福島原発事故に関連して、
原子炉の設計元であるジェネラルエレクトロニクス（ＧＥ）社の会長が、
原子炉事故についての情報交換と、支援を申し出るために、来日しました。
それで、東電の電力不足に対して、ガスタービン発電機の供与を申し出た、とのことです。
でも、これ、日本に対して援助をすることが目的で、来日したわけではないですよね。
一番の目的は、「ＧＥも原子炉の設計者として製造者責任を果たしていますよ」とアメリカ国民にアピールするための、
パフォーマンスですよね。
日本を支援する気持ちがまったくない、とは言えませんけど。
アメリカ政府が、軍の特殊部隊を福島原発の事故現場に送り込むに当たり、
なんで政府が事故処理をするんだ？ 原子炉を作ったのはＧＥじゃないか？ ＧＥは責任を取らないのか？ 無責任じゃないか？
というような、ヤツあたりにも似た批難をさけるために、
「ＧＥもちゃんと責任を果たしていますよ」とアメリカ国民にアピールするための行動ですよね。
責任者は、責任を取るために存在する……ということを、よくわかっていらっしゃいますね。
過労でぶっ倒れて、現場を放棄した、どこぞの社長にも見習って欲しい物です。
日本人て、この辺の感覚がよく理解できていないんですよね。
仕事ができることと、責任をとることは、まったく別のスキルなのに。
仕事ができる＝責任者にふさわしい、って考える人が多いんだよなぁ。
これは、多分、日本人組織の民族的な欠陥ではないか、と私は思ってるんですけどね。
追記：
でも、製造してから４０年も問題なく運転していて、今更製造者責任を問われてもねぇ。
いったい俺に何をしろというんだ？ ってのが、本音ですよね。
