kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

昨日は微妙な数字だなぁ ―― 北海道・釧路で入院の70代男性死亡、死者12人に 感染も各地で確認

昨日、
新規に確認された感染者は14人だったそうな。
そして、
新たに死亡した方が1人、いました。
どうかなぁ、
感染拡大の勢いを抑止出来ている……のかなぁ。
微妙ですねぇ。
この数字は……



昨日、
これよりも幾つか前に書いた記事で、
1日の新規感染者が30~50人くらい、
これが感染爆発の一つの目安になる閾値だろう。
との見方を書きましたけど。
これの理屈、
なぜ、そう言えるのか。
その数字は、現実になにが起きているのか、表した物なのか。
それについては、
説明がついて。
要は、
これまで未確認の集団感染が新たに発見された場合、
だいたい10人以上、
特定箇所から二桁以上まとまった感染者が確認されるので。
1日の新規感染者が30~50人くらいになるんですよね。
いわゆる、
最近政府がやたらと警鐘を鳴らして広報している
クラスター』ってヤツです。それが確認された状況。
で、
こういう状況では、
見つかった感染者というのは、
たいてい重症者の感染発覚から始まるわけでして。
感染してから10日以上経っていたりするわけです。
つまり
30人ほどの感染者が10日も自由に動き回って、
感染拡大させていた、と。
この場合、
3日毎に倍々計算ですから。
発見時には、
8倍~16倍の感染者が量産されています。
と。
つまり
100人単位の感染者が市中を自由に動き回って、
感染拡大行進中、だと。なるわけですね。
こうなってしまうと、
感染経路を後追いして、
感染者を隔離する作業が、
とてもじゃないけど、
感染拡大のスピードに追いつきません。
なので、
地域一帯を封鎖する。
という結果になって。
出てくる感染者を順次隔離する。
ちょうど、
今の韓国やイタリアみたいな
状況になるわけです。



というわけで、
手が付けられない状態の集団感染発覚(アウトブレイク、感染爆発)の目安が、
1日の新規感染者増加数が30人~50人程度。
って
具合なんですよねぇ。
なので、
この数字が一つの目安になるかなぁ。

なるわけです。



でもって、
今の日本は、
一日あたりに新規で確認される感染者が
この目安になる数の半分程度。
かろうじて、
集団感染を逃れている状況です。
そんな状況で、
日本政府としては、
できる限り集団感染のリスクを減らしたい。
というわけで。
現在、
集団感染のリスクが高い場所を、
片っ端から『封鎖』している、
そんな状況なんですね。



◇もっともリスクが高いのが『病院』
 →これは『受診の目安』を公表して。
  患者を病院から遠ざける事で、限定的に封鎖。

◇次にリスクが高いのが『職場』
 →これは、テレワークを推奨して。限定的に封鎖。

◇次にリスクが高いのが『学校』
 →これは休止要請して完全封鎖。

◇次にリスクが高いのがイベント、催事会場
 →これも休止要請を出して、可能な限り封鎖。

◇次に最近見つかったリスクの高い場所
 →見つかり次第封鎖。

と。
こんな具合。

 

 

mainichi.jp 

 北海道は1日、新型コロナウイルスの感染で釧路市の病院に入院していた無職の70代男性が死亡したと発表した。国内での死者は6人で、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗船者も含めると12人となった。
 北海道で亡くなった男性は、持病の治療で釧路市の釧路労災病院に入院中、発熱や肺炎の症状が出て、2月25日に陽性と判明。別の病院に転院後、29日に死亡した。釧路労災病院では男性を含め3人の感染が確認されている。
 1日は新たに北海道で2人▽千葉県で1人▽東京都で2人▽神奈川県で3人▽愛知県で3人▽兵庫県で1人▽高知県で1人▽福岡県で1人――の計14人の感染が確認された。東京都の2人のうち1人は50代女性看護師で、感染者が使った千葉県市川市のスポーツクラブの利用者で、同市内の医療機関に勤務しているという。

 

 

mainichi.jp 

 安倍晋三首相は1日の新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、集団感染を防ぐため、スポーツジムやビュッフェ形式の食事など、換気の悪く、不特定多数の人が接触する場所に集まるのを自粛するよう呼び掛けた。感染が広がっている北海道の自治体住民向けに、国が一括してメーカーから買い取ったマスクを配布すると表明した。
 ジムなどの自粛は、これまでの国内感染事例を分析した専門家の意見も聞き、厚生労働省がまとめた。分析の結果、感染が明らかになった人の8割は他の人を感染させていない一方で、ジムやビュッフェ会場のほか、屋形船、マージャン店、密閉された仮設テントなどで1人から複数に感染させた例があったことが分かった。

