kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

魚拓代わりです ―― 【橋本新会長会見詳報】

暴言騒動で、
森前オリンピック大会組織委員会会長が辞任した後。
後任に、
橋本聖子氏が選任されました。



就任後の記者会見の様子が
記事になっていたので。
ブックマーク付けてみました。

 

 

www.sankei.com 

【橋本新会長会見詳報】

 東京五輪パラリンピック組織委員会の新会長に就任した橋本聖子氏が18日夕に行った記者会見の詳報は以下の通り。

 《会見には武藤敏郎組織委事務総長が同席。冒頭、橋本氏から発言があった》


 本日はお忙しい中、集まりいただきありがとうございます。新会長に選任されました橋本でございます。改めてご挨拶させていただきます。東京2020組織委員会の新会長に就任した橋本聖子でございます。さきほど理事会の中ですでにご挨拶をさせていただきました。コロナ対策について、そしてジェンダーについて、そして延期にともなった初めての経験となる東京大会に向けての抱負等々をお話させていただきましたけれども、改めて少し、一つ一つのことについてご挨拶をさせていただきたいという風に思います。
 まずは都民の皆さん、そして国民の皆様にお話をさせていただきます。オリンピック、パラリンピックも社会の一部であり、私はなによりもこのコロナで厳しい状況にある社会の一日も早い回復を祈っているところであります。政府、東京都、そして関係自治体による一連の対応で状況が改善することを期待をしながら、オリンピック、パラリンピックの在り方というものをしっかりと見つめてまいりたいという風に思っております。ちょうど、昨日から国内でもワクチンの接種が開始されたところであります。報道では、医療の現場の方から感染を防御して安心して医療が提供できるのではないかというコメントもご紹介をされておりまして、これは希望の一歩になるという風に実感を致しております。最前線でご尽力されている医療従事者の皆様方に心より敬意を表し、あらためて感謝を申し上げたいと思います。
 1月のコロナの状況によりまして、今年の大会開催を不安に思う方も増えているのではないかと思います。加えて今回、新会長を選ばざるを得なくなった一連の経緯はさらに国民の皆さん、都民の皆様の気持ちを困惑させるものだったのではないかという風に思います。コロナを取り巻く状況はまだ厳しいわけですが、これまでもオリンピック、パラリンピックの担当大臣として政府の立場から大会のコロナ対策に全力で取り組んできた。今後は組織委員会の会長の立場で、引き続き万全の態勢を敷き、実際にどのように私たちが安全優先の先の大会であるかということをしっかりと関係者だけでなく、色々な受け入れをしていただく、国民の皆さん、都民の皆さんに丁寧な説明を心がけていきたいと思っております。
 また、今回のできごとで、多くの方は組織委員会が大会を契機としたジェンダー平等の推進にいかに取り組もうとしているか、大会を注目していると思う。そのことに関しては、スピード感をもって進めて、組織委員会に対する信頼回復に努めていきたい。
 アスリートの皆様へもごあいさつをさせていただきたいと思います。コロナ禍にあって、さらに今日の世論の中でオリンピック、パラリンピックという舞台を目指すことすら果たして良いものかと自問自答するような日々は本当に苦しいと想像します。私自身もアスリート出身の立場から、私のミッションは参加者にとっても、国民の皆様にとっても、安全最優先の大会を実現してアスリートの皆さんが迷うことなくこの夢の舞台に立てるように社会の空気を換えていくことだと思っている。アスリートファーストの視点をしっかりと据えながらミッションを果たしていく。
 これまで私はJOC強化本部長当時から、人間力なくして競技力の向上なしという言葉をアスリートの皆さんに訴え続けてきました。選手の皆様にもコロナ禍だからこそ今の社会にスポーツで何ができるのか、自らの尊い役割りを探求して社会に貢献する価値を示していって頂きたいと思います。自信と誇りにあふれる東京大会にするべくアスリートファーストとの視点を忘れることなく、アスリート出身の私として全力を尽くしてまいりたい。
 また、ボランティアの、そして聖火ランナーの皆様にもお話をさせて頂きたい。皆様の中には今までに色々な経過の中で、辞退をされた方がいらっしゃると伺っています。大会を誰よりも楽しみにして頂いていた皆さんには、もう一度、東京2020の主役を担って頂けるなら、ぜひまたボランティアとして参加して頂けるように準備もしっかりと整えていきたい。
 パートナーの皆様方にもお話をさせていただきたい。これまでも物心両面の大変なご支援を頂いてきた。パートナーの皆様の力が結集したことのエネルギーは何よりも機運醸成のパワーとなっている。夏に向けてのラストスパートでありますので、ぜひ皆様方のお力をお貸しを頂きたい。
 結びになりましたが、あと5カ月余りになった大会の開催、来月には聖火リレーがスタートするという大変、重要な局面を迎えております。会長として自らの職務に献身するとともに、改めて政府、東京都、関係自治体、パートナー、スポーツ界など全ての関係団体の皆様と緊密に連携しながら大会の開催に尽力していく。史上初の延期となった大会であります。今までの長いオリンピックとパラリンピックの歴史の中で、延期という経験はこの東京が初めてであります。初めての経験をするこの東京大会の組織委員会だからこそ持続可能なオリンピック、パラリンピックを開催をするために東京モデルとしてのレガシーづくりを新たなオリンピック、パラリンピックの力になるようにしっかりと提言をさせていただきたい。必ずこの東京モデルはIOCの指針となって末永くレガシーとなることを確信している。しっかりと新たな目標を打ち出しながら、国民の皆様に歓迎される大会に向けて全力で準備に取り組んでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。


