これ、
数日前に一度取り上げられたのですが。
その後、
パタリと申し合わせたように表舞台から姿を消しました。
このまま、
待っていても新しい情報は増えそうにないので。
この辺で一度書いておこうかなぁ。
と思ったり。
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『アビガンがー!』と
やたらめったら騒いでいたのとは、対照的です。
あの
『アビガン・キャンペーン』って
やっぱり
日本国内で薬を売るために
マスコミを使って仕掛けたステマだったのですかねぇ。
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私としては、
『アビガン』よりも
こちらの喘息薬の方にかなり期待しています。
というのも、
以前から何度か書いてますように。
『アビガン』みたいな
副作用はハッキリ判っているけど。
投薬件数が少なすぎて、実績がほとんどない。
って
薬を使うのは、
ほとんど『人体実験』ですから。
怖くて使いたくありません。
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まあ、
こういう薬に対する恐怖感は、
手ひどい副作用を経験したり、
薬禍に遭った人なら。
判るのですけどねぇ。
健康な人には、判らないだろうなぁ。
まず、
製薬会社が出している臨床例って、
『最大公約数』として見るべき数字なんですよ。
特段の疾患を持っていない、
標準的な人の、
使用例とその効果、って内容の数字です。
で、
薬に詳しくない人は、
これが自分にも当てはまる…と単純に受け止めてしまうのですけど。
これが全くの的外れ。
より詳しく、
正確に見るなら、
年齢、身長、体重、性別、既往歴等……
細かい条件に分けて
条件を当てはめて見るべきものなんですねぇ。
だから、
臨床例が数百件レベルだと。
自分と同じ症例の使用実績はありません。
ってのが、
よくある話。
つまり、
この条件で薬を使うのはあなたが初めてなので。
どんな副作用が出るのかは
使ってみないと判りません……
厳密言うと、そうなります。
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これが、
全国的に使用例が集まってきて、
千件、万件を超えると。
それぞれ個別の条件分けした中で、
自分にも近い条件、カテゴリーでの使用例が出てきます。
なので、
かなり使用症例の確度が高まってくるのですけど。
そこに行くまでは何が起きるか、
使ってみないと判らない。
なので、
厚生労働省とかも
出来るだけ日本以外で使わせて症例を集めるだけ集めて、
安全に使える環境にしたい。
って腹づもりで、使用を控えてきたんでしょう。
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これが、
あらたに話題になった喘息薬みたいに、
旧来の薬効成分……
『シクレソニド』の場合はステロイド系ってハッキリしてますから。
これだと、
副作用についても、ほとんど出尽くして枯れきってますから。
何が起きるのか、
推測しやすいので、
予定外の事態になっても
対処がしやすいのですよねぇ。
でも、
『アビガン』みたいに、
まったく情報がない新薬だと。しかも薬効も従来にないタイプだと。
使って何が起きるのか、
事前情報が無いので。もしくはあっても僅かなので。
不測の事態に備えようがないんです。
まさに一発勝負の出たとこ任せ。
そういうリスクが
あるんですけど。
これは別に『アビガン』に限ったことではなくて。
新薬全般に言える話ですが、
なぜか、
メディアはその事実には一切触れない、という。
そういうところに
メディアの闇を感じます。
だから、
なおさら怖いんですよねぇ。
新型コロナウイルスが引き起こす肺炎について、神奈川県立足柄上病院などのチームは、患者3人にぜんそくの吸入薬を使ったところ、症状が改善したとの報告書を公表した。治療に使える可能性があり、今後、ほかの医療機関の使用例を集めて調べる。
3人はいずれも大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客。70代女性は感染が確認された後、2月11日に入院した。全身のだるさからほぼ寝た状態で、入院4日目からは中国などで使用例があった抗エイズウイルス(HIV)薬が使われた。肺炎が改善せず、副作用とみられる下痢や食欲不振なども出たため、9日目に抗HIV薬の使用を中止した。
10日目からぜんそくに使う吸入ステロイド薬「シクレソニド」を使い始めたところ、11日目から熱が下がり、12日目には病室内を歩けるように。肺の炎症が改善し、入院15、16日目のウイルス検査で陰性が確認され、18日目に退院した。
70代男性と60代女性は2月16日に入院。シクレソニドのみを入院5日目から使用。2人とも酸素投与を受けていたが不要となり、食事も全て食べられるほど回復した。2人は入院12日目の2月27日時点でウイルス検査が陽性で、報告書では治療継続となっている。
報告書では、シクレソニドについて「重症肺炎への進展防止効果が期待される」と評価。有害な副作用はみられていないという。今後、愛知医科大などと協力し、有効な治療法になるかどうか調べる。
足柄上病院の岩渕敬介医師は朝日新聞の取材に、「肺炎を起こしている患者には、症状を短期化するための第一選択となり得る。だが、かぜ程度の軽症者であれば、耐性ウイルスを増やす可能性があり、安易な投与は避けるべきだ」と説明した。