今月5日から始まった、
『京都アニメーション』スタジオ放火殺人事件の裁判。
数十人が焼死した重大事件の公判なので
世間、メディアとも注目が高く、
私も注目しています。
この事件の被告、
珍しく
無罪を勝ち取る、
とか。
減刑狙いとか、
裁判を有利に進めるのを目的とせず。
自らの主張、心情を開陳することに注力している、
のか。
それで、
犯行動機を
取り繕わずに
犯行当時に考えていたことを
ズケズケと言葉にしています。
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おそらく
弁護側の訴訟戦術、戦略的には、
確実に
不利になるような発言でも
被告が
ボロボロ喋りまくってって。
この手の裁判としては非常に珍しい展開。
というか、
これだと
精神疾患にはならないでしょ。
被告は社会的な制裁を加えられないなら私刑で裁くって
『法治』の仕組みをきちんと理解して、きわめて利己的な主張をしているのが、
被告の発言が
見え見てですから。
それなら
刑事の責任能力あり、
情状酌量の余地なくて
極刑いきますねぇ……
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やり手の弁護士なら
その辺の機微はわかっていると思うけど。
わかってて放置しているのか……
それとも、
遺族がピンポイントで核心をついてきたのに、
被告がこのような反論をするのが
弁護側には予想外だったのか。
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DQN系犯人の裁判だと、
被告が
法解釈を理解できなくて。
自分の発言がどうように解釈されるのかを理解せず
この手の展開が
よくアルアルなんですが……
京アニ事件裁判 遺族が初めて被告に直接質問
「京都アニメーション」の放火殺人事件の裁判で、遺族が被害者参加制度を利用して初めて被告に直接、質問をしました。亡くなった作画監督の女性の夫が被害者にも家族や子どもがいたことを認識していたかと問うと、被告は「申し訳ございません。そこまで考えなかった」と答えました。
青葉真司被告(45)は、4年前の7月、京都市伏見区の「京都アニメーション」の第1スタジオでガソリンをまいて火をつけ、社員36人を死亡させ、32人に重軽傷を負わせたとして殺人や放火などの罪に問われています。
これまでの裁判で、被告の弁護士は、責任能力はなかったとして、無罪を主張しています。
20日は、遺族による被告人質問が初めて行われ、事件で亡くなった作画監督の女性の夫が被害者参加制度を利用しておよそ10分間にわたって青葉被告に直接、質問をしました。
夫が「自分の妻はターゲットだったのか」と尋ねると、被告は「作画監督として勤めているという認識は少しはあったが、厳密に誰かを狙うというより京都アニメーション全体を狙うという認識だった。誰か個人をという考えはなかった」と述べました。
また「放火殺人の対象者に家族、特に子どもがいることは知っていたか」と問われると、被告はしばらく黙ったあとで「申し訳ございません。そこまで考えなかったというのが自分の考えであると思う」と答えました。
夫は、時折声を震わせながら質問をしたのに対し、青葉被告はこれまでの裁判での様子と変わらず、淡々と答えていました。
法廷に設けられた被害者と遺族の席や傍聴席では、2人のやりとりを聞いて涙を拭う人の姿もみられました。
20日は、遺族や代理人の弁護士、あわせて7人が質問に立ち、事件で亡くなった当時22歳だった女性アニメーターの母親が、「娘は、被告が盗作されたと主張するアニメの制作後に入社した。そうした社員がたくさんいたが、すべて焼け死んでもよいと思っていたのか」と尋ねると、被告は「そこまでは考えが及ばなかった」と述べました。
また、別の遺族の代理人の弁護士からは、事件の直前に被害者のことを考えなかったのかと何度か問われましたが、「京都アニメーションが自分の作品を盗んだ」などとみずからの主張を繰り返し、質問に直接答えない場面もありました。
被告人質問は来週も予定され、被告の弁護士や裁判官から質問が行われる予定です。
「京アニは全部不問か」青葉被告、被害者側の追及に〝逆ギレ〟
2023/9/20 16:4636人が死亡し、32人が重軽傷を負った令和元年7月の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などに問われた青葉真司被告(45)の第8回公判は20日午後も、遺族らによる被告人質問が続いた。青葉被告は被害者側の追及に対し、「京アニがしてきたことは全部不問になるのか」と反論する場面もあった。
この日は、被害者参加制度を利用して、遺族と被害者の代理人弁護士が直接質問。その中で、ある代理人弁護士に「被害者のことは考えなかったのか」と問われると、青葉被告は「逆に聞くが、京アニが(自身の)作品をパクったときには何か考えたのか」と語気を強めて質問を返し、裁判官から注意を受けた。
その後、別の代理人弁護士が「逆質問」の意図を追及すると、「自分はどんな刑だろうと罰は受けなければならないが、京アニがしてきたことは全部不問になるのか」と述べた。
この弁護士に「京アニに憤りがあるのか」とも問われると、「(今も)あります」と興奮した様子で答えた。
検察側は冒頭陳述で、被告が京アニ大賞に応募した作品のアイデアを盗用されたとの妄想を募らせ、「筋違いの恨みによる復讐(ふくしゅう)」で事件に及んだと指摘。これに対し、弁護側は刑事責任能力を争う姿勢を示した上で「被告にとって事件は、(小説を落選させるよう仕組むなど)人生をもてあそんだ『闇の人物』への反撃だった」と訴えている。