これ、
けっこう些末なネタのはずなんですけど。
裁判の行方より、こっちの話題が盛り上がっていたり。
誰でも食いつきやすいネタではありますけどね。
多分、
前例がない事だったので。
テレビ中継を見ていた人が受けたインパクトが強くて、
強烈な印象となって残ってしまい、
延々と話題として取り上げられているのでしょうねぇ。
私的には、
それほど深い意図はなかったように見えました。
この人、
なんというかある種の『ダンディズム』の持ち主、というか。
かなりの見栄っ張り、
自己顕示欲が強い、と言えますでしょうか。
それは、
ベルサイユ宮殿で披露宴を開催した、一事にも現れていますよね。
普通は、
費用対効果考えたら、
そこまで大がかりなことはしませんよ。
得られるメリットよりも、
かかるコストの方が遙かに大きいですもの。
リスクも大きいですし。
だって、
ベルサイユ宮殿なんて、本来披露宴に使えない場所で、
そういう記録を残したら。
それだけで『何か裏がありそう』と疑念がわくじゃないですか
とかねぇ、
この人の過去の経歴を精査していくと。
コストとリスクを度外視して見栄を張っている、
事例がけっこうチラホラと見つかります。
そういう点を踏まえて、
今回の意図を解釈するなら。
裁判で不利になっても構わないので、
とにかく見窄らし姿を世の中に見せなくなかった。
とくに、望遠で隠し撮りした写真とかをみると、
頭頂部がかなり白くなっていて。まだらで、しかも毛が薄い。
『一気に老けたなぁ』との印象が強いです。
この姿のまま、表を歩くのは……
見栄っ張りの彼には、
耐えられない屈辱だったのでしょう。
その程度の意図だと思いますけど、ね。
カルロス・ゴーン被告(64)が6日に保釈された際、手の込んだ「変装」をしていたことに、真意を図りかねる声があがっている。ネット上などでは「無実なら堂々とすればいいのでは」「これからも逃げたりだましたりしそう」と批判的な反応があふれた。メディアの尾行を避けるための弁護人による苦肉の作戦だが、裏目に出た形だ。弁護人によると「ゴーン被告本人は面白がっていた」という。
東京拘置所(東京都葛飾区)の出入り口に現れたゴーン被告は帽子を目深にかぶり、マスクに紺色の作業着姿。同様の制服姿の男性約10人に紛れ、横付けされた黒塗りの高級ワゴン車ではなく、段ボールを積んだ作業用の軽ワゴン車に乗り込む徹底ぶりだった。
だが、1人だけオレンジ色の反射材を身に着けていた上、高級ワゴン車に乗り間違えそうになるなどしたため、報道陣に即座に見破られることに。
ツイッター上では「正式に出てくるのになぜ変装。これからも逃げたりだましたりしそうな気がする」という批判的な声のほか、「ウケ狙いとしては弱かった」と揶揄(やゆ)する書き込みも。
ゴーン被告の保釈に当たっては制限住居への監視カメラ設置が義務付けられた。ある法曹関係者は「変装したことで、保釈後も変装して監視カメラから逃れるかも、と思われかねない」と疑問を呈す。
弁護団によると、変装はメディアの取材による混乱や、尾行されてゴーン被告の制限住居を知られることを避けるため、保釈を担当した弁護人が提案した。弘中惇一郎弁護士は「結果的にうまくいかなかった」と総括した。
弘中氏は変装を事前に知らなかったといい、「無罪を訴えるのであれば、堂々としていればいいという意見もあるだろうが、あれはあれでユーモラス。高級スーツでふんぞり返るよりも労働者の一人という姿もありだ」とも語った。
一方、ハリウッド大学院大学の佐藤綾子教授(パフォーマンス心理学)は「頭のいい人なので見破られるのは前提ではないか。首筋の筋肉がたるんでいたり、早く車に乗りたいそぶりが見えたりするので、痩(や)せて衰えた姿や元気のない顔を見られたくないのが本心なのだろう」と分析した。