kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

途中経過ですが…… ―― 直前カーブで「アクセル最大」 池袋暴走事故公判

これ、
『上級国民裁判』として、
ネット界隈では注目の的……というか、
格好のネタにされていますけど。
私的には、
別の点でこの裁判に注目しています。



この裁判、
検察側は
被告の運転ミスを主張していて。
それに対して
被告側は、
自動車の故障、システムの不具合を主張しています。
特に、
被告側は、
事故直前に現場で突発的に不具合が発生して。
操作不能になったため。
事故回避の努力をしたけど、
回避できなかった。
という、
要約すると
こんな具合の荒唐無稽、ご都合主義満載な主張です。
そこで
争点は、
果たして、
被告側が主張している自動車のシステム不具合について、
裁判官は
どういう判断を下すのか。
事故車が記録していた
運転データは、
システムには何ら問題、故障は発生しておらず。
明らかに
運転者の操作ミスを示しているのですけど。
被告の主張は、
システムそのものが故障しているので、
故障しているシステムが記録した
データの信頼性がない。
という、
事故時に、
すべて機器が故障していない事が
完璧に証明されなければ。
データの信頼性はゼロ、だという。
ある意味、
悪魔の証明』要請みたいな主張ですよ。



裁判官は
果たして、この被告側の主張、
と。
自動車のシステム機器に対する信頼性、
を。
どのように判断するのか。
常識的に考えれば、
自動車に記録されていたデータが示しているとおり、
被告の運転ミスは
明らかなのですけど。
そういった
『常識』が
裁判の中ではどこまで通用するのか。
仮に、
システムには100%の信頼性が必要、
それが証明できない限り、
データは信用できない。となれば。
となると、
日本社会では『自動運転』は成り立ちません。
自動運転中の操作ミスで
事故が発生した場合。
100%の信頼性が証明されなければ、
システムの故障で
すべて免罪になってしまいますから。
そのような暴論が、
司法の場で
どこまでまかり通るのか。
その意味で、
今回の裁判は、
大変興味深いですね。

 

 

 

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直前カーブで「アクセル最大」 池袋暴走事故公判、捜査員証言

 東京・池袋で平成31年4月、乗用車が暴走して通行人を次々とはね、松永真菜(まな)さん=当時(31)=と長女、莉子(りこ)ちゃん=同(3)=が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(89)の公判が1日、東京地裁で開かれた。事故車両のデータを分析した警視庁の捜査員が証人として出廷し、事故直前のカーブで「アクセルの踏み込みが最大値だった」と証言した。
 車両データからは、事故現場手前の左カーブを曲がる際、横滑り防止装置が作動していたことが判明。左に大きくハンドルを切った状態だったが、ブレーキが踏まれた記録は残っていなかったという。
 捜査員は弁護側が主張する電子部品の故障も「なかった」と説明。他の暴走事故と同様、ドライバーが足をばたつかせた痕跡がペダルに残っていたと指摘し、「(事故原因は)アクセルとブレーキの踏み間違いと思われる」と述べた。