kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

何が言いたいのか、さっぱり分からないな――米軍核の国内配備議論を

最近、この手の議論をよく耳にするようになったのですけどもね。
北朝鮮が『核兵器』を装備するなら、日本もそれに対抗して『核兵器』を配備するべきだ。と。
いわゆる『日本核武装論』とでも言いましょうか。
このうち、
日本が独自に核兵器を開発して装備する、という内容なら分からなくもないのですけども。
私としては反対ですが……付け焼き刃でそんなコトしてどうするの? と、
新たな緊張を生み出して自分で自分のクビを絞めるだけだろ……としか思えないのですが。
それはそれとして、
日本独自の核武装論の主張について、主張する意図は分かるのです。けども……
今回ブックマークを貼った記事にあるような、
アメリカの核兵器を日本に常時配備することに、いったいなんの意味があるのですかね。
『頭、おかしいんじゃないのか』としか思えません。
たとえば、これが韓国になると話は別ですよ。
韓国の場合、北朝鮮とは陸続きですから。
局地戦でも『戦術級』の核兵器が使われる可能性があります。
大砲から発射して、戦車部隊などをいっぺんにふっ飛ばすヤツです。
互いに応射する、とか、
他にも爆撃機に搭載して投下する、って使い方も考えられます。
けど。
日本の場合、島国ですし。
日本が新たな対抗措置を必要とする、
核兵器での攻撃として考えられるのは、
まず間違いなく、ICBMなどの弾道ミサイルになります。
爆撃機での攻撃には、戦闘機による迎撃で対処できますから。
となると、
弾道ミサイルの核攻撃に対抗して、
日本に米軍核を配備しろ。って話になるわけですけども。
『米軍核』ってのは、アメリカが決定権を持った核兵器ですよ。
日本政府が自由に配備できるものではありません。
発射することもできません。決定権は言葉の通り『米軍』が握ったままです。
そして、
日本が弾道ミサイルによる核攻撃を受けた場合、
現状で日米安全保障条約が機能しているのですから、
アメリカが報復核攻撃を選択するなら、
アメリカ本土からの弾道ミサイルによる報復核攻撃が行われるでしょう。
もしくは潜水艦からのSLBMかもしれません。
日本国内から報復核攻撃が行われてる場合と、
時間差で20分程度余分にかかる以外威力に大差がないか、
むしろ、
アメリカ国土にある豊富な核戦力を行使できる分、
日本国内で限定的に配備された核兵器よりもずっと役に立つはずです。
仮に、
日本国内に米軍核を配備して活用を期待出来る場面、というのを考えると、
アメリカ本土が核攻撃を受けて報復能力を喪失してしまった場合に、
日本国土に配備した核兵器で反撃する――というような状況が考えられますけど、
アメリカ本土が報復攻撃も出来なくなるような核攻撃を受けた状況となると、
アメリカ本土はほぼ壊滅、と言えるでしょう。
もしくはシステムトラブルによる報復攻撃能力の喪失、とか。
その場合、
日本国内に配備された核兵器を米軍が適正に利用できるのか、はなはだ疑問です。
もっともありそうな状況としては、
韓国やグアム基地への移送中の米軍核兵器が、
その途中で日本の基地に立ち寄って持ち込まれた場合などでしょうか。
実際過去にそういう事例があったようですし。
この場合、
移送の途中で持ち込まれただけですから、
日本には戦力として配備されません。
おそらく、
アジア中の米軍基地で使用、管理する分の核兵器を日本に持ち込んで予備在庫として管理する、という、
『倉庫』のような役割として日本に核兵器を配備する、というか、
持ち込むことは十分に考えられます。
あとは、
太平洋に展開する米軍艦が核兵器を装備していて、
そのまま日本に寄港した場合、などです。
しかし、
これまで潜水艦以外の軍艦や、空母艦載機から核爆弾が投下された、というような、
戦術は、
太平洋戦争以降、ありません。

それで……
米軍に核兵器を持ち込ませる許可をだせば、
米軍が行動しやすくなるのは確かですけど、
日本は新たな抑止力を得られるのですか?

ちなみに、
米軍核の配備を許可するのと、
日本が独自に配備するのは違う、ってのは、
日本人お得意の『傲慢平和ボケ』で、
日本が核配備を認めた時点で、
「唯一の戦争被爆国である日本」の地位なんて吹っ飛びますよ。
それと、
日本が核兵器を持ったから、といって。
他の国も核兵器を持っていい、とはならんでしょう。
それはまったく別次元の話です。
北朝鮮核兵器を持っているんだから、世界中のどこの国が核兵器を所有してもいいだろ』
と同じレベルの暴論です。


 自民党石破茂元幹事長は6日のテレビ朝日番組で、北朝鮮による核実験強行を踏まえ、日米同盟の抑止力向上のため、日本国内への米軍核兵器配備の是非を議論すべきだとの考えを示した。「米国の核で守ってもらうと言いながら、日本国内に置かないというのは議論として本当に正しいのか」と述べた。
 石破氏は、非核三原則を念頭に「(核を)『持たず、つくらず、持ち込ませず、議論もせず』で本当にいいのか」と強調。「核の傘」と通常戦力を含めた総合的な抑止力で同盟国を守る「拡大抑止」の仕組みに言及し「持ち込ませないことと拡大抑止力の維持は本当に矛盾しないのか。そういう状況に日本はあるのではないか」と指摘した。
 日本の核兵器保有については「唯一の戦争被爆国である日本が持てば、世界のどこが持ってもいいという話になる」と否定した。米軍核の配備に対する日本国民の反感は理解できるとし「感情的には持ち込ませないのがいいに決まっている」とも語った。