先週、
7月6日に
静岡県の国道1号『静清バイパス』で建設中の高架道路で発生した
橋桁落下事故について、
国交省の事故調査委員会の本格的な調査が
一昨日11日から始じまっています。
それに伴って、
事故当時の状況が
少しずつ公表されてきました。
ということで
関連するニュース記事にブックマークを付けました。
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いやぁ、
先週から今週に掛けては
西日本を中心に発生している豪雨災害のニュースで、
日本国内の主要メディアは枠が埋まってしまって。
この
橋桁落下事故に関する話題を取り上げるところが
減ってしまって。
この大事故が
忘れ去られてしまうのではないか、
と
私的に
ヤキモキしながら
続報を待っていたので。
情報を発信してくれるメディアがあった事に
安堵しております。
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とまあ、
私のお気持ち表明はそのくらいにして。
新たに公表された続報の中身なのですが……
大した内容は
発表されていません。
というか、
調査を始めたばかりなので、
まだ何も判らない。
情報が不足していて
断定出来ない。
ということだけ判明しています。
あと、
専門家の見解として、
今回
使用された工法の種類と
当時の状況を
照らし合わせて考えると。
単純な
単独ミスだけで事故が発生したとは考えにくく。
幾つかの失敗や不適切な行動が複合して、
その結果
橋桁落下事故に発展したのではないか、
という
推測が発表されています。
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じゃあ、
その複合的な要因って、
いったい
何だったのか……
今の時点で
幾つかの問題点が見つかっていますけど、
事故原因を
特定出来るまでには至っていません。
というわけで続報待ちです。
けど、
時間が掛かりそうですね……
静岡 橋げた落下8人死傷事故 国交省の事故調査委が調査開始
2023年7月11日 19時15分
今月6日、静岡市清水区の国道の「静清バイパス」の工事現場で、建設中の高架道路の橋げたが落下し、8人が死傷した事故を受けて、専門家でつくる国土交通省の事故調査委員会が原因の究明に向けた調査を始めました。
今月6日の未明、静岡市清水区尾羽の、国道1号線「静清バイパス」の高架道路を建設する工事現場で、道路の土台にあたる▽長さおよそ65メートル、▽重さおよそ140トンの橋げたが9メートルほど下に落下し、作業員2人が死亡、6人が重軽傷を負いました。
この事故を受けて、国土交通省静岡国道事務所が設置した、専門家3人でつくる事故調査委員会の委員たちが11日午後、現地調査に入りました。
静岡国道事務所によりますと、現場では当時、油圧ジャッキなどを使って橋げたを橋脚に下ろす途中に何らかの原因で落下したとみられるということです。
委員たちは、静岡国道事務所の職員などから説明を受けながら、橋げたや橋脚の状況などを確認していました。
このあと、静岡国道事務所で、委員会の初会合が開かれ、委員長を務める名古屋大学大学院の舘石和雄教授が「今回の工法は、一般的な工法で今後もニーズがあるものと認識しています。原因究明と再発防止策を確立することが重要です」と述べました。
会合は非公開で行われ、原因究明に向けてどのような情報が必要になるか議論し、今後、当日の作業手順や機材などを確認したうえで、適切だったかどうか調べるということです。
会合のあと、舘石委員長は「まだ情報が足りていないのでいろんな可能性を考えて幅広に検討し、できるだけ早く原因究明を進めていきたい」と話しました。
静岡の橋桁落下事故、未明の作業内容が徐々に判明…工事関係者「通常は落下考えにくい」
2023/07/13 18:00
静岡市清水区尾羽の国道1号「静清バイパス」で建設中の高架道路の橋桁が落下し、8人が死傷した事故から13日で1週間。原因の特定には至っていないが、高さ10メートル近い高所で未明に行われた高架化工事の作業内容が徐々にわかってきた。静岡県警や国土交通省の事故調査委員会が調べを進めている。「一般的な工法」
現場では事故調査委員会による現地調査も行われた(11日、静岡市清水区で)
事故は6日午前3時頃、道路を高架化する工事現場で発生し、長さ約63メートル、幅約2・5メートル、重さ約140トンの橋桁が路上に落下した。高架上の作業員らが巻き込まれるなどし、2人が死亡、6人が重軽傷を負った。
工事を請け負っていたのは名村造船所(大阪)と日本鉄塔工業(東京)による共同企業体。国土交通省静岡国道事務所によると、工程は〈1〉橋脚中央付近で橋桁を組み立てる「送り出し」〈2〉橋脚外側の所定位置に水平移動させる「横取り」〈3〉橋脚上に下ろし固定する「橋桁降下」――の三つに分けられる。
真下に道路があり足場を組めない現場ではこの工法が採用されることが多く、事故調の委員長を務める名古屋大の舘石和雄教授は「一般的な工法」と述べた。ジャッキで移動
事故当日は横取りと降下の作業が行われていた。水平ジャッキを使って橋桁を移動させ、橋脚上に下ろす際には「サンドル」と呼ばれる井桁状に積み上げた鉄の土台を鉛直ジャッキを使って順に撤去して橋桁を下げていく。
同様の工事を請け負う工事関係者によると、水平ジャッキを使う際には通常ジャッキと橋桁が固定されており、そのまま滑り落ちる可能性はないという。降下の際も、橋桁が道路の内側や外側に傾かないようジャッキを操作しながら下げていくため、「落下することは考えにくい」と首をかしげる。複合的要因?
橋桁はこうした工程の途中で何らかの原因でバランスを崩し、落下したとみられる。捜査幹部は「複合的要因だ」と今回の事故の印象を語る。当時は約20人が作業にあたっていたが、捜査関係者によると、目撃者はその半分程度にとどまるといい、関係者から慎重に聞き取りを進めている。
関係者によると、落下した橋桁にボルトで取り付けられていた「セッティングビーム」と呼ばれる仮設の鉄製の部材が事故後に外れていたことが判明。施工済みの橋桁と連結する側に取り付けられ、橋桁の荷重がかかる場所だった。また、道路幅を確保するために橋桁外側に付けられていた「ブラケット」と呼ばれる鉄製の鋼材についても、適切な管理を怠れば重心が偏るリスクが指摘されている。
橋の設計や解析に詳しい首都高速道路技術センターの高木千太郎上席研究員は、「大きなブラケットの場合は力のベクトルが斜めにかかり、非常に不安定になる。後付けの方がいいという考え方もある」と指摘した。