あとネット上で
最近盛んに出てくるのが、
『アビガンという特効薬を使え』
というバカな話題。
・
・
・
いやぁ、
もうさ……
情報囓っただけで。
自分の頭できちんと考えないバカばっかだよ。
・
・
・
阿呆なマスゴミにウンザリするけど。
バカなアオリ厨にも殺意が湧くね。
・
・
・
この薬に関しては、
『奇形児が生まれるリスクがある』
のは確認されてるわけです。
それ以外にも、
現状では臨床データが少なくて
他のリスクの可能性が否定できない。
催奇形性って事実に着目するのなら、
『患者の発がんリスク』が高まる可能性、とかね。
で、
具体的に想定すると
使うとなれば、
新型肺炎の治療に投薬する場合には
副作用があると、
当然、説明されて、
『副作用のリスクに納得した上で投薬に同意した』と
治療同意書にサインさせられるのですよ。
本人か、
本人が意思決定出来ない状態なら家族が。
そのときに
医者から説明されるわけです。
『効果があるかどうかなんとも言えませんが。
副作用のリスクはあります。
最悪、癌を発症するかもしれません』
とかね。
そんな薬飲みたいですか?
多分、
生きるか死ぬかギリギリの状況にまで追い込まれなければ、
『分かりました、使います』なんて、
決断できないでしょ。
・
・
・
今の時点で使うのは、
十分なデータが無い以上、
『人体実験』です。
その人柱になる覚悟の上で、
『使いたい』と思うのは、
それは個人の自由ですが……
日本政府に向かって
一般患者での『人体実験』を進めるように強要するのは。
頭オカシイですよ。
・
・
・
ちなみに、
臨床試験で使う場合には、
薬効を確認するために。
当然、他の薬を用いた治療はストップして、
この『アビガン』オンリーになるわけです。
そうなると、
生存確率が上がるのかどうか。
むしろ、
他の治療手段を封じられるために、
生存確率、下がるんじゃないの?
こういう知識は、
治験に参加した経験があれば。
常識なんだけど。
ほとんどの人は知らないまま。
ヒステリーを起こしているんですよねぇ。
マジで、
そういう人達って
病気治療に関する知識不足のために、
医者に掛かるべき時がいつなのか判断できずに
死ぬんじゃないだろうか。
薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は3日、富山化学の新型インフルエンザ薬「アビガン錠」(一般名:ファビピラビル)について、パンデミックの発生など緊急時に迅速な出荷を可能とするため、厚生労働大臣の要請がなくても製造することを了承した。アビガンについては、これまで製造、販売共に厚労相の要請なしには実施できなかったが、同社が季節性インフルエンザウイルス感染症を対象とした追加の臨床試験成績を提出したことを踏まえ、製造に関しては厚労相の要請なしに行っても差し支えないと判断した。厚労省は、同日付でアビガンの承認条件変更についての留意事項を都道府県担当者に通知した。
アビガンは、2014年に製造販売承認を取得した際、有効性を示す臨床試験成績が限られ、催奇形性を持つ可能性が指摘されたことから、季節性インフルエンザを対象とした追加の臨床試験を行うこと、厚労相の要請がない限りは製造、販売を行わないことを条件としていた。
中国の大学病院や研究機関が、新型コロナウイルス(2019-nCoV)への感染が認められた患者や肺炎を起こした患者を対象に、臨床試験を相次いでスタートさせている。使用されている薬剤は抗HIV薬などに混じり、「ゾフルーザ」(塩野義製薬の抗インフルエンザ薬)や「アビガン」(富士フイルム富山化学の抗インフルエンザ薬)と同成分の薬剤も含まれる。日経バイオテクは中国で進行中の臨床試験24本を全て詳細に調査した(2020年2月4日にアップデート)。臨床試験の中には3カ月以内に終了を予定しているものもあり、結果が公表されるかどうか、どのような結果が出るかも注目される。
本誌(日経バイオテク)では、米国と欧州、そして中国の臨床試験登録システム(ClinicalTrials.gov/Chinese Clinical Trial Registry/EU Clinical Trials Register)を対象に調査を実施した。2月4日の昼時点までに米国と中国の臨床試験登録システムに、新型コロナウイルス(2019-nCoV)関連の患者を対象に介入を行う臨床試験が計24本、登録されていることが明らかになった(診断技術の臨床試験は除く)。
そのうち、伝統的な中国医学(Traditional Chinese Medicine:TCM)を施す臨床試験や、中国でインフルエンザに対して広く使われている「LianHua QingWen capsule(LQC)」を投与する臨床試験を除いた、計9本の臨床試験について詳細に分析した。TCMを施す臨床試験は介入の詳細が明らかではなく、LQCは日本では臨床現場で使われていないためだ。
いずれの臨床試験も、大学病院や研究機関が研究費を拠出して実施している。そのデザインは様々だが、介入群に投与する薬剤として最も多かったのは、リトナビルとロピナビルの配合薬だった。ロピナビルは、HIVのプロテアーゼ活性を阻害して、感染性のある成熟したHIVの産生を抑制する作用機序を有する。また、リトナビルは、薬物代謝酵素のシトクロムP450(CYP)3Aにロピナビルが代謝されるのを競合的に阻害し、ロピナビルの血中濃度を上昇させる役割を担う。米国や日本では、米AbbVie社の抗HIV薬「カレトラ」(ロピナビル・リトナビル配合)として知られているもので、一部報道では、AbbVie社も臨床試験で投与されていることを認めている。
リトナビルとロピナビルの併用療法は、過去にSARS(重症急性呼吸器症候群)コロナウイルス(SARS-CoV)に感染した患者への効果が示唆されており、サウジアラビアではMERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルス(MERS-CoV)に感染した患者を対象に、ロピナビルとリトナビル、インターフェロンβ-1bを併用する臨床試験も実施されていることなどから、新型コロナウイルスに対する臨床試験にも用いられているとみられる。
臨床試験の中には、抗インフルエンザ薬を投与するものも1本あった。具体的には、新型コロナウイルスへの感染が認められ、肺炎を起こした患者を3群に割り付け、バロキサビル マルボキシル、または、ファビピラビル、または、リトナビルとロピナビルの併用療法を投与するというもの。バロキサビル マルボキシルは、日本では、塩野義製薬の抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」として、ファビピラビルは、富士フイルム富山化学の抗インフルエンザ薬「アビガン」(ファビピラビル)として知られている。
さらに、ステロイドのメチルプレドニゾロンを投与する臨床試験もある。具体的には、新型コロナウイルスへの感染が認められた患者を2群に割り付け、標準療法にメチルプレドニゾロンを上乗せした治療か、標準療法を実施するというもの。ただし、SARSやMERSでの経験から、ステロイド投与には予後を改善する効果がないことや、ウイルス排除を遅くすることなどが示唆されており、定期的な全身投与には否定的な見方もある。