kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

ここまでは予定通り、なのかな――首相がTPP交渉参加を正式表明

今日の気になるニュースは、


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TPPのお話しです。
衆院選の前には、「国益にかなうなら賛成、損なうなら断固反対」とか言っていたはずのTPP。
ついに正式に交渉参加を表明しました……まぁ、まだ交渉に参加しただけなのですけどね。
いまだに、参加していったいどんなメリットがあるのか、情報が錯綜している状態が続いています。
リンクを貼った記事では、GDPを3兆円程度押し上げる効果がある、という政府の試算が出てますけど。
じゃあ、
保険の分野は? 年金制度については? 著作権については? ISD条項については?
とか質問が矢継ぎ早に飛ぶと、「これからの交渉次第」と答えが返ってきて。それなら、GDPの押し上げ効果だって、交渉次第じゃない? 
とか思うのですけどね。
「だから、交渉に参加するんだ」って事なんでしょうけど。

ただ、ネットでのコメントを見ていると……反応が以前に比べると変わってきているのを感じます。
2年ほど前、野田政権で交渉参加について表明しようかどうか、と揉めていた時期には、ネガティブな情報ばかり流れていて、
圧倒的に反対のコメントが多かったのですけどね。

経団連様はなぜTPPを推奨するのか、予想してみました
http://d.hatena.ne.jp/kg_nogu/20111102#1320185169

>日本はTPPに参加するべきか
http://d.hatena.ne.jp/kg_nogu/20111109#1320795483

その時に書いた記事です。
そのときから『TPP亡国論』みたいな印象が強く。
漁船拿捕、船長拘束の後で反日活動が強まってきた時期だったので中国との関係悪化も心配していたり。
あれこれ悪い影響ばかりが目について、
メリットってないように思えていたのですけど。
今だと、
円安株高に後押しされてか『TPPアベノミクス賛成』みたいなのが、トレンドなんでしょうか?
『TPP参加』と『円安株高』はバーター=交換条件、みたいに捉えて賛成している人が多いのではないかなぁ。
でもねぇ、
仮に『円安株高』がアメリカの譲歩だったとしたら。
日本政府の『TPP交渉参加』に対するアメリカのご褒美みたいなものだった、としたら。ですよ。
これって、漁師が魚を釣り上げるために撒く、撒き餌みたいなもので。
『TPP締結』した後は、もとの『円高株安』に戻る可能性が高いのですよねぇ。
釣り上げた魚にエサをやるバカはいないわけで。
輸出で最大の利益を出すために、『ドル安円高』の方がアメリカの国益になるわけです。
そんなアメリカの国益を日本にわざわざ譲る理由はどこにもないわけですよ。
だから、日本が交渉を続ける間は、アメリカも『円安株高』を容認するのかもしれませんが。
締結したあとまで、今の状況を続ける保障なんて何もしていないわけで。

『TPPアベノミクス賛成』みたいな、今のトレンドはちょっと違うのではないかなぁ……というか、後で泣きを見るのが確定、ですよね。

まあ、日本政府もそんなことはとっくに承知の上で。
とりあえずダラダラ交渉して、できるだけ円安期間を引き延ばそう、って腹なんだろうなぁ。きっと。