kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

作者に同情できる内容と、そうでないものと ――

最近は、
「パクリ」と一口に乱暴にひっくるめて言われることが多くなりましたけど。
「パロディ」とか「オマージュ」とか、
こういう形式は昔から多々あって。日本で言うと『本歌取り』とか。
必ずしも『悪』ではなくて。
『粋』と見なされることもあるので、なかなか取り扱いが難しいのですよね。
で、
何が言いたいのか……といえば。
相当な技術をもってしてオリジナルを消化しないと、
オリジナルのファンに、新しい作品として認めて受け入れて貰えないわけです。
単なる『二番煎じ』『劣化コピー』としか見なされないわけで、
そうなると、『盗人』の評価を与えられてしまうわけですね。
だから、プロはそういう点に十分以上の配慮をして、
なかなか怖くて手を出せないわけですけど。
マチュアからプロの世界に入って来たばかりの新人だと、
怖いモノ知らずで、たまに足下掬われてしまう人がいます。
今回はそういうニュースを見かけたので、
ブックマークを貼りました。
またも韓国メディアの中央日報日本語版の記事からです。
なんか、
ネット漫画のワンカットがバスケ漫画の金字塔『スラムダンク』の構図とかなり似通っているので、
『トレース疑惑』が出たのだとか。
それに対して、作者が『スラムダンクの大ファンで模写ばかりしていたらから。キメカットをそのままそっくり似たまま書いてしまうようになった』
とか言い訳しているわけですけど。
この作者の言い分は、
私的に良く分かります。
というか、実は小説とか音楽の世界でもこの手の『盗作』騒動はよくあることで。
影響受けた作品のエキスを身に付けようと
しつこく模倣していると、
元作品の特徴をそのまま記憶してしまって、
無意識のうちに自分の作品に組み込んでしまう……ってのはよくあることなんですよね。
スラスラと深く悩みもせず、まるでどこかで見てきたような勢いでイラストを描いた、とか。
メロディを作った、とか。
小説を書いた……ってときには、
だいたいは何か他人の作品のディテールが強烈に記憶に残っていて、
それを自分の作品の中に無意識に利用している、ってことが多々あります。
とくに印象的なカットとか音楽のフレーズとか、
ってのは強く記憶に残りますから。たいていは「快感」と結びついて。
なので、記憶の引き出しから創作するための資料として引き出されやすいのです。
見てて心地良い構図、とか。デザインとか。
聴いていて心地良いメロディ。の資料として。
今回のは、
多分そういう作者の油断が引き起こした騒動なんでしょう。
こればかりは、
そうとう意識して自分の絵柄を見てないと、
ちょくちょく無意識で顔を出してくるので。
他人から目立つミスに繋がります。



 韓国の著名漫画家キム・ソンモ氏が日本の漫画『スラムダンク』との酷似性について釈明した。
最近、オンライン掲示板を中心に、キム氏の新作ウェブトゥーン(ウェブ漫画)『高校生活記録簿』が『スラムダンク』をトレーシングしているのではないかとの疑惑が持ち上がった。トレーシングというのは、元の絵(図面)の上に半透明になった薄い紙を重ねて、ペンを使って下の絵(図面)をそのまま書き写す作業をいう。
一部のネットユーザーは『高校生活記録部』と『スラムダンク』の一場面を比較する写真を作成し、その酷似性を指摘した。
これについて、キム氏は1日、フェイスブックに『以前、漫画の習作時代、作家のデッサンマン(鉛筆で下絵を描く人)になりたくて『スラムダンク』を30冊ほど書き写したことがある。大ファンだった作品なので、30冊ほど書き写していたらいつのまにか描き慣れてしまい、その後に私の作品で『似ている』という指摘を受けてきた」と明らかにした。
キム氏はしかし、「所構わず他の作家の絵を書き写すようなことはしていない」とし「ただ、今回のことを確認してみると、本当に読者が疑うほど全く同じだった。直ちに是正措置を取って、もう二度とこのようなことがないようにする」と綴った。引き続き「画風が似ていることは、脳より手が先に動くことなので理解してほしい」とし「物議をかもして申し訳ない」と頭を下げた。
キム氏は先月9日からウェブトゥーン『高校生活記録簿』を公開している。該当のウェブトゥーンは韓国ポータルサイト「ネイバー」で火曜日に公開される全体ウェブトゥーンのうち、照会数2位を記録して好評を得ている。

と言う話とかとは別に、
こっちの件は同情の余地ないですね。
「パクリ作品」、言い換えれば「二次創作」と言っていい、と私などは考えるわけですけど。
『二次創作物』であったとしても、
創作物としての固有の特徴、個性を内包しているのなら、
それ自体の著作権は認められるわけで。
こっちの裁判騒動は、つまりそういう「パロディ二次創作にも著作権は認められるので無断複製は許されませんよ」
って話。
のはずなんですけどね。



 韓国で1970年代に子供たちが熱狂したアニメ「ロボット・テコンV」。長い間日本の人気アニメ「マジンガーZ」のぱくり、というありがたくない代名詞を日本のファンからもらってきたが、ソウル中央地裁は最近「テコンVはマジンガーZの模倣ではない」との判断を下した。
 地裁関係者によれば、テコンVによく似た玩具を製造、販売した業者を株式会社「ロボット・テコンV」が著作権侵害で訴えた訴訟で、この判断が示された。
 訴えられた業者側は「テコンVはマジンガーZグレートマジンガーの模倣だから著作権保護の対象にならない」と主張していた。
 これに対し地裁は、胸部の赤い板状の部分が分離したマジンガーZに比べ、テコンVは分離していないV字形だと指摘。「外観上、マジンガーZと明確な違いがある」と退けた。また、「テコンVはテコンドーを採り入れており、日本文化に基づいたマジンガーZのキャラクターと違いがある」とも説明した。 ただ、テコンVの生みの親、金青基(キムチョンギ)監督は朝日新聞の取材に「マジンガーZに影響を受けたのは事実」と証言したことがある。ロボットアニメを作ろうとしたが、当時は資料が全くないうえ、作画用の色の種類が少なく、白と黒を多く使った、などと説明していた。(ソウル=牧野愛博)