数日前に飛び出た
この発言、
政府関係者、
政治家は
『宮内庁長官の心情吐露』で
一致しているのですが、
メディア人や学者の中では
かなり
問題視されて
取り上げられて。
ちょっとした
炎上騒ぎになっております。
まあ、
発言したご当人も
ソレを覚悟の上での発言ですし。
ただ、
『覚悟の上での発言』って部分が
大問題なわけですね。
・
・
・
この件、
私的には
こういう発言を出さなければならない状況を作った
政治家側の責任が重い、
と。
そのように捉えています。
だって、
未だに
『東京五輪2020をどのように開催』するのか、
『未定』のままですよ。
開会式に観客を入れるのかどうか、
要人を招くのか、
招いたら来日してくれるのか、
ハッキリしていません。
最終決断を棚上げしたまま、
ズルズル先延ばしにしています。
この件を
2日前だったかに取り上げたときにも
ちょろっと
私見を書いたのですが。
上から指令が下りてきて
とにかく対応するしかない、
現場側としては
『ふざけんな』って怒り心頭ブチ切れても
おかしくない状況です。
というか
私が担当だったらブチ切れてます。
・
・
・
仮に
天皇陛下または宮家のどなたかが
オリンピック、パラリンピックの開会式、閉会式なりで
祝辞を述べる、ことが
正式に決定した場合に、
というか
挨拶することは
規定方針としてすでに決定されている、
らしいのですけど。
それなら、
どういう段取りで執り行うのか、
単に、
開催の挨拶だけで、
来賓との面会は一切無くていいのか。
そういう段取りとか、
感染予防も含めた対応をどうするのか、
公式に発表されているプログラム内容は
まったく一つも存在していません。
開会式の
収容人数を減らすとか、
入場券の再抽選をするとか、
いまだに
そんなこと
ほざいている始末ですよ。
・
・
・
これ、
宮家側からしたらかなり異例の事態なんですよね。
異例と言うより
非礼、異常事態、というべきか。
オリンピックの開催まで
あと1ヶ月ちょっとになるのに。
つまり
宮家、天皇家が
1ヶ月後には
公式行事として
参加する段取りが決まっているのに、
行事内容の
具体的な段取りスケジュールが
行事1ヶ月前になろうかという時期に来ても
白紙のまま、
という。
要人との面会一つでも
半年近く前から段取り決めて予約を入れてくれ、
という
これまでの慣例からしたら。
今回の
東京五輪2020関係者、担当者、
責任ある地位に就いている面々の言動は
横紙破りの極致を突き抜けて、
『ふざけんな』『やってられるか』と
文句をぶちまけたくなるような、
無責任ブリです。
状況が状況ですから
流動的になるのは致し方がない、
と
容認するしかないとしても。
1ヶ月前になっても未定、
というのは
常識的な
限度を超えてます。
今年の頭から春前に出回っていた予定では
6月末までに最終決断するって話だったのが、
今は
7月中旬、
総責任者が7月12日に来日します、って。
開催まで残り1ヶ月を切った時期に
最終決断するのか。
ってグダグダ無軌道漂流中です。
その無責任のツケを
すべて
現場に押しつけてくるわけですから。
そりゃあ、
色々と思うところがあって当然。
注文を付けたくもなるでしょうよ。
宮内庁長官の「天皇陛下は五輪懸念」発言、波紋広がる…憲法学者からは厳しい見方も
東京五輪・パラリンピックを巡り、宮内庁の西村泰彦長官が新型コロナウイルス感染拡大への天皇陛下の「ご懸念」に言及したことが波紋を広げている。天皇は憲法で政治的な行為が禁じられているためだ。
菅首相は25日、西村氏の発言について、「(西村氏)本人の見解を述べたと理解している」と記者団に語り、問題視しない考えを示した。加藤官房長官も記者会見で「憲法との問題があるとは考えていない」と述べた。
西村氏の発言について、ある宮内庁幹部は「陛下は開会式で開会を宣言される立場にあるが、一方で開催による感染拡大を心配し、コロナに苦しむ人にも心を寄せられている」と指摘。「開催を巡って国論が二分する中、宮内庁長官としては陛下が片方だけを重んじているわけではないことを伝える必要があると判断したのだろう」と推察する。
五輪開催については25日に告示された東京都議選でも争点の一つになっている。自民党の閣僚経験者は「宮内庁長官の発言は今後、開催慎重派に政治的に利用されかねない」と危惧する。開催の延期や中止を求めている立憲民主党の安住淳国会対策委員長は25日、「西村氏個人の意見だと思っている国民は誰もいない。(政府は)言葉の重みをきちんと踏まえて対応すべきだ」と記者団に語った。
一方、開催中止を主張する共産党の志位委員長は「天皇は憲法で政治に関わらないことになっており、それをきちんと守ることが必要だ」と述べた。
今回の発言について、憲法学者からは厳しい見方も出ている。横田耕一・九州大名誉教授は「宮内庁長官が政治に絡む天皇の思いを公にするのは、問題で越権行為だ。『感染拡大を心配している』との発言は『こんな時に開催するのはけしからん』という意味を持ってくる。五輪に反対する人たちが天皇の意見として都合のいいように利用する状況が生まれかねない」と警鐘を鳴らした。
百地章・国士舘大特任教授は「陛下の思いは、開催した場合に感染拡大が起きないようにしてほしいということだろう」と指摘。そのうえで、「仮にそういう趣旨の思いを感じ取っても、西村氏は公にするのは控えるべきだった」と語った。
「私の拝察」「肌感覚」…一問一答
24日に行われた西村泰彦・宮内庁長官の定例記者会見の概要は次の通り。■■
東京五輪の開会式や競技観戦の調整状況は。□□
関係機関と調整中だ。ただ、五輪を巡る情勢として、天皇陛下は現下の新型コロナウイルスの感染状況を大変ご心配されている。国民の間に不安の声がある中で、ご自身が名誉総裁をお務めになる五輪・パラリンピックの開催が感染拡大に繋(つな)がらないか、ご懸念、ご心配であると拝察する。五輪・パラリンピックで感染が拡大するような事態にならないように、組織委員会をはじめ、関係機関が連携して感染防止に万全を期していただきたい。■■
陛下が五輪パラが感染拡大のきっかけになることを懸念されているのか。□□
それは私の拝察だ。陛下は現状を大変心配されている。日々、私が陛下とお話ししている中で肌感覚でそう感じている。■■
これは陛下のお気持ちか。□□
私の受け取り方で、陛下から直接そういうお言葉を聞いたことはない。そこは誤解がないように。