kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

次はどうなる…… ―― プーチン大統領 橋爆発をウクライナ側のテロ行為と非難

去る10月8日、
ウクライナ南部のクリミアとロシアをつなぐ、
通称・クリミア大橋でトラックが爆発し、
橋の一部が大破崩落した事件について。
ロシアのプーチン大統領が、
この件を
ウクライナ側のテロ行為だと断定して。
非難する声明を出しました。



まあ、
そこまでは予想されていた当然の反応ですね。
問題は、
この橋爆破に対する
欧米と他の国……
日本を含めて
主に
これまでウクライナの戦闘行動を支援していた国々の世論です。
ざっと
私が
ネットで検索してみた限りでは、
いまのところ
今回の橋爆破の件について
ウクライナを非難するようなコメントは皆無、
とはいいませんけど。
世論の流れを左右するほどの
大きな声にはなっていません。
おそらく、
ウクライナ政府もそれを見越した上で、
この件について
強気のコメントを出しています。
ただし、
橋爆破について
ウクライナ側の関与については否定しています。
どころか、
ウクライナ政府高官に
ロシア側の内部犯行説を唱えている人もいて。
現時点で
公表されている情報では決め手に欠けて。
実行犯が誰なのか。
どのような勢力に属していて、
どういう意図、思惑があったのか。
については一切不明です。



で、
ここからは
私の見立てた陰謀論です。
昨日、
この与太書きブログで少し書いたネタですが。
私的には
今回の橋爆破は。
ウクライナ政府がなんらか関与した非正規戦闘、
テロ行為だと見ています。
ただ、
地図を見れば一目瞭然ですが、
爆破された橋が架かっていたのは、
クリミア半島の先端、
まさに
ウクライナにとっては敵陣の最奥。
ロシア領のすぐ目の前の場所です。
その場所で
橋を渡っていた大型トラックが突然爆発して。
その結果、
爆発した地点から周辺の部分が崩落しました。
しかも、
爆発したトラックは
ウクライナ側……
つまりクリミア側からロシアへ向かっていたのではなく。
ロシア側から
ウクライナへと向かっていました。
これは
橋周辺に設置されていた監視カメラの映像と思われる内容から
特定されています。
そうなると、
ロシア国内に
今回の件に関する協力者、勢力が存在していて。
つまり、
ロシア国内の反プーチン政権勢力。
これが
ウクライナ政府と結託して
打倒プーチン政権を目指して。
今回の爆破を仕組んだのではないかな。
で、
こういう見通しは、
当然、
ロシア政府側も考えていると思われます。
それを匂わせる、というか。
そういう含みを持たせたコメントが
ロシア政府高官の口から出ていますし。
ただ、
この見通しを断定して語ってしまうと、
ロシア政府が
プーチン勢力の存在を認めて。
それが
公然と橋を爆破するほどの力を持っている、
と認めた事になりますから。
プーチン集団がそれだけの力を持っていると
公式に認定した結果になりますから。
徴兵令を出して
ロシア国内の反プーチン世論が勢いを増してきた
今の状況下では。
ロシア政府、
プーチン大統領としては、
そのような
いまのロシア社会を破壊する具体的な力を持っていて、
それを
実際に行使した
プーチン勢力の存在は認められない。
って思惑はあるのでしょうね。



