kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

長かった一つの節目 ―― 麻原彰晃死刑囚ら7人死刑執行

かつて『地下鉄サリン事件』という世界史上でも類を見ない、
テロ事件がありました。
実際、
警察関係の教本では
未だに名前が載っているそうです。
『世界初、毒ガスが使われた大規模なテロ事件』として。
それが、もう20年以上前のことです。
当時の私は、学生で、札幌在住だったので、テレビで見るしかなかったのですが。
ほぼ1日中朝から翌日まで、
テレビ画面が騒然としていたのを今でも思い出してしまいます。
そして同年に、
テロ事件の犯人として
松本智津夫以下、オウム真理教の主立った幹部が逮捕されて、
オウム真理教上九一色村の本部が解体されました。
それから、
20年も経った今、
ようやく一つの区切りが付こうとしています。
歴史的な評価はまだまだこれからでしょう。
実際、
全体像を適切に検証した、と言うこともまだまだ難しい状況です。
事件の概略すら、
明らかになっていない点が数多くあります。
それは、
細かい資料の突き合わせによる、
推測で解き明かしていくしか有りません。
すなわち
『歴史』としての評価です。
被害者遺族の気持ちや、関係者の思い、とは
別の次元で、
事件を掘り起こして、記録していく。
そういう作業が進むことに期待しています。
とくに
オウム真理教が関与した事件は、
その宗教団体の異質性にばかり目が向けられて、どうしても教団内部のみの話にばかり目が向きますけど。
周辺勢力との相対的な関係性、とか。
そっちの方ももっと資料を掘り起こしていかないと、
全体像というのは見えてこない、
と思うのですよね。




 松本・地下鉄両サリン事件などで計29人の犠牲者を出した一連のオウム真理教事件をめぐり、死刑が確定していた教祖の麻原彰晃(しょうこう)死刑囚(63)=本名・松本智津夫(ちづお)=ら7人の死刑が6日午前に東京拘置所などで執行されたことが、関係者への取材で分かった。教団が起こした事件の死刑囚は計13人おり、執行は初めて。上川陽子法相が命令した。平成7年5月の麻原死刑囚の逮捕から23年。犯罪史上類を見ない一連の事件は大きな節目を迎えた。
 ほかの6人は、早川紀代秀(68)=福岡拘置所▽井上嘉浩(48)=大阪拘置所新実智光(54)=同▽土谷正実(53)=東京拘置所遠藤誠一(58)=同▽中川智正(55)=広島拘置所−の各死刑囚。
 法務省は今年3月、死刑囚13人のうち7人をそれまで収容していた東京拘置所から、執行施設のある5拘置所に移送していた。
 確定判決によると、麻原死刑囚は(1)平成元年11月、教団に反対の立場を取っていた坂本堤弁護士=当時(33)=ら家族3人を横浜市の自宅で殺害(坂本弁護士一家殺害事件)(2)6年6月、長野県松本市サリンを散布し7人を殺害(松本サリン事件)(3)7年3月、東京都心を走る3路線5方面の地下鉄でサリンをまき12人を殺害(地下鉄サリン事件)−などの凶悪事件を次々に起こした。
 麻原死刑囚はこの3事件を首謀。このほかの事件を含め13の事件で計26人を殺害、1人を死亡させた。松本サリン事件と地下鉄サリン事件では、後に被害者が1人ずつ死亡。一連の事件での死者は29人に上っている。
 確定判決では、一連の動機を「(麻原死刑囚が)救済の名の下に日本国を支配して自らその王になることを空想。その妨げになる者をポア(殺害)しようとした」と認定している。
 麻原死刑囚は7年に逮捕され、裁判は8年から始まった。しかし、1審の途中から意味不明なことを話すようになり、最後は何も語らなくなった。16年の1審の死刑判決後、弁護側は即時に控訴したが、「麻原被告は裁判を受ける能力がない」などとして控訴趣意書を提出せず、控訴審は一度も開かれないまま死刑判決が確定した。