kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

さて、これからどうする―― 靖国参拝というオウンゴールをやってしまった安倍総理

まあ、唐突な行動があって、その後何か出てくるのかなぁ……と待っているのですけど。
何も出てきませんなぁ。年の瀬というか、師走で大晦日も近いし……『一回休み』ってことなのかな。

今回の靖国参拝について、私の感想というか意見は、この人の記事に近いです。


大西 宏のマーケティング・エッセンス : 靖国参拝というオウンゴールをやってしまった安倍総理 大西 宏のマーケティング・エッセンス : 靖国参拝というオウンゴールをやってしまった安倍総理

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安部総理の靖国参拝は日本が外交的に孤立化するリスクを高めることになりそうです。国益よりも自らの思いを優先した行動だったと感じます。アジアの緊張緩和を阻害する元凶は日本だという国際世論にも発展しかねません。時事ドットコム靖国参拝「緊張緩和に貢献せず」=EU報道官 :さらに経済も中国の出方によっては悪影響をおよぼしかねない状態となりました。また、橋下市長が公的な立場を考えず、「たかじんのそこまで言って委員会」のノリで、慰安婦問題でお騒がせしたことをまだ懲りていないのか、総理の参拝が当然という発言をしたようです。私人と違って、正しいかどうかだけの問題ではないのです。地元企業、また中国に赴任している人たちになぜリスクを負わせるのか、ほんとうに軽率な発言は控えていただきたいものです。石原都知事が中国を蔑視する態度をとっていたために、日中関係の維持を担っていたのは大阪だったということも、もしかすると橋下市長はご存じないのでしょうか。大阪都構想にも水を指すことになりかねません。
いずれにしても、安倍総理靖国参拝は中国、韓国のみならず米国への挑戦となってきます。米国の「失望した」という反応を予想外だとおっしゃる人はなにを見てきたのでしょうね。ケリー国務長官ヘーゲル国防長官が訪日時に千鳥ヶ淵墓苑で献花をしたことは、最大のメセージだったはずです。
さらに、米国が日米同盟を強化の方針を見せ、日韓関係の改善を求める動きがあったことや、張成沢前国防副委員長の血の粛清があり半島情勢に緊張が高まってきたことから、朴槿恵大統領は窮地に立ち始めていたと思いますが、安倍総理朴槿恵大統領に最大のプレゼントを贈ったに等しいのでしょう。ウォール・ストリート・ジャーナルもさっそく「安倍首相の靖国参拝、朴大統領の正当性を鮮明に」という記事を掲げています。
安倍首相が靖国神社を参拝するまで、朴大統領の強硬な姿勢は勝ち目のない戦いだった。
第1に、朴政権の立場は米政府とほぼ対立していた。米国は日韓関係の改善を秘密裏にも、公にも押し進めてきたからだ。米国は、域内問題の効果的な対応できるよう日米韓が3カ国関係を緊密にするよう求めてき。戦争に対して日本側が謝罪しないことを日韓関係の改善にとっての重大な障害物としてみるよりも、柔軟性に欠ける韓国こそ非難すべきとの見方が最近、米政府内に強まっていた。
第2に、朴大統領の対日戦略を韓国メディアさえ深刻に疑問視し始めていたこともある。日韓の協力を求める記事や論説が増え、それ自体が大きな転換だった。朴大統領は、日本に対する自らの立場について、至るところから批判を浴びていた。
しかし、批判はもうなくなるだろう。安倍首相の靖国神社参拝は、朴大統領を窮地から救い出した。
靖国神社をめぐり日本に公に圧力をかけることを米国が何度となく拒んだことが、今回再考されるかもしれない。ジョン・ケリー国務長官チャック・ヘーゲル国防長官が10月初めに千鳥ヶ淵戦没者墓苑で献花し、戦死者追悼にはこうした代替手段もあると直接的に示唆したことは、明らかに無視されたかたちだ。
しかも中国ですが、韓国や中国との関係は今が最悪だから、これ以上悪くなることはないという人がいます。しかもその見方は現実とは違っています。
日中では尖閣問題で対立があり、また防衛識別圏など中国がクセ球を投げてきたといったことはあっても、経済に関しては最悪の状況から明らかに好転しはじめていました。日本車販売も回復しはじめ、中国からの訪日観光客が増加しはじめたことなどからでもそれが伺えます。中国が建前として領土問題では対立しつつ、本音としては経済は分離して考えるという流れが生まれてきたとしか思えません。
中国は、好むと好まざるに関わらず、もはや経済のパートナーとして無視できない日本の最大の貿易相手国です。中国の出方によって経済に影響がでれば、アベノミクスも怪しくなってきます。このあたりは、楽観的な見方もありますが、中国の出方はまったく予測できず、それが大きなリスクになってくることは間違いありません。
ブルームバーグもそれを懸念する記事を書いています。
安倍首相の参拝を受けて中国政府は直ちに抗議を発表、韓国政府も「憤り」を表明した。安倍内閣は14年4月から消費税率を8%に上げることを決定。消費への影響が懸念される中、中国との経済関係が悪化すれば、安倍首相が優先課題としていた景気回復の足取りに影響が出かねない。
安倍首相の靖国参拝、経済成長にも影響か−中国反発で輸出に打撃も (Bloomberg) - Yahoo!ニュース BUSINESS :
おそらく外交上も、米中間の関係が深まるなかで、問題児としての日本は無視され、テーブルにすらつかせてもらえない可能性も考えられます。
経済では、ここが大切なことですが、アベノミクスによる経済回復の実態は、円安と株高、また公共工事によってつくられたものに過ぎません。しかし、アベノミクス効果への期待で景況感を改善し、それが好影響を与えてきました。池田信夫さんが偽薬効果(プラシーボ)だとご指摘のようにです。そんな危うさがまだ残っていて、消費税増税に加えて、中国で問題が発生すれば一瞬に、景気回復への期待感も覚めてしまいかねないのです。そうなると再び閉塞感に日本は覆われ、活力を失いかねません。
靖国に参拝することはそれぞれの人の思いによって異なると思います。しかし総理が公式参拝しようとすると、A級戦犯が合祀されてしまった限り、東京裁判の否定から始めなければなりません。それは米国や戦勝国が納得出来ないでしょう。
さらに、残念なことに、第二次大戦では、軍部が集団浅慮によって暴走し、お国のためにと勝ち目のない作戦に国民を巻き込み、非人道的な行動を強要して、多大な犠牲を生みました。その責任も、自らは裁けなかった、あるいは裁かなかったのです。つまり、あれだけの大戦があったにもかかわらず、けじめがついていないのです。靖国問題の決着をしないで、参拝するのでは、筋が通らないと感じます。
天皇陛下が80歳の誕生日に、これまで最も印象に残っていることに「先の戦争」を挙げ「前途に様々な夢を持って生きていた多くの人々が、若くして命を失ったことを思うと本当に痛ましい限りです」という重いお言葉を述べておられましたが、そんなセンシティブな問題を安倍総理は踏みにじったに等しいのではないかとも感じます。
いやはや安倍総理も、大変なオウンゴールをやってしまったものです。オウンゴールをやってしまった以上、それをカバーしてあまりある得点ゴールを決めていただきたいものです。

