うーん、
朝方、国連安全保障理事会の緊急会合のニュースが出た後に、
北朝鮮のこのコメントを扱うニュースも出てきたのですけども。
時系列的には、どうなんでしょう?
この北朝鮮のコメントは、
国連安保理の緊急会合が声明をだしたのに、対抗する形で出された物なのか。
それとも、
もともと予定されて先に作られていた内容が出てきたのが、
タイミング的に安保理の後になってしまったのか。
どちらでも大差ない様に見えて、
けっこく大きな違いのようにも思えます。
とくに、
北朝鮮コメントの中に出てくる、
『終着点にほぼ達した』という語句が何を意味する物なのか。
これは、
『核実験は終了した』とか
『ミサイル発射実験は終了した』とか、
そういう意味なのかどうか。で、
今後も展開も大きく変わってくると思うのですよね。
ただ、
この後実験が行われなくなったとしても、
現状の制裁が解除される、ということにはならないでしょうし。
となると、
今の制裁が続いたままで、
北朝鮮という国が維持可能なのか……って、そこは多分問題にされないでしょうし。
もちろん、
水面下では色んな交渉が行われるでしょうけど。
それに、制裁に従わないで北朝鮮と独自の外交を展開する国も出てくるでしょうけど。
そういう『カオス』な状況になるかもしれませんが。
北朝鮮は、
いまだに『無制限の制裁封鎖の中でも核戦力完成をいかに達成するかを見せつけるべきだ』とか
核兵器を作るぞ、とコメント出してますしねぇ。
これでは、
国際社会も振り上げた手を下ろせないわけで。
どこへ落着もできず、
このままズルズルと続くのでしょうかねぇ……
何事も起きずに、
ズルズル続くだけなら。
それはそれで、アリなのかなぁ。とも思いますけども。
日本国内には、
右にも左にも、『それじゃあ困る』って人がたくさんいるようですし。
なかなか、それも難しいように思えます。
【ニューヨーク=上塚真由】国連安全保障理事会は15日午後(日本時間16日午前)、非公開の緊急会合を開き、北朝鮮が日本上空を通過する弾道ミサイルを発射したことを「強く非難する」との報道声明を発表した。安保理は11日に北朝鮮への制裁強化決議を採択したばかりで、緊急会合では追加制裁の具体的な議論は出ず、従来の制裁決議を着実に履行していくことで一致した。
声明では、「北朝鮮の言語道断の行為を非難し、すべてのそうした行為を即座にやめるよう求める」と明記。日本上空を通過した発ミサイル発射は「地域だけでなく、すべての国連加盟国への脅威だ」と指摘し、「加盟国は、すべての安保理決議を完全かつ包括的、迅速に履行しなければならない」と強調した。
一方、声明は、北朝鮮との対話を重視する中国やロシアにも配慮。「朝鮮半島や北東アジアの平和と安全の維持の重要性」を指摘したうえで、「安保理は、対話を通じた平和的、包括的な解決を進める取り組みを歓迎する」とした。
会合後、日本の別所浩郎国連大使は記者団に対し、「すべての国が、決議採択直後のミサイル発射を認めることはできないと極めて強い言葉で非難した」と述べた。緊急会合では、「北朝鮮が政策を変えるまで圧力をかけ続ける必要がある」という日本の一貫した立場を主張したという。
一方、ロシアのネベンジャ国連大使は、「声明で政治的、外交的解決の必要性を強調したことは重要だ」と指摘。14日にティラーソン米国務長官が、中露を名指しして制裁決議の徹底履行を求めたことに言及したうえで、「外交的な解決を目指さなければ、われわれは決議違反とみなす」と米国をけん制。圧力強化を求める日米との立場の違いを鮮明にした。
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は16日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が中距離弾道ミサイル「火星12」の発射を視察したと報じた。金委員長は、核戦力の完成目標が「終着点にほぼ達した」との認識を示し、核攻撃力で「米国との力の均衡を成し遂げる」という最終目標に向け、国家の総力を挙げるよう指示した。
同通信は、火星12が「予定された軌道に沿って北海道上空を通過し、太平洋上の目標水域に正確に着弾した」とした。平壌近郊から15日に発射した弾道ミサイルを指している。
金委員長は、火星12が実戦配備段階に入ったと宣言。最終目標について「米国執権者らの口から軍事的選択などというたわごとが出ないようにすることだ」と強調した。「米国が耐えられない核反撃を加えられる攻撃能力」を強化するよう指示した。
さらに「われわれは数十年間続いてきた国連制裁の中、あらゆるものを成し遂げた」と主張。「制裁でわれわれを屈服させられると執着する大国気取りの国々がいら立たしい」と述べ、国連安全保障理事会の制裁決議に賛成した中国やロシアを暗に批判した。