この方は、
どこまで行くのかな。
イチローさん マリナーズ球団殿堂入り 式典前に会見 喜び語る
大リーグでシーズン最多安打など数々の記録を打ちたてたイチローさんが、マリナーズの球団殿堂に入る式典を翌日に控えた26日、会見し「生きていたら何が起こるか分からない。僕自身もこの舞台にいることを想像できなかった」と喜びを語りました。
イチローさんは、現役時代にマリナーズで長年活躍した功績をたたえられて去年11月に球団の殿堂に入ることが決まり、27日にシアトルの本拠地で行われる試合の前に式典が行われます。
イチローさんは現在、球団のインストラクターを務めていて、26日、本拠地で試合前にふだんと同じようにグラウンドで体を動かしたあと、練習着のまま記者会見しました。
日本選手が大リーグの球団で殿堂入りするのは初めてで、イチローさんは「生きていたら何が起こるか分からないということ。誰も想像していなかったし、僕自身も、この舞台にいることをどのタイミングでも想像できなかった」と話しました。
そのうえで、2001年に大リーグに挑戦した当時を「日本で9年プレーした経験が最も大きかった。アメリカに来てから自信がついたわけではなく、スプリングトレーニングの時から自信はあった」と振り返りました。
そして、現役時代に自身を支えてきた思いについて「小さい頃から体が細く、野球選手としては大きくなかった。ほかの人たちから無理だと言われることに、小学生の時からプロ野球、大リーグまでずっと戦ってきて、そういう声を結果で黙らせる快感を僕は知っている。その積み重ねが今の僕だ」と率直な気持ちを語っていました。
翌日の式典では、スピーチをする予定で準備はできているか聞かれると「胃が痛い。2回目の胃潰瘍になるかも」とWBC=ワールド・ベースボール・クラシックを戦った2009年を引き合いにジョークを飛ばし、ファンヘの思いを聞かれると「それはあすにとっておきたいですね」と答えていました。
球団によりますと、27日のチケットはすでに完売しているということです。マリナーズの殿堂入り イチローさんが10人目
イチローさんは2001年にアメリカンリーグの新人王やMVP=最優秀選手を受賞し、2004年にはシーズン262安打をマークして大リーグ記録を84年ぶりに更新しました。
1年目から10年連続でオールスターゲーム選出とシーズン200安打を続けて首位打者にも2回輝き、マリナーズで記録した通算打率3割2分1厘、2542安打、438盗塁は球団記録となっています。
これまでにマリナーズの殿堂入りを果たしているのは、大リーグ歴代2位の4875奪三振の記録を持つランディ・ジョンソンさんや、通算ホームラン630本のケン・グリフィーさん、それにイチローさんが大リーグ1年目だった2001年に監督を務め、大リーグ最多に並ぶシーズン116勝をマークしたルー・ピネラさん、マリナーズひと筋で18年プレーし指名打者として活躍したエドガー・マルティネスさんなどそうそうたる顔ぶれが並び、イチローさんが10人目となります。
イチローさんは、引退から5年が経過する2025年にアメリカ野球殿堂入りの資格を得る予定で、こちらも日本選手では初めてとなる殿堂入りが確実視されています。