 

で、
ここから下に纏めるのは。
ざっくり、
ここまでの政府の動きを見ていて。
おそらく、
政府の計画、胸の内はこんな具合だろう、
という推測です。

多分、
政府としては
『クルーズ船の対応が失敗だった』点、
その結果を踏まえた上で、
この2週間が正念場、と述べているんだと思います。
ここでいう、
『クルーズ船の対応の失敗』とは
船内検疫の対応では無くて……
検疫、隔離については。
不十分だったけど感染拡大を防ぐのに一定の効果があった、
それは数字が証明していますから。
隔離に失敗して感染拡大を抑止できていなかったら、
今の韓国と同じ状況になっています。
しかし、
クルーズ船の乗客の大部分は感染せずに済んだ、という結果がでてますからね。
さて、
ちょっと脇道にそれてしまいましたので。
本筋に戻します。
私が、ここで言う、
『クルーズ船の対応の失敗』とは。
クルース船対応で、
日本政府の防疫リソースを完全に食い潰してしまって。
一定期間、
おそらく
クルーズ船が着岸した翌日から船内の状況が安定する
2月13~14日頃まで。
本来
国内の新型肺炎感染防疫業務に就くはずの人員が、
すべてクルーズ船対応にかかりきりになってしまった。
これには、
この前段階として、
チャーター機による邦人帰国』という事例があって。
これだけでも、
一気に1000人近くの検疫対象が増えた、
結果、
キャパシティーオーバー気味になっていたところに。
クルーズ船がやって来て、
さらに4000人近くオーダー追加になった、
と。
それで、
日本国内の防疫業務は
まったく後回しになってしまった。
と。
つまり
『空白の期間』が出来てしまった。
これ、
実際、
日々の感染者の推移を見ると明らかなのですが。
1月31日あたりから
数字が動かないんですよ。
その直前に
動いているのに、ピタッとまって。
2月5日に
また少し動いて。
そのあとピタッと止まります。
で、
間をあけて1人ずつ増えて。
13日になったとたんに一気に4人増える。
しかも
初の国内感染者からの死亡者が出て
死亡した後に感染が判明する、
という。
こういう経緯を踏まえて、
厚生労働省と専門家の今の日本国内の感染状況に関する見解は、
チャーター機対応と、
クルーズ船対応にかかりきりになっていた、
1月30日から2月13日くらいまでの間に、
国内感染者の動向について
見落としが相当数出てしまった。
と。
死者が出るまで把握でてきていなかったのは、
明らかな見落とし。の結果。
クルーズ船乗客とチャーター機帰国者の検体検査とを優先して、
国内市中分の検査を後回しにしてしまった
ツケが出た。
と。
この失敗を認めたのでしょうね。
で。
それを認めた上で、
一番のリスクはどこか、と省みれば。
この、
チャーター機対応、クルーズ船に対応していた時期の見落とし。
だろう。
この時期に感染した人達が発症して
重症化し、
表に出てくるのが、
だいたい1週間~10日後の
2月7日から2月23日くらいになるだろう。
と。
つまり、
23日時点で、
ここから先現れる感染者を封じ込め出来れば。
国内の感染状況をコントロール出来るはず。
という
それが今の対策の骨子。じゃないかなぁ。
で、
それがどうして『今後の2週間が勝負』になるのか。
といえば。
これは
クルーズ船の検疫、防疫の経験から。
だいたい
不完全な状態でも2週間隔離状態を維持して、
集団感染を防げば。
ほぼ、押さえ込める……

実際、
クルーズ船内での
感染者発生件数が2週間で激減してますから。
これと同じ手法で、
チャーター機とクルーズ船対応に忙殺されて
見逃してしまった国内感染者を虱潰しに隔離して、
一定程度封じ込め状態を維持出来れば。
集団感染のリスクをゼロと見なせる『安全宣言』を出せるレベルになる、
という。
それが、
これからの2週間の政府の本当の目的、目標、狙いでしょう。

政府と専門家の見立てとしては
そんな具合ではないですかねぇ。
多分、
この内容で『当たらずとも遠からず』ですよ。

 ぶっちゃけ、
バカ騒ぎしているマズゴミと言われる記者やコメンテーター、専門家より。
私の方が、
真面目に数字集めて、読み込んで、
状況を理解していると思うぞ。

 

 

www.tokyo-np.co.jp

 

