kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

ウマ娘アニメ第二期について、ここまでの感想総括 ――

ざっと
10話まで見終えて。
本編は
残すところあと2話、
伝説の有馬記念レースは
登場確定鉄板として。
メジロマックイーンの最後の見せ場である
京都大賞典レースが
きちんと入るかどうか。
という展開。
そこで、
私なりの評価をまとめてみました。



私的な
総評としては、
『微妙』
当初予想していた通り、
なんだか
よく分からない展開になったなぁ。
と。
もう少し厳しい書き方をすると、
アニメ2期全編通して
キャラクターとして
もっとも印象に残ったのが、
ライスシャワー』だったというオチです。
次点で
ツインターボ』(笑
なんか、
脇役ばかり取り上げていますけど。
実際、
印象に残っているのが、
主役級キャラクターの
テイオーやメジロマックイーンじゃないんだもの。
テイオーのストーリーは
出落ち感がハンパないくらいグダグダになってしまったのに対して。
ライスシャワーのサイドストーリーは、
すっきりまとまっていて。
非常に判りやすい内容になっていました。
ツインターボはおバカで楽しかった。
そして熱かった。
そのことが、
そのまま
キャラクターへの印象に繋がりましたねぇ。
メジロマックイーンは、
なんか見せ場らしい見せ場がない印象です。
レースシーンはそれなりに登場していて。
尺もあるんだけどさ。
メジロマックイーンという存在が
いまいち印象に残らないんだよなぁ。



あくまでも
私個人の感想ですw



なんで
グダグダな印象が強いのか。
私なりに考えてみたのですが……
シナリオ構成について、
1期から受けた印象で
私が思い込んでいた
ストーリー構成と。
実際の
ストーリー構成が
まったく別物だった。
というのが
要因の一つでしょうか。
アニメ1期の
本編ストーリーは非常にシンプルで分かりやすい内容でした。
ヒロイン・スペシャルウィークの成長物語。
サイレンススズカ』『エルコンドルパサー
というロールモデル
が存在していて。
彼らの後を追いかけて並び立つ、ために
前へ進んでいく。
そして、
後から追いかけてくる
グラスワンダー』というライバルとの戦い。
その中で
切磋琢磨して成長していく。
という
一本筋が通ったストーリー構成になっていました。
それに対して、
アニメ2期は、
テイオーと同時代を駆けた名馬たちの群像劇、
という構成。
テイオーとメジロマックイーン
ダブルヒロインとして並び立ち。
ミホノブルボン』『ライスシャワー
メジロパーマー』『ダイタクヘリオス
イクノディクタス』『ナイスネイチャ
ツインターボ』『マチカネタンホイザ
など、
彼らの激走の記録とともに追いかけていく
という体裁で。
あくまで
主軸は
テイオーとメジロマックイーンダブルヒロイン
なのですけど。
群像劇にするなら、
キャラ立てが失敗したよね。
テイオーは陽気のムードメーカーっぽい優等生で。
マックイーンは、これまたお嬢様気質の優等生。
どちらも
優等生キャラなので、
相手と絡まない、
相手の懐に飛び込んで、云々いうストーリーにならないんですよねぇ。
1期は
サイレンススズカが優等生だったのに対して、
スペシャルウィークが天然おバカキャラでしたから。
カップルで絡ませて、
話がどんどん組み上がっていったのですけど。
2期は、
テイオーはテイオーで内にこもるし、
マックイーンは黙々淡々として、取り付く島がない、
という。
これは
1期で、
テイオーとメジロマックイーンが脇役キャラとして造形されてしまったため
主役のアクションをサポートする立場で、
どちらも受けキャラになってしまった、
それを主役に持ってきたので、
思うように動かない、
という。
仕方がない面があるのは判ります。
でもさ、
それならそれで、
テイオーとマックイーンは別個に動かして、
それぞれに
きっちり相方を作って。
引っ張り回してくれる相手を新たに立てて、
もり立てていけばよかったのに。
テイオーだったら、
ツインターボ』がいたし。
マックイーンなら
メジロライアン』とか配置して。
無理に
テイオーとマックイーンをくっつけて
仲良しこよしにしないで。
お互いライバルと認め合って
適度な距離をとって疎遠だけど、
お互いの力を認めている、って関係で
進めることも出来たと思うんだよねぇ。
相手が居ない場所で、
相手への思いを別のキャラに愚痴る、とか。
わかりやすい構成にできたのに。



あと、
これは私の勝手な思い込みからきた、
勘違いだったのですけど。
私は、
シナリオ展開的には1期みたいな
テイオーのスポ根的な成長物語を期待していたのですが。
今回は
群像劇の中で
テイオーの『自分探しの旅』が
コンセプトになっていました。
無敗の3冠達成を逃して。
その後のTM対決に敗北し。
目標を見失った
テイオーの
長い長い自分の探しの旅。
その中で、
メジロマックイーンは、
テイオーのライバル、というよりは。
長い長い自分の探しの旅を続けるテイオーを
気長に待ち続ける恋女房みたいな役回り、になっていました。
そのためなのか、
メジロマックイーンが、
物語の中でものすごく影が薄い、というか。
いまいち
何を考えているのかよく分からない、
キャラクターとして描かれているのが、
ちょっと残念でした。
この手の群像劇をやるのなら、
お互いが『反面教師』というか
陰陽くらい真逆の部分があって、
異なる価値観をぶつけ合って。ぶつかり合って。
自分の見識、世界を広げて、
互いを認めて
一段と上のステージへと高め合っていく。
ってのが
シナリオ構成のセオリーで。
群像劇と理解した後は、
そういう視点で見るようなったのですが、
マックイーンとテイオーがぶつからないんだよねぇ。
唯一の衝突、確執って、
マックイーンがテイオーを自宅に招いて
一緒に温泉に入った回くらいで。
あれも
衝突というよりは
マックイーンのテイオーに対する指導みたいな立ち回りだし。
一方で、
テイオーと本気でぶつかったツインターボ
テイオー、マックイーンと本音でぶつかったライスシャワー
キャラの個性の違いが
ハッキリと目立って。
そのために、
このサブキャラ達は
ストーリーの輪郭が明確になって
とても
分かりやすかった。
なので。
なおさらのこと
マックイーンの扱いが、残念に感じました。
史実では
テイオーより年上で
テイオーのデビュー時には
既に実績を積んで地位を確立していた
スタープレイヤーであった点を踏まえて。
今期アニメの中でも
ライバルとして
テイオーや周囲に対して、
常に
『上から目線』的な物腰をもっともっと強調しておけば。
テイオーとのライバル対決の構造が
くっきりはっきり際立ったのですけど。
アニメでは、
テイオーをサポートする世話役の立ち位置で
動く場面が多かった結果、
ある意味
『テイオーのオカン(母)』みたいな
戦士、勝負師としての印象が薄れたキャラクターに
なってしまいました。
メジロマックイーンに関しては、
『オカン(母)』ではなくて
『お姉サマ』に
するつもりだったのだろうな、と。
推測できる程度には、
それっぽいキャラ造形になっているのですけど。
このへん、
マックイーンのシナリオ内での立ち位置が
制作陣の中でも
かなり
揺れていたんじゃないかなぁ。



とかまあ、
色々愚痴を書いてみましたけど。
残り2話に期待です。