kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

お悔やみ申し上げます ―― 俳優の田中邦衛さん死去、88歳…

昨夜、
突然にメディアで訃報が発表されて。
大変驚いています。
昭和を代表する名俳優、
主役のようなキラキラした輝きはなくとも、
主役を輝かせる
好対照なバイプレイヤー、名脇役でした。
とくに、
昭和から平成にかけて20年近く続いた
名作ドラマ
北の国から』での
父親役の印象がもっとも強くて。
何か機会があるごとに、
そのエピソードが語られるほどでした。



ただ、
私的には
映画『学校』に出演したときの役、
イノさんのイメージが
もっとも強烈に記憶に残っています。
なんというのかな、
高倉健さんとは
方向性が違いつつも
まとっている空気とか根っこの部分が
同じというか。
いかにも
昭和時代の
『不器用な男』みたいな
そういうイメージ。
ひとつ間違えると、
単に
イモッぽい垢抜けていないだけの
粗野で感情表現が下手な
不快なキャラクターになってしまうのですけどね。
この人は、
それを
持ち前の愛嬌で
とても魅力的に見せてくれるんですよねぇ。
『不器用な男』を
器用に演じてみせる、という。
なかなか高度な技術を身につけていた
役者でしたねぇ。



最近は、
この手の
『いぶし銀』みたいな役者さんがめっきり減ってしまって。
いまだに
健在な方は
西田敏行氏くらいでしょうか。
まぶしくて
目が痛いほどキラキラした役者さんは
山ほどいるのですけど。
野球で喩えるのなら、
4番バッターばかり
ズラリと並べられたチームを見ている、
そんな印象のドラマばかりで。
見ていて面白くないんですよねぇ。
味わいのある人は、
なぜか
みんなコメディアンだしなぁ。
出川哲朗氏とか、
内村光良氏とか。
やっぱり
キャラクターの特徴を生かした出番を求めると、
そういう途へ進んでいくのかなぁ。
『いぶし銀』って
生きるか沈むか、
シナリオ・脚本次第、って
ところがありますから。



この方の、
愛嬌たっぷりな独特の演技を
新しく見られる機会が
永遠に無くなってしまったのだと思うと。
とても
残念です。
ご冥福をお祈りします。

 

 

www.yomiuri.co.jp

 

俳優の田中邦衛さん死去、88歳…「北の国から」・「若大将」シリーズ

 テレビドラマ「北の国から」や映画「若大将」シリーズなどで活躍した個性派俳優の田中邦衛(たなか・くにえ)さんが3月24日午前11時24分、老衰で亡くなった。88歳だった。告別式は近親者で済ませた。
 岐阜県出身。1955年、俳優座養成所に3度目の挑戦で合格。57年の今井正監督の映画「純愛物語」でデビューした。61年に始まった加山雄三さん主演の「若大将」シリーズでは主人公のライバル「青大将」役で出演。アクは強いが失敗ばかりの憎めない役を好演、主人公に匹敵する人気を得た。
 高倉健さん主演の「網走番外地」シリーズや、深作欣二監督「仁義なき戦い」シリーズのヤクザ役などでは独特の存在感を示した。
 フジテレビ系で81年から2002年まで続いた倉本聰さん脚本の「北の国から」シリーズでは、父親・黒板五郎役を熱演。北海道・富良野大自然の中で親子の絆きずなをはぐくみ、たくましく生きる姿が感動を呼んだ。
 1993年の山田洋次監督「学校」などで、日本アカデミー賞助演男優賞を受賞。99年には紫綬褒章、2006年に旭日小綬章を受章した。

     ◇

 田中さんの遺族が、「家族一同」の名でコメントを発表した。
 「俳優・田中邦衛は、2021年3月24日午前11時24分、老衰のため、息を引き取りました。家族に見守られながら、安らかな旅立ちでした。88歳でした。
 長年、応援してくださったファンの皆様をはじめ、多くの方々に支えられ、心に残る数々の作品に出会い、幸せな役者人生を歩むことが出来ました。ここに、生前のご厚誼こうぎを心より感謝いたしますとともに、謹んでお知らせ申し上げます。
 故人は、最期の日まで、皆様からの励ましを支えに、前向きに生きる気力と、周囲への感謝を持ち続けていました。素晴らしい医療・介護チームのサポートのもと、私たち家族も、共にかけがえのない時を過ごすことができました。
 葬儀につきましては、静かに見送ってほしいとの故人の希望により、過日、家族葬の形で執り行いました。ご香典、ご供花などは、お気持ちだけありがたく頂戴し、辞退させて頂きたく、お願い申し上げます。また、お別れ会・偲ぶ会などにつきましても、実施する予定はございません。これまでお世話になった皆様、お一人お一人にごあいさつ申し上げるべきところ、誠に勝手ながら、故人の遺志をご理解頂ければありがたいです。
 出演させて頂いた作品を通し、故人を思い出して頂くことがあれば、幸甚に存じます。重ね重ね、どうもありがとうございました」