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たしかに、このまま「やりっ放し」で終わったら、この記事に書いてある「オウンゴール」という評価しかないだろう、と思う。
この後、どんなケジメをつけるのか。
議員の『靖国参拝』をこれからも実行可能にするための、なんらかの諸外国、具体的には米国と中国の擦り合わせ、これが避けて通れない……というより必須だろう。
今のままでは、国内のナショナリズムに流されっぱなしで、国政が停滞しているお隣の「ワガママ韓国オバサン大統領」と同じ評価にしかならない。
いや期待されていた失望の分だけ、それ以下の評価になるだろう。
やはりケジメをつけるべき所はきちんとケジメをつける。
必要な条件整備に手を付けて、周囲に理解を求めるための行動=パフォーマンスを見せることが必須、だと思う。
つまり、
これから、どうするのか……って事なんだけど。
全然動かないなぁ。
年をまたいで来年から、なのかな。

棚上げすれば、時間とともに追い詰められて首が絞まるだけだよ。
この際、韓国はどうでもいいんだ。
彼らは、この件に関係ないんだから。何を勘違いしているのか、吠えているけど。
そんな相手と、子供のケンカレベルで言い合ってもしようがないのに。

菅長官、韓国の銃弾返還方針に不快感「極めて難しい問題あったが、徹夜で応えた」 - MSN産経ニュース 菅長官、韓国の銃弾返還方針に不快感「極めて難しい問題あったが、徹夜で応えた」 - MSN産経ニュース

ともかく、
時計の針を逆行させるのではなく、先に進ませるための毅然とした行動を望みます。