kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

中韓に腹を立てて、居直るのはバカだろ――「嫌日」国などごくわずかであることを確かめたい

今日の気になるニュースは、数日前に書かれた産経新聞の1週間のまとめコラム的な記事です。
右傾化軍国日本賛美の産経新聞的には、いつもの論調なのですけど。
最近、この手の、日本の過去肯定=右傾化、的な、エセ右翼日本無秩序化万歳、記事が増えてきて、うんざりします。
そんなはわけで、とりあげてみました。


【産経抄】8月18日 - MSN産経ニュース 【産経抄】8月18日 - MSN産経ニュース

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2013.8.18 03:14 (1/2ページ)[産経抄
カメラマンの池間哲郎さんは貧困地域の支援や撮影のため、もう200回近くアジアの国々に足を運んでいる。あるとき、カンボジアの人たちと食事をしながら恐る恐る聞いてみた。「カンボジア人は今でも日本を憎んでいるんですか」と。
先の大戦中、この国にも日本軍が踏み込み、駐留していたという歴史があるからだ。だが聞かれた方はキョトンとし「なぜそんなことを言うのですか」と逆に聞き返した。「日本を恨んでいる人は誰もいません。全く反対です」。年長者の発言に全員がうなずいた。
▼近著『日本はなぜアジアの国々から愛されるのか』(育鵬社)で明かしている体験談だ。池間さんは、日本人がアジアの人々から嫌われていると思っているのは大間違いだと言う。「徹底的に反日教育を続ける3か国は別として」アジアの人々は日本が大好きと断言するのだ。
▼「3か国」は想像通りとして、実は「3か国半」である気もする。昨日も書いたが、15日の戦没者追悼式で安倍晋三首相が日本の「加害責任」に触れなかったと、一部マスコミが糾弾していた。中国、韓国だけでなく日本人にも「嫌日」をあおっていると思えるからだ。
戦没者追悼式は、戦争で亡くなった人々を悼み、御霊(みたま)を慰める場である。だがそこで首相が「加害責任」や「反省」の念を述べることは「あなた方は間違った戦争のために死んだのです」と突き放すようなものだ。国を思い戦陣に散った人々にはとても耐えられまい。
▼確かにこれまで何代かの首相は式辞で「反省」を口にしてきた。だがそれは中韓に気兼ねしての政治的発言だった。今年、慰霊と政治とを切り離したことは英断とさえいえる。「嫌日」国などごくわずかであることを確かめたい。

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なんか、もう色々と矛盾しまくりなのは、いつもの産経クオリティなのですけど。
今回は、あまりにヒドイというか。突っ走っているというか。
開いた口がふさがらない、飛ばし記事だなぁ。
まあ、書き手もそれを狙って、こうして取り上げてもらうことを目的にして書いているのだろうけど。

15日の戦没者追悼式で安倍晋三首相の発言について、「慰霊と政治とを切り離した」とか書いていますけど。
いやいやいやいや、首相が式辞を述べていること自体、政治的立場での発言でしょ? 何をか況んやなのですけど。
この記者の言いたいことは、
「慰霊と外交を切り離した」という事なのでしょうね。
意図をきちんと書くことができない時点で、記者失格だなぁ。


まあ、それは置いておいて。最近とくに気になる論調が、ここにも出ているのですよ。
「日本を恨んでいる人は誰もいません。全く反対です」
「『徹底的に反日教育を続ける3か国は別として』アジアの人々は日本が大好きと断言する」
この事実自体は、日本人として、誇らしく思います。
ただ、「だから、過去の過ちを『侵略』として謝罪する必要はない。それは自虐史観だ。アジアの人もそんなことは望んでいないだろう」
と、コメントがたくさん付くのですけど。それは違うでしょ。
日本が、しつこく頭を下げ続けているから、「まあまあ、もう頭を上げてくださいよ」と言ってくれるわけで。
「俺は何も悪くなかった」とふんぞり返ったら、「お前ら何居直っているんだ」と嫌われるだけです。
中韓がやっているような醜態を、日本も真似する必要はありませんよ。
コメント付けている人は、世界中から嫌われたいのですかねぇ。
と、思うことしばしば、最近はそういう機会が増えてきて、日本の未来はかなり危ういのではないか、と心配になるほどです。

それと、こっちも大事だと思うことが、もう一つ書いてあります。

戦没者追悼式は、戦争で亡くなった人々を悼み、御霊(みたま)を慰める場である。だがそこで首相が「加害責任」や「反省」の念を述べることは「あなた方は間違った戦争のために死んだのです」と突き放すようなものだ。国を思い戦陣に散った人々にはとても耐えられまい』

だから、政治家はそのような発言をしなくていい。というのは無責任の極み、だと私は思います。
『国を思い戦陣に散った人々にはとても耐えられまい』事を、過去の日本の政治家は国民にやらせてしまったんですよ。
だから、本来は、今の政治家がその罪を引き受けて、過去の国民に謝罪する。
そういう発言であるべきなんですよね。
そのための、「加害責任」であったり「反省」の言葉であるのです。

「過去の為政者は国の舵取りを誤った。そのために、日本国民に多大な犠牲を出してしまった。アジアの人たちも傷つけてしまった。誠に申し訳ない」

簡単に書くと、こんな感じですか。
この点がうやむやになるのは、大変気になります。
またぞろ、日本は責任者不在のまま、戦争に突っ走っていくのではないでしょうかねぇ。

そろそろ、お盆休みが終わって一連の「終戦セレモニー」も終了し。日常生活に戻っていくのですけど。
いつもなら「終戦セレモニー」と並んで「反戦セレモニー」が大々的に取り上げられていたのですが。
今年は「反戦」色が見えなくなってきたように感じられて。
日本の行く末が、ちょっと心配になってきました。
こういう「無責任化」を「右傾化」とは、言いたくないなぁ。それは絶対違うよねぇ。