いやぁ、
隣の国の驚天動地の阿呆な判決を何度も見せられた後に、
こういう日本国内の裁判のチマチマした途中経過を見せられると、
良くも悪くも日本は『法治国家』なんだなぁ。と。
喜んでいいのか、
あきれるべきか、
やっぱり喜ぶべきなんでしょうねぇ。
お隣の国なら、
裁判官がヒーロー気取りで、
世間が望むとおりに
車を運転していないのだけど、
危険運転致死傷罪に当てはめて、
『法律の厳密な適用なんてどうでもいい、
正しいのは俺様の正義を示すことだ』と。
懲役15年くらいの判決を華々しくポーンと出すのでしょうけど。
日本の場合だと、
『高速道路に停車中に起きた事故なので、
危険”運転”罪に当てはめるのは……無理筋じゃない?』
とか、
クソ真面目に厳密な法解釈に当てはめて、
『己の正義を発露させる』ことよりも、
刑法という『システム』の中で、
いかに齟齬なく法律を適用するかに重点を置いていて、
日本と韓国の違いがハッキリ見て取れます。
韓国は『裁く』ことを重視して、法律適用がいい加減、裁判官の胸三寸。で。
日本は『適用する』ことを重視して、
誰が裁いても同じ結果が出る判決を作ることを重視している、と言えましょうかねぇ。
連日テレビを賑わせている解説を聞きながら、
そういうところで
『如何にも日本なんだなぁ』と思えた次第です。
日本人にとっては、
『悪法も法なり』で渋々法律作るところから始めるのが当たり前というか。
『裁判官の判断こそが正義』で勝手に法律ねじ曲げて判決を出すのが当たり前の韓国とは、
(これは最近の徴用工判決に限ってのことではなくて。韓国の裁判だと日常茶飯事でそういう判決がしばしばニュースで取り沙汰されてます)
こういうところでも
日本はやはり韓国とはまったく異なる価値観の中で生きているのだなぁ。
と痛感するのですけども。
まあ、
それはそれとして、
被害者の証言とかも始まって、
新たな事実が出てきたりして、なかなか面白い展開……とか書くと不謹慎ですけども、
私的に興味深い情報が増えて、
この裁判はマメにチェックしたりしています。
どうも、
マスコミが去年から執拗に垂れ流していた
『ドキュンドライバーの運転によって真面目で善良な家族がいきなり襲われた』みたいなイメージと、実際の事件は異なっているようで。
被告とされた男性がDQNというか、
マイルドヤンキーっぽいイメージはそのままなのですけど。
呷り運転の原因になった一件である、
直前のパーキングエリアでの被害者家族と被告の口論で、
被害者家族で死亡してしまった父親の態度が、
口論と言えるレベルではなくて、どうも喧嘩を売っていた、ような
そのくらいの罵倒混じりだったようです。
これは、
被害者証言にたった、この事件当時車に同情していた被害者家族の
長女の証言に、
『そこまで言ってしまって大丈夫なのか、お父さんが何かされるのではないか心配になった』と、
口論の直後、パーキングエリアから運転を再開した車中で、
長女が心配して父親に声をかけた、というような証言をしたこと、
その口論で「ボケェ」と言われてカチンときた、と
被告のDQN男性も答えていることから。
私なりの推測ですけど。
お互い喧嘩腰でやり合って、
その喧嘩を高速道路の中に持ち込んでしまった……という状況でしょうか。
そして、
事故=つまり後ろから高速道路を走っていたトラックが追突してくる直前に、
高速道路上での口論が終了して、
被告も被害者も、
お互いの車に戻るところだった、とか。
これは、
どうやら追突したトラックが記録していたドライブレコーダーの
事故直前の映像にそれらしい状況もきちんと記録されているようです。
今のところ、
まだこの位の情報しか出ていないのですけど。
この後、
新しい証拠とか証言が出てくると、
この事件、
まだまだ様相が変わるかもしれませんね。
神奈川県大井町の東名高速道路で昨年6月、あおり運転を受けて停車させられた夫婦が追突され死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた建設作業員、石橋和歩(かずほ)被告(26)に対する裁判員裁判の第3回公判が5日、横浜地裁(深沢茂之裁判長)で開かれた。初めての被告人質問が行われ、石橋被告は「こういう事件を起こして申し訳ないことをした。本当にすみませんでした」と謝罪した。
石橋被告は弁護側からの質問で、車を現場直前のパーキングエリア内の通路に止め、たばこを吸っていたところ、直後の追突事故で死亡した萩山嘉久(はぎやま・よしひさ)さん=当時(45)=に「邪魔だ」と注意されたことから「カチンときて文句を言おうと追いかけた」と経緯を振り返った。一家の車を追いかけ始めた直後にパッシングした目的を問われると、「止まれっちゅうことです」と説明した。
道路上に萩山さんの車を止めさせた際、追突されると思わなかったかを尋ねられると「その時は思わなかった」。降車後、嘉久さんの胸ぐら付近をつかみながら車外に引っ張った行為については「そのときの勢いでつかんだ」と話した。
自身の車に同乗していた女性から、「子供がおるけんやめとき」とたしなめられたため暴行をやめたとし、「子供を巻き込んだら悪いと思った。(子供がいると)知っていたらやらなかったです」などと述べ、約45秒間目元をハンカチで押さえた。
続いて行われた検察側からの質問では、「高速道路で車を停車させることは危険な行為だと思うか」と問われ、「今は思います」と回答。「(被害者側に)落ち度はあったか」と尋ねられると、「今、考えたらないと思う」とした。