ただ、
上に書いたトラック爆破説は
爆発直後に一気に広まりましたが。
その後の
映像の検証によって。
専門家から否定されました。
橋が爆破された映像を検証すると、
橋の道路部分での爆発ではなくて。
下側からの爆破によって、
橋が崩落したのが見て取れるからです。
それで
今は
無人ドローンによる攻撃、爆破説が有力視されています。
ただ
これも問題がありまして。
ウクライナ側からは敵陣最奥地となる
クリミア大橋まで、
誰にも発見されずに
ドローンを飛行させるのが可能なのかどうか。
ドローンの飛行速度は
ミサイルほどの高速は出ません。
十分視認できます。
周辺海もほぼすべてロシア側の勢力範囲。
その中で
ロシア側に一切気づかれずに
ドローンで接近できるのかどうか。
ひょっとしたら、
攻撃の予兆をロシア側は発見していたのだけど。
見落としていた。見過ごしていた。
そういう事態も考えられて。
ロシア政府とプーチン大統領が恐れているのは、
こちらの
『安全保障能力の欠如』『劣化』
テロでは無くて、
ウクライナ軍の攻撃だったとしたら。
陣地最奥というか、
前線を突破されて
後方の市街地まで
敵が侵入したことに
ロシア側は対応できなかった、という結果になります。
それは
ロシア政府に
市民を守る能力が欠如している証明にもなります。
プーチン大統領
ウクライナ側のテロ行為に拘り強調するのは、
こう思われるのを恐れているから
かもしれませんね。

 

 

www3.nhk.or.jp

ロシア プーチン大統領 橋爆発をウクライナ側のテロ行為と非難

 ロシアが一方的に併合したウクライナ南部のクリミアとロシアをつなぐ橋で起きた爆発について、プーチン大統領は、ウクライナ側によるテロ行為だとする見方を示し、非難しました。
 プーチン大統領は10日に安全保障会議を開催する予定で、事態の一層の緊迫化は避けられない情勢です。
 ロシアが8年前に一方的に併合したウクライナ南部のクリミアとロシア南部をつなぐ橋で起きた爆発について、プーチン大統領は9日、重大事件を扱う連邦捜査委員会のバストルイキン委員長から報告を受けました。
 この中でプーチン大統領は「ロシアの極めて重要なインフラの破壊をねらったテロ行為であることは疑いの余地がない。計画の立案者であり、実行者で、黒幕でもあるのは、ウクライナの情報機関だ」と述べ、ウクライナ側によるテロ行為だとする見方を示し、非難しました。
 また、バストルイキン委員長は、犯行は組織的で、ロシア国内や複数の外国の協力者も関与していると主張しました。
 この橋は、一方的に併合したクリミアを自国の領土だと誇示するプーチン政権にとって象徴的な意味を持つ重要インフラで、ウクライナ侵攻を続けるロシア軍にとって戦略的に重要な補給路でもあり、今回の爆発によってプーチン大統領の威信が傷つけられた形になっています。
 ロシア大統領府によりますと、プーチン大統領は、国の安全保障政策を話し合う安全保障会議を10日に開催する予定で、プーチン大統領が、橋の爆発について新たな言及を行う可能性もあり、事態の一層の緊迫化は避けられない情勢です。

ウクライナ大統領府顧問「テロ行為非難はロシアにとって皮肉」 
 プーチン大統領ウクライナ側によるテロ行為だとする見方を示したことに対して、ウクライナのポドリャク大統領府顧問は9日、ツイッターへの投稿で「プーチンウクライナのテロ行為を非難。それはロシアにとって、あまりにも皮肉なことだ。さきほどロシアの航空機はザポリージャの住宅街に12発のミサイルを打ち込み、13人が死亡した」と書き込み、非難されるべきはロシア側だと訴えました。

 

 

