「EU離脱はあり得ない」という論調が、投票前には大勢を占めていたのですけども。
いざフタを開けてみたら、この結果です。
いったいどうしてこうなったのか……
【ギリシャ危機】チプラス首相、「反対派勝利」を宣言 EUの再建策国民投票で否決へ ユーロ圏離脱に現実味(1/2ページ) - 産経ニュース
2015.7.6 07:04更新
5日、テレビ演説するギリシャのチプラス首相(ロイター=共同)
【アテネ=内藤泰朗】財政破綻の危機にあるギリシャで実施された国民投票は5日、即日開票され、欧州連合(EU)などが求める財政再建策受け入れに対する反対が賛成を上回った。反対に投票するよう呼びかけていたチプラス首相は5日深夜、全ての開票を待たずに勝利宣言した。EU側の態度は硬化しており、ギリシャが財政破綻やユーロ圏からの離脱、EU脱退に至る懸念が現実味を増した。
チプラス氏は5日深夜の記者会見で、「民主主義は脅迫に打ち勝った」と述べ、勝利宣言した。ギリシャがユーロ圏を離脱することはないとした上で、「6日からEU側との交渉に戻る」と強調した。投票結果を手に、EU側に債務返済で譲歩を迫る考えだ。
バルファキス財務相も5日夜、事実上、営業停止に追い込まれている同国の銀行団と会談後に会見し、欧州中央銀行(ECB)や国際通貨基金(IMF)と個別に「友好的に話し合いたい」と語った。しかし、資本規制を受けた銀行の正常化がいつ行われるかには言及しなかった。
ギリシャ内務省が6日未明(日本時間同日午前)、発表した国民投票の89・39%の開票結果によると、EUの財政再建策受け入れに対する反対票が61・46%と、賛成票の38・54%を大きく上回った。
EU側は6日以降、ギリシャ問題での協議を再開。EU側が譲歩せず、ユーロ離脱が現実になれば、1999年の単一通貨ユーロ導入以来、初の事態となる。欧州統合の象徴である「ユーロ」は大きな曲がり角を迎えることになる。
【ギリシャ危機】慌てる独仏首脳 7日にユーロ圏首脳会議開催へ - 産経ニュース
2015.7.6 07:54更新
欧州連合(EU)のトゥスク大統領は5日、ギリシャの国民投票を受け、今後の対応を話し合うためユーロ圏首脳会議を7日に開くと明らかにした。フランスのオランド大統領、ドイツのメルケル首相らが開催を呼び掛けた。
また欧州委員会は5日、国民投票の結果を尊重するとの声明を発表。ユンケル欧州委員長が6日にトゥスクEU大統領、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、ユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長と電話会合を行うと明らかにした。
フランス大統領府は5日、オランド氏とメルケル氏がパリで6日夜(日本時間7日未明)に会談すると発表。両首脳は国民投票の結果を分析し、ギリシャ財政危機の解決に向け意見を交わす。(共同)