この手の
『食品被害』というか、
『食品汚染』というか、
健康被害が出て、
そこではじめて問題視される機能性食品とか。
私が
50年ほど生きてきた人生の中で見聞きした物では、
『紅茶きのこ』とか。
日本では、
今から40~50年くらい前の話ですけど
メディアに取り上げられて、
一時期ブームになったけど。
健康被害を訴える人が出たり、
専門家が危険性を指摘したりして。
あと、
強調されていた効能について
口コミで広まっている効果は科学的に期待できない。
という
評価も出てきて。
それで、
いつの間にか有耶無耶になって消えていきました。
この時の主体は、
怪しい食品メーカーとか通販会社とか、
見るからに
胡散臭そうな所が主体だったので。
大した問題になりませんでしたけど。
今回の場合だと、
かなり名前が知られている
大手製薬メーカーが主体ですからねぇ。
大問題になっています。
・
・
・
コレは
やっちまったねぇ。
・
・
・
同種の成分を大量に生産、販売している中で、
特定のロットの分からだけ
健康被害を訴える人が出てきている、
というのは。
紅麹菌の成分に問題があるのではなくて、
品質管理、加工のどこかでミスをして
異常を引き起こし。
本来の商品とは別物になってしまった、
って結果ですよね。
今回の場合、
大量生産する過程で、
潜在していたエラーが発生する確率が閾値を上回って
不良品が発生。
それでようやくリスクが顕現した。
って状況かねコレは。
大量生産化あるある話だよなぁ……
色鮮やかで健康素材として注目の紅麹菌、毒をつくり腎臓病引き起こすものも…スイスでは販売禁止
紅麹べにこうじ は、米などの穀類にカビの一種の紅麹菌を繁殖させてつくる。鮮やかな紅色が特徴で、伝統的に、食用色素として広く使われてきた。沖縄の滋養食として親しまれている「豆腐よう」や紹興酒が代表的だ。
近年は、健康食品の原材料としても注目が高まっていた。コレステロールを減らしたり血圧を低下させたりする作用のある成分が含まれているためだ。小林製薬は独自の発酵法による菌の大量培養に成功。紅麹をサプリメントや食品の原材料として、食品メーカーなど52社に原料として供給していた。
ただ、紅麹菌の中には「シトリニン」というカビ毒をつくり、今回の問題と同様に、腎臓の病気を引き起こすものも存在する。欧州では紅麹に由来するサプリの摂取が原因と疑われる健康被害が報告され、欧州連合(EU)は食品に含まれるシトリニンの基準値を設定。スイスでは紅麹を含む食品の販売は禁止されている。
小林製薬は、今回の健康被害の報告を受けて製品の成分分析を行った結果、シトリニンは検出されなかったとしている。一方で、「意図しない成分が含まれる可能性が判明した」とした。
小林製薬と共同で紅麹のゲノム解析を行った奈良先端科学技術大学院大学の金谷重彦教授(生物情報学)は、「小林製薬の紅麹には毒性のあるシトリニンを作る遺伝子が存在しない。ほかの微生物が混入した可能性があり、毒性物質が生合成された過程の解明が重要になる」と指摘している。
小林製薬の紅麹「サプリ以外で健康被害の可能性低い」、症状訴えは33人に拡大
小林製薬は25日、 紅麹べにこうじ 成分入りのサプリメントを摂取した人に腎疾患などの健康被害が確認された問題で、入院者が20人増えて26人になったと発表した。症状を訴えた人は計33人になった。紅麹は食品の原料としても他社に供給しているが、サプリ以外で健康被害が出る可能性は低いとしている。
同社によると、新たに確認された20人はいずれもサプリ「紅麹コレステヘルプ」を摂取していた。原因について、同社が意図しない成分が含まれていたとしている。これまでの調査で、この成分は2023年7~10月に製造したサプリに含まれていることも判明した。
同社は23年、原料として紅麹18・5トンを生産した。このうちサプリ用として自社で2・4トンを使い、他社に6・9トンを供給した。食品用として出荷した残りの9・2トンには、この成分が含まれていないことを確認したという。
他社への供給は食品メーカーなど52社に上り、自主回収が相次いでいる。
消費者庁は25日、小林製薬に対し、機能性表示食品として同庁
に届け出ているサプリの安全性を再検証し、来月5日までに回答するよう求めた。