kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

さて、ここから新たな物語が始まるのだろうか――ノルウェーで北と電撃接触へ  核・弾道ミサイル開発放棄なら金委員長招き首脳会談も

前に5月6日が、
北朝鮮の金主席就任の記念日だと思っていたのですけども。
ニュースによると、
今日が党委員長就任1周年だそうで。
じゃあ、
5月6日はなんだったのか、といえば、
この金主席が党委員長に就任した、記念すべき朝鮮労働党大会が36年ブリに開催された記念日、
だったのですね。
これはこれで重要な記念日らしく、
物覚えの悪い私の頭では、こんがらがりそうです。
さて、
そんな記念日に何が起きたのか、といいますと、
既に昨日から速報でニュースになっていたので、
厳密に今日の出来事とは言い難いのですが、
こんな情報が公開されましたね。


ノルウェーで北と電撃接触へ トランプ政権動いた! 核・弾道ミサイル開発放棄なら金委員長招き首脳会談も(1/3ページ) - 産経ニュース ノルウェーで北と電撃接触へ トランプ政権動いた! 核・弾道ミサイル開発放棄なら金委員長招き首脳会談も(1/3ページ) - 産経ニュース

 相次ぐ弾道ミサイル発射など挑発を続ける北朝鮮と、空母などで圧力を強める米国が、ノルウェーで非公式協議を行う見通しとなったことが8日、分かった。さらに米トランプ政権は、北が核・弾道ミサイル開発を放棄すれば金正恩朝鮮労働党委員長の訪米を招請する用意があると、中国政府に伝えていることも判明。米国との直接交渉による体制維持が悲願の北は、投げられたボールをどう打ち返すのか。(サンケイスポーツ
 北外務省で対米交渉や核問題の要となる崔善姫(チェ・ソンヒ)北米局長らが、7日に中国・北京国際空港から出発。行き先はノルウェーの首都オスロで、現地時間8、9日の両日、米国務省元当局者や専門家らと、核・ミサイル問題や米朝協議の可能性について話し合うとみられる。
 北当局者と米国の専門家が接触するのは昨年10月以来。北が核・弾道ミサイル開発と体制保証について具体的な発信をするか、注目される。
 交渉を控え、トランプ政権は大きく動いていた。北が核・弾道ミサイル開発を放棄すれば体制を保証し、さらに金委員長を米国に招いて首脳会談を行う用意があると中国政府に伝えていたのだ。中国政府は北に伝達したもよう。
 従来北が求めていたのは、米国との直接対話による体制の保証。核と弾道ミサイルもそのための切り札として開発を進め、最近も活発な弾道ミサイル発射などで揺さぶりをかけている。
 米国も黙っていない。4月29日に空母カール・ビンソンを日本海入りさせるなど、かつてない強い圧力をかけている。
 一方で、トランプ大統領(70)は今月1日、「適切な状況なら会うだろう」と金委員長との会談の可能性に言及。さらに今回「米国の意志」を中国に伝えたことで、北には“正式通告”となる。中国もどこまで北への圧力を行使できるか試される。
 こうした中、北も強硬一辺倒では生き残れないことを十分理解しているようだ。3月に崔氏がニューヨークで元米当局者らとの接触を準備したが、実現せず。4月には米側が北を訪問する計画だったが、場所をノルウェーに変え非公式協議が実現することになった。
 ノルウェーを巡っては、ローマ法王が4月30日に、ノルウェーのような第三国が調停役として事態の沈静化に取り組むべきと提案している。
 ただ北は6日に、敵対行為を働いたとして米国人キム・ハクソン氏を拘束。土壇場でも揺さぶりを続けるしたたかさを見せている。

公式に会合を開くのは、
昨年10月以来、とのことですが……
実際には水面下で何度かの接触があったのではないか、という推測はすぐに思いつきますよね。
こんな、お互いに銃を向け合っていつ引き金を引くのか警戒している状況で、
右から左に会談のセッティングなんて成立するはずがありません。
表で、派手に軍団を動かして威嚇しつつ、
その裏で、交渉の準備を進めていたアメリカが、
ようやく北朝鮮をテーブルの前に引っ張り出した、と。
そういうことなのではないでしょうか。
こうなると、
以前に「北朝鮮の大チョンボ」と書いた、北朝鮮アメリカ人拘束事件についても、
別の見方ができます。
ブックマークを貼った記事の中では「アメリカに対する揺さぶり」と書かれていますが、
『揺さぶり』というよりも、
今回の交渉に対するアメリカの本気度を北朝鮮が『瀬踏み』していた、と見るべきではないかなぁ。と、
今回の交渉の情報に接して、
私なんかはそう考えました。
一方で、
空母が北上し迫る中で、交渉を求めて接触があった北朝鮮としては、
「はい、いいですよ」と簡単にアメリカを信じることができないわけで。
アメリカがどこまで本気なのか、試しにアメリカ国民を不当に監禁して、
アメリカ政府が武力を行使して特殊部隊を送り込み、国民を奪い返してもおかしくない状況で、
それでも、
武力を行使せずに交渉を求めてくるのか、
そういうアメリカ政府の交渉に掛ける覚悟を試したのではないかなぁ。と。
そういう『瀬踏み』だったのではないでしょうか。
そんな風に理解した方が、
瀬戸際外交をクレバーに操る北朝鮮の慎重な姿勢に、ぴったりと合致すると思うのです。


ただ、
そうなるとどうしても理解できないことが一つ。
今年の2月に起きた、金正男暗殺事件。
この粗雑さ、というか。
周辺国への大きな影響に対して、
それこそ外交問題、国交断絶にも等しい問題となったのですが、
それに対する、北朝鮮にとってどんなメリットがあったのか。
この件については、
最近ではまったく取り上げられることがなくなったのですが、
私的には、
この点が未だに腑に落ちません。
核開発とミサイル実験については、最終的にアメリカを交渉の場に引きずり出した点において、
北朝鮮の行動と目的に一貫性を見つけることができるのです。
でも、
今年の『金正男暗殺事件』については、
そういう戦略的な目的が、見当たらないのですよね。
私的には、
北朝鮮の体制を理解するための、
とても重要なピースが我々の手にしている情報では欠けているのではないか、と。
そんな思いが強いのです。