今回取り上げるのは、
一昨日JR新宿駅で起きた『電車内通り魔デマ騒動』
ともいう事件です。
その後、
デマを流した人への扱いがどうなるのか、
私的に
大変興味があったので
続報を待っていたのですけど。
日本国内の主要メディアは、
ウクライナ侵略戦争の転換点になるかもしれない、
『ワグネル・プリゴジンの乱』を
追いかけるのに夢中になってしまって。
こちらに関しては
パタッと
続報が出なくなってしまって。
ここらで
一区切りなのかなぁ。
ということで
関連するニュース記事にブックマークを付けました。
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この件、
最初の第一報が破壊力抜群の内容でした。
『山の手線内で包丁を振り回している男がいる』という説明で。
電車は止まるし、
新宿駅は車内から逃げ出した人で
騒然として。
怪我人が出るし。
駅周辺にパトカーと救急車が鈴なりという絵面。
メディアの取り上げ方も、
第一報が
無差別通り魔殺人?みたいな様相で。
それで
私も
興味を惹かれて注目したのですが。
蓋を開けてみたら、
料理人が包丁を梱包して持ち歩いていただけ、
その
梱包が電車内でほどけてしまって、
通報されてしまっただけ。
という。
たった
それだけありませんの話。
現場にいた人に確認すると、
包丁の持ち主が暴れた事実は
いっさい無いそうで。
それが
いったいどうして
パトカーや救急車、消防車まで出動する大騒ぎになってしまったのか。
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車内から逃げ出した人たちの証言を聞くと。
『刃物を振り回している』
とか、
『火をつけた』
とか、
実際には起こっていない状況が
飛び交っていたそうで。
状況がよく分からないまま
とにかく避難している間に
有りもしない事実が捏造されたのではないか、
と
見られていますね。
これは
震災などの大災害発生時に出てくる
流言飛語などと
同じ原理現象が発生したようです。
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今回は
大災害発生時とは異なり。
包丁の所持者は
いっさい暴れていませんし。
他の乗客に直接の危険が迫っていたわけでは
ないのに。
どうしてこうなった、
と思わずにいられません。
けど、
車内から脱出しようとした人は、
避難を選択したその時点で
身の危険を感じているわけで。
逃げている人にとっては、
目の前に迫ってくる
逃走中の群衆と、
そこから入ってくる情報で
危険だと判断してしまった、と。
説明されれば
そりゃそうか、と納得してしまいますが。
それで、
災害の事実がないのに、
これだけの大事になってしまうんですねぇ。
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今回の事例は
『教材』として
できる限り多くの情報を収集して。
きちんと記録を残して。
あらゆる場面で活用してほしいなぁ。
この事例は
それだけの価値がありますよ。
山手線車内に包丁持った男、避難の乗客2人けが…自称料理人「飲食店を辞め包丁持って乗った」
25日午後4時頃、東京都新宿区のJR新宿駅付近を走行していた山手線外回りの電車内で、男性が包丁を持っていることに周囲の乗客が気づいた。電車が新宿駅に到着した際、乗客が一斉に車外に逃げ出し、周囲は一時騒然となった。警視庁新宿署によると、20歳代と50歳代の男性2人が転倒するなどして軽傷を負い、病院に搬送された。
新宿署幹部によると、外国籍とみられる50歳代男性が刃渡り約25センチの包丁2本を持っていた。料理人だといい、任意の聴取に「勤務先の飲食店を辞め、使っていた包丁を持って電車に乗った」と話したという。包丁は2本とも布にまかれていたが、ほどけて周囲の乗客から見える状態になっていたとみられる。
JR東日本によると、この騒ぎの影響で、山手線と中央・総武線の計14本が最大19分遅れ、約1万4000人に影響が出た。
山手線の車内で“刃物を振り回している” 情報飛び交い…車内がパニック状態に 新宿駅が一時騒然
25日、山手線の車内で“刃物を持った人がいる”との通報があり、新宿駅は一時騒然となりました。撮影された車内の映像には、乗客が「子どもいるぞ!」と周囲に呼びかけるなど、緊迫した様子が映っていました。
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25日夕方、東京・JR新宿駅は一時騒然となりました。午後4時頃、新宿駅に向かう山手線の車内に“刃物を持った人がいる”との通報があり、車内がパニック状態となったのです。
撮影された車内の映像には、乗客が「子ども! 子どもいるぞ!」と周囲に呼びかける声や「痛ーい」という声が。乗客が中国語で「先に外に出ろ、俺がブロックするから。先に逃げろ! 先に逃げろ!」と叫ぶと、そこへ乗客たちがなだれ込む様子も見られ、転倒する女性もいました。そして、ようやくドアが開き、「開いた開いた!」「早く出ろ!」と叫ぶ声が聞こえてきました。
この映像を撮影した女性は「(新宿駅に)到着する直前ぐらいから、奥の車両から叫び声が聞こえてきて、人がなだれ込んできました。何が起きているか分からなかったけど『放火があった』とか言っている方もいた。変なウワサが中で飛び交っていました。手とかは震えましたね。怖かったです」と話します。
状況が分からないまま、車内はパニック状態になったといいます。
電車が新宿駅に到着すると、「まだ電車にはご乗車にならないようにお願いします。電車にはご乗車にならないでお待ちください」という放送が流れ、乗客たちはホームに避難。女性を安心させるかのように背中をさする男性や、ベビーカーに乗った子どもも見えました。
混乱の中で落としたものでしょうか、スマートフォンや靴などがまとめられていました。中には、子どもの靴も。落とし主でしょうか、回収していく様子も見られました。◇◇◇
警視庁によると、当時、車内では外国籍の男性が、布巾のようなものでくるんだ包丁のようなものを持っていて、それを落としたところ、中身が見える状態になったといいます。
その後、警視庁に任意同行された男性は「飲食店につとめていて、自分の包丁を持って帰る途中だった。そのときに刃物が見えたのか、大騒ぎになってしまった」と話しているということです。
東京消防庁によると、この騒ぎで20代と50代の男性2人が転倒するなどして、けがをしました。また、山手線は10分以上運転を取りやめたということです。
警視庁によると、現場にいた人から“男性が刃物を振り回していた”という話は出てきておらず、人づてに情報が伝わっていく中で、話が変わっていってしまったとみられるといいます。
警視庁は、車内のビデオを解析するなどして状況を詳しく調べています。