以前にも出てきた、
韓国の『咸朴島』の話題。
韓国が、
目と鼻の先にある島をいつのまにか北朝鮮に占拠されて。
軍事要塞を建設されていた……それを放置してました。
という、
大爆笑の報告が上がってきて、
韓国国会大混乱。
という
失笑物のこのニュースですけども。
そこで、
『咸朴島』に日本のレーダーが設置されている。
とか、
韓国民が盛大に火病った報告が上がっていたのですが。
その続報が出ました。
・
・
・
で、
予想していた通り、
問題となった件のレーダーは。
日本の古野電気製の『マリンレーダー』だったのだとか。
で、
その報告を受けた韓国議員とメディアが、
『軍事用レーダー』だと。
主張するのに、
韓国国防部は『民間用レーダー』と。
躍起になって言い争いを
繰り広げています。
なんというか、
涙ぐましいほどの必死さですけど。
・
・
・
さて、
『軍事用』とはどのような物を差すのでしょうか?
これは、
一般的に
『軍部からの仕様に基づいて製作された物品』となります。
簡単に言うと、
『軍事に使うもの』
の、
『軍事』の内容を規定するのが『軍部の仕様』という解釈ですね。
今回の
古野電気の『マリンレーダー』の場合、
『日本のレーダー』という点を強調したのであれば。
日本の民生品(民間用レーダー)を転用した物。
という韓国軍部の表現が
正しい内容になります。
しかし、
北朝鮮軍が民生品を目的用途にあわせて独自に改良して、
使用している点に着目するのなら。
『北朝鮮の軍事用レーダー』という、
韓国野党議員やメディアの主張の通りになりますね。
韓国軍、というか
韓国政府は一貫して『日本製レーダー』ということにこだわりがあるようで。
なので、
『軍事用として使われているけど、民間用レーダーなのだ』
とか。
それを韓国議員とメディアが、
『軍事用に使っているのだから。軍事用だ。北朝鮮の軍事用レーダーだ』
とか。
おかしな主張の争いになっています。
いや、
そこに必死になってどうするの?
西海北方限界線(NLL)付近の咸朴島に北朝鮮が設置したレーダーについて、韓国軍は「軍事用」に使用可能なレーダーと見なしていることが29日までに分かった。韓国軍は当初、このレーダーを「民間用」と説明していた。咸朴島レーダーの監視距離については「最大で178キロ」との見方も出ている。
保守系野党・自由韓国党の白承周(ペク・スンジュ)議員はこの日、咸朴島に設置されたレーダーについて「韓国軍が軍事用の海上レーダーに分類する四つの基準(航法補助、海岸監視、対空監視、射撃統制)のうち、(咸朴島レーダーは)航法補助と海岸監視の機能を持っているため、軍事用の海上レーダーに相当する」「これは韓国軍関係者から口頭で報告を受けた」と説明した。韓国国防部(省に相当)は24日、咸朴島を巡る疑惑を解消するため、咸朴島近くのマル島を訪問した記者団に「咸朴島に設置されたレーダーは軍事用ではなく、一般の商船や漁船に積まれている航海用レーダー」と説明した。軍事用よりも性能が低い民間用と主張していたのだ。
白議員は「咸朴島に設置されたレーダーを製造した日本の古野電気などに問い合わせたところ、このレーダーは2015年に北朝鮮が公表した新型高速艇はもちろん、米国やフランス、イタリア、デンマークなどの海軍で軍事用として使用されている」と明らかにした。北朝鮮軍は海軍艦艇やスパイ船など数百隻でこのレーダーを使用しているという。
白議員は2010年代に製造された古野電気の新型レーダーについて「最大で178キロ以内にある30の標的の速度や動きを同時に追跡できる」と説明した。白議員は「国防部は咸朴島に設置されたレーダーの監視距離を40-60キロと主張しているが、これは一般の商船に設置された場合であり、およそ64メートルの高さ(咸朴島は標高44メートル、鉄塔20メートル)に設置されれば、その監視距離がさらに長くなるのはあまりにも単純な論理だが、これを国防部は否定している」と主張した。
これに対して国防部は咸朴島レーダーについて「中国船による違法操業を取り締まるため」との可能性を指摘するが、軍事専門家はこれも「説得力がない」と指摘する。韓国国防安保フォーラムのシン・ジョンウ事務局長は「過去に北朝鮮が延坪島砲撃を行った際、砲撃の正確度はかなり低かった」とした上で「砲撃すればどこに命中するか把握できなければならないが、咸朴島レーダーなどの観測施設がこのような役割を果たせるはずだ」と説明した。これに対して国防部は「われわれは一貫して咸朴島レーダーを航海用と考えている」と主張した。