今日も映画を流しっぱでお仕事しているのですけども。
今日は、
邦画の『まほろ駅前多田便利軒』の1作目と2作目を観ました。
なんというか、
他の映画DVDを観てたときに、
予告編が流れているのを観て、気になったので。
この前、
ついでにレンタルしてきて、流してみたのですけども……
なかなか面白かったです。
シナリオは、まったりした感じで。
とくに派手な山とかオチとか無くて、
『水曜どうでしょう』とか、
ああいう行き当たりばったりのロケ番組みたいな感じです。
淡々と日常送っているうちに、
大きなハプニングが起きて笑い転げる、とか。
ほろりと泣きたくなる、とか。
そんなテイスト……と言えましょうか。
重たいシリアスもなく、難解なストーリーもなく、
肩こらずに見ていられるので、
暇つぶしに持って来いですね。
あと、
ロケ地が『町田』なので。
というか、
数年前、町田の山崎団地に住んでいたときに、
映画のロケをしりきりに宣伝していたのを、
見掛けて覚えてましたので、
いつかは見てみよう、と思ったのもあるせいか、
ちょっと、
印象補正入っているかもしれません。
町田近辺に住んでいない人には、
退屈かもしれない画面でも、
知っている風景が画面に映ると、
『ああ、ここは●●の屋上だな』とか
『これ、あそこのお店の中だ』とか、
『このお店、もう潰れちゃったよね』とか、
また違った楽しみがありました。
とまあ、
そんな感じで映画を観ながら思ったのですが、
『邦画』というか、
『日本映画』って、
人間が歩くテンポでのスケール、というのかな。
歩く人間を中心に据えた画面でなら、
『空間の広がり』を見せることができるのですね。
人間の歩く速度程度なら、
カメラの移動が、ほとんどないですし、
レンズの向きは変わらず、1カットで撮せるので、
映像の中に『広さ』を埋め込むことができるのでしょうか。
でも、
ところが、
自転車とかバイクとか、車とか、
移動速度が人間の徒歩を越えてしまうと、
とたんに、
スクリーンの中の世界が狭くなってしまいます。
カメラが動いた途端に、奥行きが消えてしまうのです。
これはカット割りが悪いのではなくて、
『日本』という、
狭い土地のせいですね、
道が短い、
建物は小さく、ゴチャゴチャしている。
移動速度が大きくなると、
まっすぐに移動できないので、
『広がり』を感じさせるような、
スピード感溢れる連続アクションが出来ない。
日本を舞台にするなら、
『人間が歩く』というアクションが
日本映画キャパシティーの限界、
と言えるのかもしれません。
ところで、
『まほろ駅前狂騒曲』を観た思ったのですけども。
シングルマザーの母親が仕事で出張にでる間、
子供を主人公達に預けるのですが……
預けた後、毎日子供に電話かけないのですかね?
洋画観ていると、
家族に頻繁に電話をかける場面が出てくるのですけども。
邦画、って。
そういう場面、少ないですよね。
この辺が、
欧米と日本の『家族観』の違いなのでしょうか、ねぇ……
あと、
銃器を持ってない無抵抗な犯人に対して、
警官が発砲したらダメでしょ。
普通に犯罪事案ですけど……
さすがに、
フィクションでもこれはないな。