■■
橋本会長はこれまでに大臣の職務をまっとうしたいとおっしゃっていた。会長を引き受ける決断はいつで、そのきっかけは

□□
あの昨日、ご報告といいますか、検討委の流れを私のところに連絡を頂きました。その後、考えさせて頂き、正式に私自身からこの東京大会の理事に推挙したいという検討委員会の考えに受諾をさせていただきました。それをもって評議会、理事会にお諮り頂き、正式に理事に推挙され、会長という流れになっていくということになりました。一連の手続のなかで透明性をもって選ばれていくということで、多くの方から会長職に(ついてほしい)という声を頂きました。大変悩んだ結果だが、(大臣を)辞職することを菅総理に提出させて頂きました。いままで東京五輪パラリンピック担当、男女共同参画、女性活躍担当大臣ということで東京大会を支えることでまっとうしたいと思っていたが、直前まで非常に悩みました。しかし、私を推挙頂くにあたって、アスリートの皆さんの声、こういう状況だからこそ乗り越えていかないといけないものを伝えて頂いたなかで、東京都、そしてIOCをサポートさせて頂く立場として、組織委の会長となって東京都と政府と連携していくということ。立場が代わっても、東京大会の開催に向けて前に進めていくには、私が受け止めることは重要だと私自身思いました。そうして決断させて頂きました。

■■
この一連の新会長への(選考の)経緯というのがジェンダーということが背景にあったということを橋本会長もおっしゃっていたが、具体的に組織委の態勢の中でどのようにジェンダーということを反映させていくか。会長自身も7年前の行動に対してパワハラやセクハラではないかという声があり、組織委のトップにふさわしくないのではという声が一部あるのは事実だ。そういう声をどう受け止めるか

□□
あの、今回の一連の問題に対して会長職を担わせていただくことになりました。これは早急な対応が必要だと思っています。今月内には新たな方向性を提示していきたいと思っています。それは組織委の女性の比率を40%にする。そして多様性、調和というこいとをしっかり打ち出し、タスクフォースを立ち上げることで、IOCにも提言させて頂く。そういったことの流れを早急に多くの皆さんにご理解を頂けるような改革というのを早急にやらせていただきたい。そして私自身の軽率な行動を深く反省しています。7年前に一連の問題がなされたわけでありますけれども、そのことについては、その当時も今も深く反省しております。しっかりと経緯を受け止めながら会長職をまっとうすることで、しっかりと多様性というもの、そして男女平等、あらゆる問題に対してオリンピックの原則、五輪のムーブメントを着実に進めていくことを私自身身をもってしっかり進めていくことが皆さま方にご理解を頂けるということになるかと思います。非常に厳しい声は受け止めております。そういうことを一つ一つ解決していくには、この東京大会がどういう位置づけであって、そしてジェンダーをはじめ多様性、調和というものを、どのような改革のなかで組織として世界に打ち出せるかにすべてがかかっている。私自身身をとして全力に問題解決に自ら進んであたっていきたい。

