kg_noguの愚痴日記

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どうした韓国 その3――韓国政府肝いりの現代史の研究機関設立へ

今日の気になるニュースは、朝鮮日報日本語版から。


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記事入力 : 2013/03/31 08:58


百年戦争」が呼び起こした現代史論争…政界・学界の保守派が対応
民族問題研究所が作った動画作品「百年戦争」で触発された現代史論争をめぐり、政界・学会の保守派が対応に乗り出した。これまで左派系の歴史学界が主導してきた現代史分野に積極的に介入することで「力の均衡」を保とうというわけだ。

■「現代史を正しく見てこそ国民統合が可能」
4−5月中に正式発足する国民大統合委員会は、現代史研究院(仮称)を設立して現代史研究を支援するという案を推し進めている。
大統合委の関係者は「建国、産業化、民主化をめぐって韓国国民の認識が二つに割れている状況では、国民統合を果たすのは難しい。現代史を正しく見ることは、国民統合のスタート」と語った。李承晩(イ・スンマン)元大統領、朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領などの評価や建国と6・25(朝鮮戦争)などに関して、国民的合意をつくりだそうというわけだ。現代史研究院は、米国・ロシア・日本など海外に散在している現代史の史料の収集や、韓国内外の研究者の支援するほか、研究成果を教科書にも反映させる方針だ。
問題は「官主導」という批判が起こる可能性があるということ。今年初めには大統領職引き継ぎ委でも、現代史研究院を韓国政府の傘下組織にした場合、理念論争に巻き込まれるとの意見が出ていた。このため、米国のランド研究所ブルッキングス研究所のように、研究は大学や民間研究機関に任せ、政府は研究団体を支援する方式が検討されている。大統合委の幹事を務めていた与党セヌリ党の河泰慶(ハ・テギョン)議員は「現代史研究院を官庁筋の機関ではない形で設立するのであれば、保守・進歩が活発に討論し合意する場にすべき」と語った。
与党側でも「現代史を放置すれば保守の未来はない」という問題意識が高まっている。金文洙(キム・ムンス)京畿道知事は最近、民主統合党民主党)所属の道議員が反対する中『新しい大韓民国史』の出版を主導した。セヌリ党の金容兌(キム・ヨンテ)議員やソ・ヨンギョ議員など40代の国会議員も「現代史の問題に、セヌリ党は余りにも鈍かった」として関心を持つよう求めている。ソ・ヨンギョ議員は「過去史法や過去史委を国政上優先していた左派政権に比べ、保守政権の現代史に対する関心のなさは深刻」と述べ、現代史を学ぶ集いを推進している。

■「現代史は世界史と共に見るべき」
保守・中道系の長老学者らも、これまで国史学界が受け持ってきた現代史研究を政治学・外交学などの分野に拡大する作業に入った。歴史学だけでなく政治・外交学の専攻者も参加する保守系の韓国現代史学会は「左派寄りの歴史研究にとどまらず、韓国の正統性を認める基盤の上で現代史を研究しよう」という趣旨で2011年に設立された。同学会は最近、学会誌『韓国現代史研究』を創刊・発行した。
また同学会は、2011年に中学校の歴史教科書を改編する過程で持ち上がった「自由民主主義」論争と関連し「自由民主主義は単なる反共イデオロギーではなく、韓国の経済発展と民主化をリードした中心的価値」という内容からなる一般向け教養書の出版を計画している。『韓国現代史研究』編集委員長を務める金容稙(キム・ヨンジク)誠信女子大学教授は「韓国の現代史は、米国・ソ連が主導していた世界の政治の流れに影響された。韓国史の観点からではなく、国際政治や世界史的な観点から眺めてこそ、きちんと理解できる」と語った。
車河淳(チャ・ハスン)、李仁浩(イ・インホ)、韓永愚(ハン・ヨンウ)の各氏など長老クラスの学者も、最近『韓国現代史』(世宗研究院)の中で「韓国現代史を歪曲(わいきょく)する修正主義歴史観は、マルクス主義に根差している」と主張した。また朴孝鍾(パク・ヒョジョン)ソウル大学教授は「1987年の民主化運動は、李承晩・元大統領による自由民主主義の体制確立と朴正煕・元大統領による産業化の結実」と語った。

鄭佑相(チョン・ウサン)記者
朝鮮日報朝鮮日報日本語版

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韓国政府が、韓国現代史の研究を国家主導で学会を立ち上げて開始することを報じている記事です。
……まぁ、国家主導とか書いてしまうと、言い過ぎかもしれませんが。現代史の統一学会を韓国政府の支援のもとに作りましょう、ってことらしいので。大した違いはないかなぁ。
これまでの捏造史観を民間主導ではなく、国家主導で国民全体にあまねく広げよう、というところなんですかね。
で気になるのは、そんなニュースをわざわざ韓国政府の広報紙たる(と私は勝手に見ているのですけど)朝鮮日報の日本語版に掲載している意図ですが……
たぶん、これって安倍首相が唱える「歴史問題は研究者に任せるべき」という日本政府の態度に対する、韓国政府のカウンターなのでしょう。
韓国政府の意図は、「歴史問題は研修者に任せます。しかしその研究者は国家の意図にそった研究をしてもらいます」ってことで。
政府の主張を代弁する学会を作るための措置なのでしょうね。
うーん、相変わらず対応が素早いなぁ……というか、ずっと韓国メディアの記事を見てきて思うのですけど。
韓国って「反日行動」に対しては、とにかく徹底してますよね。
経済政策とか米中外交とか対北政策とか、「反日」以外の分野では、あれこれ迷走したり、遅滞して全然進歩がなかったりしているのですけど。
反日運動」というか「日本を非難し抗議する」活動については、一貫してアグレッシブで脊髄反射的に後先考えないで行動しているんですよねぇ。
結果を一切考慮しない、というか。
こういうのを見ていると、やっぱり、

韓国のアイデンティティって反日なんだ……って、よく分かります。
そんな敵性国家と友好を深めましょう、っなんの罰ゲームですか、って話です。

追記:
記事の内容を見てみると『これまで左派系の歴史学界が主導してきた現代史分野に積極的に介入することで「力の均衡」を保とう』とか書いてあるので。
反日捏造史観」が少しはマシになるのか、と期待できそうな部分もあるのですけ。
たぶん、ここで意図していることって、現韓国大統領、朴槿恵(パク・クネ)の父親に当たる朴正煕・元大統領の名誉回復、ってことですよね。
あくまで現大統領の身内の名誉回復と現大統領のカリスマ増進のための手段、ってところで。
日本との関係回復の意図なんて一切ありませんよねぇ。
脳内お花畑の純朴な日本人が勘違いすると困るから、変な期待をさせる記事を書かないでほしいなぁ。
もっとも、勘違いさせることも、この日本語版記事を掲載した意図のうちなのかもしれないけれど