この件、
昨日から、というべきか。
今朝から、という方がいいのかな。
メディアで大きく取り上げられていて。
どこのニュース番組を見てても、
一度は出てきます。
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まあ、
森前会長が女性差別発言で引責辞任した、
東京五輪・パラリンピック大会組織委員会関連で。
またも
似たような女性差別関連の話題。
しかも。、
森前会長が引責辞任してから
わずか
1ヶ月かそこらで。
森前会長が起こした騒動の記憶が薄れず
残っているこの時期に。
同じネタでの『天丼』ですから。
メディアにとっては大変美味しい、
というか。
世間の注目耳目を集めやすいので。
手間暇掛けずお手軽に稼げて、
万々歳みたいな。
うがった見方をすれば、
そんな扱いに感じます。
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東京五輪・パラリンピック大会組織委員会、という
ある意味、
世界的にも名前を知られたお役所内部の不祥事で。
しかも
1ヶ月前に続いての、辞任劇ですから。
その事実には、
かなりのニュースバリューが認められますし。
メディアが
この件を扱い事について、
とやかく言うつもりはないのですけど。
ただ、
腹立たしいのは。
まるで『豚』という存在が『悪』であるような。
そういう表現で、
メディアが
今回の事件報道を展開している件です。
そこは、
全くの思い違い、というか。
今回の件で問題なのは、
『侮辱的な表現』というよりも、
『侮辱』的な意図が見え隠れする点であって。
『豚』=侮辱、ではありません。
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豚は家畜として代表的な存在ですから。
奴隷的な立場に甘んじる愚鈍な人間を表現するときに、
しばしば、
その『象徴』的な表現、シンボルに使われます。
なので、
その意図で用いれば、
侮辱的に見える、
侮辱の意図があるのは事実でしょう。
でも、
その一方で、
豚が
代表的な家畜であることは、
豚を飼えるのは、
それだけの財力がある生活の裏付けでもありますので。
別の一面で、
財産の象徴、裕福の象徴でもあるのです。
同時に、
多産な家畜として知られていますので。
前出の、
財産の象徴と関連して。
豊穣、発展の象徴でもあります。
豚のアイコンとか。置物とか。
それらは特に嫌われたりしていません。
ただ、
人間を豚に見立てる、
扱いは。
それを見るモノに、
人間を『人より劣った家畜』に見立てるイメージを
強烈に植え付けますので。
世界各地、
どの地域においても
総じて
侮辱的な挑発行為と見なされて、
強い嫌悪感を惹き起こします。
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今回
メディアは
『女性を豚に喩えた』点ばかり強調していますが。
これ、
男性を豚に喩えてもアウトです。
侮辱的な扱いに見なされます。
そこには、
男女の別はありません。
そういう点は
きちんと伝えて欲しいですねぇ……
女性タレントが「豚」に扮する案…五輪の演出統括役が辞意「調子に乗っていた」
東京五輪・パラリンピック開閉会式の演出の統括役を務める佐々木宏氏(66)が女性タレントの容姿を侮辱するような構想を演出チームに伝えていたと週刊文春(電子版)が報じた問題で、佐々木氏は18日、謝罪文を公表し、大会組織委員会の橋本聖子会長に辞意を伝えたことを明らかにした。組織委は退任を了承する方針で、国際オリンピック委員会(IOC)にも経緯を報告した。橋本会長が同日に記者会見を行う。
佐々木氏は謝罪文で、「大変な侮辱となる発案で取り返しのつかないこと。私が調子に乗って出したアイデア。自分の意識の低さ、無神経さに改めて気づいた。猛反省したい」とした。
佐々木氏の説明や週刊文春によると、佐々木氏は昨年3月、豚に扮ふんした女性タレントを五輪と豚をかけた「オリンピッグ」というキャラクターで五輪開会式に登場させる案を演出チームのメンバーに無料通信アプリ「LINE」で伝えた。メンバーからは「女性を豚に例えるなんてありえない」などと反対意見が相次ぎ、構想を撤回した。
演出チームは、大会の簡素化で式典内容の見直しを迫られたために昨年末に解散し、佐々木氏が新たに統括役を担っていた。