■■
森前会長と相談などは

□□
私自身の政治の師でもある森前会長は、私にとって特別な存在であります。今回の一連の状況に対して森氏から発言の撤回と謝罪があり、熟慮の末に辞任をされたということでありますので、そのことをやはり真摯に受け止めて、私自身がしっかりと問題を解決していくために努力していかなくてはならないと思います。
来週早々にも森氏からしっかり引き継ぎを受けたいと思います。長年にわたりラグビーのワールドカップ、サッカーW杯、そして五輪・パラリンピックの招致活動も含めて非常にスポーツ界にご尽力いただいた先生でもありますので、やはりアドバイスをいただいていかなくてはならない局面もあるのだろうと思っております。
一連の状況と同時に、今までの森氏の実績と経験というものを私自身が前向きにとらえて、しっかり前に進める原動力にするということが私の会長としての役割だと思いますので、正していくべきものと、そして検証していくべきものといろいろあると思いますけれども、しっかりと区別してやっていきたいと思います。

■■
閣僚はお辞めになるということだが、自民党を離党するかや議員としてはどうするのか。政府側の立場にいらっしゃったわけだが、政府の言いなりになるのではないかという疑念を抱く人も少なからずいるのではないか。政治とスポーツの関係部分でいろいろ経験されていると思うが、どのように距離をとっていきたいとお考えか

□□
今までも五輪・パラリンピックに限らず、スポーツという政策的な部分においては超党派で議論を重ね、協力し合って成功に向けて努力してきたという経緯があります。
議員は辞職せずとも、組織委員会の会長になることはIOCも国も認めていただいている状況ですので、疑念が持たれないような行動をとっていくべきだと私自身も思っておりますので、その点についてはしっかりとご理解をいただけるような状況にしていきたいと思っています。
五輪・パラリンピック担当相という立場で組織委員会、東京と、IOCなどと連携をとってきた。ある意味で私はスポーツというもの、そして東京五輪パラリンピック組織委員会から一歩離れてサポートする立場を経験させていただきました。国がやるべきこと、東京都がやるべきこと、そして組織委員会がやるべきこと、これは連携はしなくてはならないが、役割はすべて違うと思います。国に左右されるのではなく、その経験を生かして組織委員会の会長として何をやっていくべきか、私なりに理解しているつもりなので、しっかりと明確に打ち出して早急な解決をしていくために全力を尽くしていきたいと思います。

■■
男女平等の推進に努めていきたいとのことだが、日本のいまのジェンダーの問題についてどのようにとらえらているのか。日本は男女平等だと思いますか、それともそうではないと思いますか

□□
昨年には第5次男女共同参画基本計画を策定する立場を担わせていただきました。日本はジェンダーギャップ指数をとっても121位という残念な結果であります。まだまだ性別役割分担意識が非常に高いと認識しております。組織委員会の改革によって何が変わるかということも非常に大事ですが、組織委こそがしっかりと多様性と調和、男女平等ということを改革し実行していくこと、これが第一だと思いますし、そのことによってすべての競技団体とともに改革に向かっていくことができる発信力を持っていると思います。しっかりとした男女平等、多様性と調和という五輪・パラリンピックの根本的な共生社会というものも含めて、やはりここは組織委員会がリーダーシップのもとに世界に向かって、あるいは国に対して、そして東京都と連携し、スポーツ関係団体とも連携をして早急にこの問題を解決していくという行動を起こして、そして結果を出し続けていくことが大事だと思います。

■■
五輪まで150日あまりと非常に時間が短い、緊急登板になる。組織委は巨大な組織でもある。時間のない中で会長が心がけること、カラーは

□□
大変大きな組織ということは認識しています。何としてもコロナ対策を国や東京都としっかり連携し、しっかり収束に向けて対応しないといけない。それぞれ競技団体、あるいは自治体をふくめてですが本当の意味でのオールジャパン、しっかりワンチームになって東京大会、成功へ尽力しないといけない。それぞれの役割分担を、もう一度しっかりと横ぐしを入れる形の中で、風通しをよくし、国と東京都と、IOC、IDCと連携して、延期をした経験は初めてでありますので、延期とコロナ対策ということにたいして何が起こっているのか、そしてどうやってこの東京大会を開催に向けて、多くの皆さんにこれであれば東京大会はやれるんだ、やってもいいんだと思ってもらえるような準備をしていかないといけないと思っておりますので、多くの皆様にご理解を頂けるようなコロナ対応と、そしてジェンダーを含めてでありますけども、IOCに対しての提言、ビジョンを早急につくりあげ発表していきたいと思います。

■■
男女平等の話について。先日森氏の発言で15万筆以上の署名が組織委に提出された。橋本会長もこの問題に積極的に取り組んでいきたいとおっしゃっていたが、役員幹部への研修はどうなのかという議論もある。中に対しての改革はどう考えるか