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で起きた新型コロナウイルスによる肺炎(COVID(コビッド)19)の集団感染で、国立感染症研究所は十九日、乗客の感染の多くは客室待機が始まる五日より前に起き、待機後も続いていたとの分析結果を発表した。感染は船内で行われたイベントなどを通じて広がったとみられる。一方、十日以降は乗員の発症が増加。一部の乗員が船の維持に必要な業務を続け、隔離が不十分だったとの見方を示した。
 十九日の政府の専門家会議後に記者会見した脇田隆字座長は「(船内での)隔離が有効に行われたと確認した」と述べた。また「乗員から乗客に感染したという証拠はない」と指摘した。
 感染制御の助言のため船に入った日本環境感染学会の桜井滋・岩手医大教授は「感染には二回の波があった」と指摘。「最初はパーティーやビュッフェなどの乗客同士の交流だったがその後、乗員のサービスの提供で広がったと推定される」と話した。
 クルーズ船では十九日、高齢者を中心に乗客四百四十三人が下船。また同日、七十九人が陽性と判明、クルーズ船を巡る感染者は六百二十一人に達した。北海道、東京都と神奈川、沖縄両県でも新たに九人の感染が確認され国内で報告された感染者数は計七百五人となった。
 感染研の報告書によると、分析対象は十八日までにウイルス検査で陽性となった五百三十一人で、うち四百六十六人が乗客、六十五人が乗員だった。二百五十五人(48%)は症状がなかった。
 発症日が分かった百八十四人のうち三十三人は、客室待機が始まる五日以前に発症。六~九日には乗客七十九人、乗員十人の計八十九人が発症した。潜伏期間を考えると五日の客室待機開始前に一定程度、感染が広がっていたのは明らか。その後発症者は減少傾向にあるため、客室待機は乗客の感染拡大防止に有効だったとした。
 十日以降は乗員の発症が増加。十五日までに乗客三十二人が発症した。乗員は三十人だった。隔離が不十分で乗員に感染が広がったとみられる。


◆船内入った神戸大教授、批判
 「ダイヤモンド・プリンセス」の船内に、災害派遣医療チーム(DMAT)の一員として十八日に入った感染症専門医の岩田健太郎神戸大教授が十九日、本紙の取材に応じた。「感染の危険がない安全なゾーンと危険なゾーンが区分けされていない」「船内に常駐する感染症の専門家がいない」と問題点を指摘した。
 岩田教授は十八日夜、政府の対応を告発する動画をネット上に公開した。
 感染を防ぐためには本来、危険なゾーンと安全なゾーンを分けていなければならない。しかし、岩田教授は「船内は区分けの基準があいまいで、どこにウイルスがあるのか、ないのかが全くわからない状態。DMATを含めて、医療従事者に感染者がいつ出てもおかしくない状況で、がくぜんとした」と語った。
 岩田教授はこれまで、アフリカのエボラ出血熱や中国の重症急性呼吸器症候群(SARS)などさまざまな感染症の現場に立ち会ったが、「今回ほど自分が感染するリスクを感じたことはなかった」と憤る。
 「ダイヤモンド・プリンセス」を巡ってはこれまでに、乗客・乗員以外に検疫官や厚生労働省職員、救急隊員、看護師の四人の感染が判明。岩田教授によると、DMATなど支援に関わる人々の手袋やマスク、ゴーグルといった防護具の装着状況はバラバラだったという。検疫官や看護師の感染について「あの状況ではそうなるだろう」と話す。
 米疾病対策センターCDC)の場合、感染症の専門家が現場で陣頭指揮をとるが、船内では専門家ではない厚労省の職員が指示を出していた。
 岩田教授が現場で聞いた報告では、医療を受ける患者には、微熱を訴えて直接医務室に行く人と、電話をして医療関係者が部屋に来るのを待つ人がいた。岩田教授は「発熱しているのに、直接医務室に行くということ自体が信じられなかった」と話した。
 岩田教授は「十八日夕、厚労省側に『検疫の許可を与えない』と下船を強いられた。船内隔離は『適切だった』という政府の説明はおかしい」と述べた。(望月衣塑子)

 

 私も、
クルーズ船への対応が
日々報道されているのを
眺めていた当時は、
追加でブックマークを付けた上の記事の内容みたいに。
『完璧な隔離でなければ意味が無い』
と考えていましたけど。
韓国の現状を見て、
それが誤りだったと思い知りました。
間違っていました。
集団感染を封じ込めていただけでも、
十分以上の功績なんですよね。
適切に対処出来ていなければ、
10日間で2000人以上感染していたんですよ。
それは
韓国とイタリアの事例が数字で証明しています。
でも、
クルーズ船はそうならなかった。
反省するべき点は多々あったとしても。
それ以上の
功があった。と認めるべきでしょう