これ、
最近話題の『アビガン』って薬について、
というか。
薬剤の『ファビピラビル』について。
私も、前にネタに取り上げてチョロっと書きましたけど。
いま中国でかなりの数の臨床試験を進めているので。
その結果も踏まえて、
使いたい人がいるなら、
使えるようにする。
後は、
現場で患者を担当している医師の判断に任せる。
という。
『手段は用意するので自己責任でどうぞ』
って説明ですよねぇ。
『効くということになれば』
って。
前提条件付きでの発言ですから。
じゃあ、
誰が『効く』部分を判断するのか。
少なくとも、
日本政府はその部分についてノータッチです。
何も言及していない。
なので、
政府以外の人の判断に委ねます……
政府は責任持たないよ。
という内容。
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ただ、
治療については、
普通
そんなものです。
政府が義務化している
『ワクチン』などについては、
政府で責任を負いますけど。
一つ一つの治療で使われる薬などについては。
使用するリスクは
患者が負うのがスタンダード。
医者の責任が
追及される場合は、
明白な
『誤診』『医療過誤』があった場合のみ。
予期せぬ副作用が出てきても、
『仕方が無い』。
というか、
『副作用が無い薬、治療は、存在しない』ってのが
常識の世界ですから。
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あと、
気になるのはどの段階で使われるのか、
って事ですけど。
臨床試験、ということは。
肺炎で入院した、
重症患者が対象で。
重篤化を防ぐために、
症状の軽減、
悪化の阻止を目的に使うのかなぁ。
だとしたら、
まだ
患者側の体力に多少の余裕がある段階で。
副作用のリスクと秤に掛けた場合、
使用の決断に踏み切るのは。
なかなか勇気が要る状況ですね。
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ネット上では、
かなり期待している人がたくさんいますけど。
現状を冷静に見れば、
藁にもすがる思いで
手当たり次第に試した中で効果が認められた、
って具合ですから。
薬効と副作用のリスク、
それから薬価を比較したら。
『効率の良い』『効果の高い』物ではない、という印象を
受けるのですよねぇ。
『上手く効いたら儲けもの』ぐらいの。
中には効果がある人がいる。
ぐらいの感覚でしょうか。
ただ、
現状で
他に治療法がないので、
これを使う……みたいな。
医者としては、
『最終手段』的な選択になるのかなぁ。
データが不十分な薬剤は
怖いですから。
数年後に副作用が出てきました、とか。嫌だもの。
加藤厚生労働相は22日の読売テレビの番組で、新型インフルエンザ治療薬「アビガン」(一般名称・ファビピラビル)の新型コロナウイルスの感染者への投与について「効くということになれば、全国に展開をして治療に使っていきたい」と述べた。個別の感染者への投与に必要な手続きについては、「数日ぐらいのイメージだ」とも語った。
「アビガン」は新型インフルエンザ治療薬として国内で製造され、2013年に決定された政府の「新型インフルエンザ等対策ガイドライン」に基づいて約200万人分が備蓄されている。政府関係者によると、中国で新型コロナウイルスへの効果が確認されているという。
また、加藤氏は感染拡大時の対応策を盛り込む基本的対処方針について、「連休明けには発表できるようなスケジュールではやっていきたい」と、番組終了後、記者団に語った。25日にも決定する方向だ。