□□
こういう改革は内外ともに行っていかないと解決策は見出していけないと思いますので、たくさんの署名をしていただいた、お一人お一人の気持ちにしっかりと寄り添い、どのような改革をもって達成だと思ってもらえるかが非常に重要だと思います。その声を真摯に受け止めるということだけでなくて、しっかりと改革をした姿をみせていかなければ解決にはならないと私は思っていますので、改めてそういった一つ一つの意識改革を含めて署名をしてくださった人の気落ちにしっかりと応えるような行動を組織委としてとっていきたいというふうに思っております。

■■
先日の森氏の発言で撤回はされたが、辞任表明(の会見)で解釈の違いじゃないかとか言っていて、何が問題だったのか最後までわかっていなかったのではないかという印象があるが、橋本会長もあの発言は不適切だったと発言されているが、この発言の何が問題でどういうことを変えることで失われた信頼を取り戻せるか。男女平等の大臣をやってきたなかで難しさも感じられるていると思うが、どういったことが必要だと感じるか

□□
一つの対策として今掲げられている女性理事の比率を40%に引き上げる、こういうことは形(かたち)上であってはいけないと思います。ただ40%に上げるのではなく、その中身がいかに多くの皆さんに理解をしてもらわないといけない、これは非常に丁寧にやっていく必要があると受け止めています。
政治の師である森会長に対してあってはならない発言だったと明確に申し上げさせていただきました。そのことを受けて、森会長も深く反省し、これからにそのことを生かしていかないといけないと思います。なぜそのような発言をされたのか、しっかりと背景というものを、これは森会長ということだけでなく、しっかりとすべてのことを検証して、なぜそういうことになったのかということを、これは多くの皆さんが納得していないと思いますので、検証、こういうことが二度とおこらないように対策をしていくのか、明確に行動として起こしていかないといけないと受け止めております。

■■
各所の世論調査で中止、再延期もやむを得ないという意見が大半を占めています。こういった意見に組織委会長としてどういうメッセージを出すか

□□
国務大臣のときから話していたことと立場は違っても考えは変わりません。昨年7月のIOC総会で、この東京大会は開催がすでに決定しております。ただコロナの感染状況を見る中でまだまだ皆さんの多くが不安に思っていらっしゃる。そのことの対応がどのようなことであるかということを含め、多くの皆さんがこの東京大会をやるべきではないという声が多いことも理解しております。
その背景にはこのままだとできるのか、このままだと医療の態勢はどうなるのかとか、そういう不安が支持率の低さに表れていると私はしっかりと理解している。今までのコロナの対策と同時に、自然災害、東日本大震災からの復興、食の問題とか。あるいは高齢者の問題、あるいは共生社会、すべてのことについて世界はさまざまな問題に直面しているんだと思っています。そのさまざまな問題に直面している、その解決に日本は東京大会を通じて何をするべきかということを明確に打ち出さない限り、多くの皆さんにはこの東京大会は受け入れていただけない、理解していただけないと思っておりますので、東京大会に向かって、組織委として明確に安心安全というものを思ってもらえるものを打ち出して、そして国ですとか東京都に理解を求めながら、開催に向けて全力で準備を進めていきたい、その思いの一心です。

■■
オリンピアンの会長から国内外の人々にいま大会を開催する意義をどのように伝えたいか

□□
この東京大会のみならずオリンピック、パラリンピック、スポーツというのは何よりもアスリートが中心、主役だと思っています。4年に一度のオリンピック、パラリンピック、そしてそれぞれが目指すスポーツの大会にすべてをかけて取り組んでくるというのは、教育に大変大きな力を注ぐことの一つだと思っています。アスリートの皆さんが頑張る姿がこれからのオリンピックのレガシーとなるようにしっかりと東京大会を作り上げていきたいと思います。ただ、単にこの東京大会をやるというのではなく、さまざまな問題をひとつひとつ解決していく力を日本が持っているんだということを日本が発信できれば、アスリートたちは誇りに思うと思います。選手が誇りに思える東京大会にすべく、開催の準備に全力でとりくんでいきたい。
私が会長に選任されたという報告をバッハ会長に報告した。大変喜んでくださった。『アスリートとしての経験、大臣としての経験を生かしてほしい。よいパートナーシップの下、IOCとして支えていく』(という)ありがたいメッセージというか言葉をお電話でいただいた。組織委員会の会長としてパートナーシップの下に大会を目指すことはどれだけ期待にこたえられるか、身の引き締まる思いで電話会談をさせていただいた。


 《橋本氏は会見を終えると、記者団に向かって軽く一礼して会場を後にした》