www.bbc.com

【解説】 誰が、何が? クリミア大橋の爆発 これまでに分かっていること

 ケルチ海峡にかかるクリミアとロシアをつなぐ橋で8日、劇的な爆発があった。その原因について、これまでのところ何がわかっているのか。推理や諸説が飛び交っているが、信ぴょう性に乏しいものも散見される。
 ロシアはすぐさま、爆発物を積んだトラックが現場で爆発したのだとしながら、主謀者は特定しなかった。ウラジーミル・プーチン大統領は、橋への爆発攻撃は「テロ行為」だと非難した。
 ソーシャルメディアに投稿された監視カメラ映像には、ロシア・クラスノダール(橋から車で1時間)から来たとされるトラックが、爆発時に西へ向かう様子が映っている。
 ロシア当局は、トラックの所有者はクラスノダール在住のサミール・ユスボフ氏(25)、運転手は年長の親類マキール・ユスボフ氏だと発表した。
 しかし、映像を詳しく点検すると、このトラックは爆発と何の関係もないことがわかる。
 映像では、上向きに傾斜する橋の路面をトラックが上り始めた時点で、その後ろの片側で巨大な火の玉が発生するのが見える。
 トラック爆弾説は、ロシア国内で不審なほど素早く広まった。まるで、ウクライナが大胆な破壊工作を成功させた可能性の方がロシアには心配な事態なので、テロ行為説の方がましだとロシア政府が思っているかのようだった。
 ただ、元英陸軍の爆発物専門家は、「大型車両搭載型のIED(簡易爆発装置)を数多く見てきたが、これはそのような物には見えない」と話している。
 この専門家はまた、橋の下で大爆発があったとみるほうが、より妥当だと説明。何らかの海上用ドローンがひそかに使われたのだろうとし、こう述べた。
 「橋は一般に、下向きの荷重と風による横向きの荷重にはある程度耐えられるように設計されている」
 「だが、上向きの荷重に耐えられるようには、ふつう設計されていない。このことが、ウクライナの攻撃で利用されたのだと思う」
 現場の様子については一部から、爆発直前に橋脚の横で、小型ボートの船首波のようなものができるのが、別の監視カメラ映像に映っているとの指摘が出ている。
 どのような乗り物だったのだろう?
 9月21日にはロシアの各種ソーシャルメディアで、クリミア・セヴァストポリにあるロシア海軍基地の近くに漂着した、正体不明の無人ボートが話題になった。
 ボートは上部が覆われた大きい黒いカヤックにも似て、船首にはセンサーや、白い潜望鏡のような装置も搭載されていた。
 地元報道によると、このボートは沖合で爆破された。
 報道では、ロシアが支配するセヴァストポリの知事は、「無人船舶の一部が発見された」、「この装置は調査後、海上で爆破した。負傷者はなかった」と説明している。
 ウクライナが、秘密行動用のこうした装置を使っているという話は、これまでにもしばしば指摘されていた。
ウクライナ軍が遠隔操作できる、海上監視用と海上攻撃用の船舶を使っているという、根拠十分な報告がいくつかある」と、上述の元英軍専門家は話した。
「この作戦の発想は、数カ月ではなく、数年かけて練り上げてきたものだ」
 ウクライナが掌握する地域から160キロ以上離れたケルチ大橋を、ウクライナがこうやって攻撃したのだとしたら、ウクライナによるこれまでで最も大胆な作戦行動の一つだったことになる。
 しかし、首都キーウでは、多少のうわさ話はささやかれているものの、誰もウクライナ作戦説を認めようとはしていない。


2018年に開通した際のケルチ大橋 プーチン氏が自ら先導
 それどころか、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領の顧問、ミハイロ・ポドリャク氏は声明で、ロシア政府のトラック爆弾説を後押しするような発言をしている。
 ポドリャク氏は「答えはロシア内で探すべきだ」と声明で述べ、爆発はロシア治安当局の内部抗争によるものだとの見方を示した。
 「連邦保安庁FSB)と民間軍事請負会社(ワグネルなど)が片方に、国防省ロシア連邦軍参謀本部がもう片方にいて、お互い対立しあっている。今回のことはその具体例だ」と、ポドリャク氏は述べた。
 ポドリャク氏は、誰も知らないことを何か知っているのだろうか? それともロシア政府をあえて挑発しているのだろうか? ウクライナで敗退を続け、ただでさえ神経過敏になっている相手に対して。
 わからない。それが現状だ。
 4月にロシア黒海艦隊の旗艦モスクワを沈没させた時と同様、そして8月に謎めいた攻撃でクリミアのロシア空軍基地に大被害を与えた時と同様、諸説や推理が飛び交うこの状態をウクライナ政府は歓迎している。
 ウクライナは2月にロシアが本格侵攻を開始して以来、戦闘そのものに加えて非常に巧みな情報戦を展開し、成功を収めてきた。今回の件もその一部だ。
 そして今のところ、うまくいっているようだ。