京都大学のガイダンスか何かで「1%の天才さえ見つかれば残りの99%の人は不要です。単位あげるので早く卒業してください」と言われた話
うーむ、微妙……マネジメントで言えば天才1人に99人の秀才がついて。手足となって働いてくれないと真価発揮できないので。1人だけ抜き取っても意味が無い。言葉悪いけど『頭の良い人夫』は天才以上に重要
2022/01/30 18:38
ちょっと気になったネタがあったので
ブックマークを付けて
コメントを書いたら
はてなスターを付けてくれた人が何人か居たので。
それに対しての御礼も兼ねて。
コメントに書いた内容を
ここで
捕捉しておきます。
ひょっとすると、
スターを付けてくれた方々の望む内容とは
異なってしまうかもしれませんけど。
そこは
ご容赦ください。
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私は
これまで30年ほど
エンタメ関連、
マンガとかゲームとかサブカル系のプロジェクトに関わってきて。
『天才』と言われた人のお仕事も
わずかですけど。
何件か見させて貰いました。
で、
そこで見てきた経験から言うと、
『天才』って、
確かにスゴイんですよね。
発想自体が
まるっきり理解不能というか飛躍している、というか。
異次元というか。
私みたいな凡人だと、
ちょっと何言ってるのか判らないw
ところが、
その道を究めたプロフェッショナルな秀才だと、
だいたい
天才の言うことが理解出来る。
『つまりアンタが言っていることはこうで、
これをこうしたいんだな』
と。
それで
目指すべき途が明確になって。
プロジェクトが進んでいくのですよ。
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それで何が言いたいのか、
というと。
プロジェクト毎にブレイクスルーには
天才の発想が求められたりするのですけど。
そもそも
プロジェクトの目的自体が
天才的発想の具体化、実現だったりするのですけど。
その発想を具体的な形に実現するのには、
天才の説明を聞いて即座に理解し、
発想に共感、共有できる
多数の秀才=プロフェッショナル、が居ないと。
天才の発想は実現しません。
そして、
マネジメントで重要なのは、
一人の天才を得る事よりも、
99人のプロフェッショナルを揃える事なんです。
99人のプロフェッショナルが揃っていれば、
あとは、
どこかから天才を一人引っ張ってくれば良い、
というか。
どこからでも
天才を引っ張って来れます。
そこへ行けば、
発想が実現するから
天才の方から寄ってくるんですよ。
逆に、
天才が一人だけ居ても、
その周りにプロフェッショナルが皆無だと。
もしくは
十分に揃っていなかったら。
天才の発想は
まったく価値を持ち得ません。
ただの
夢物語で終わってしまいます。
そして、
天才は、
自分の発想を実現出来る環境を求めて
別の場所へ移っていきます。
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だから、
私の経験に照らし合わせて言うのなら。
マネジメントを統括する者の責任として、
天才の来訪を求めるのなら。
まず
99人のプロフェッショナルを如何にして揃えるのか、
それに心を砕くべきです。
そして、
プロフェッショナルは教育と訓練によって、
育成出来ます。
というか
育成するしかない。
勝手に生えてきたり、涌いて出てきません。
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ただ、
学問研究の場合は、
プロジェクトとは違って、
一人で全部完結できるので。
天才一人居れば事足りる……って発想なんですかね。
私的には、
日本の産業界で
イノベーションが弱いのは、
上記の理由によると見ています。
天才を一人生み出しても
99人のプロッショナルを育成することを放棄した結果、
天才が活動できる場所、機会が存在せず。
日本の国外へ出て行かざる得ない。
だから
イノベーションが起きにくい。