このテーマというか、
リスクに関する話題については。
これまでも
しばしば語られてきた事ではありますけども。
具体的に言えば、
わずか数日で、
数十万人単位、
それこそ100万人に迫っていく勢いで動員する
イベントを。
都心のドン真ん中で単一会場で開催する、
というのは。
会場の設営から警備から安全管理から、
諸々、
限界だろう、というか。
すでに
限界を超えているだろう、と。
だから、
この先、
どこかで会場分散、開催日の分割、など。
現行の運営方式を大きく変革する
必要があるだろう。
と。
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これまで
何度も語り尽くされてきた大問題、
なんですけど。
でも、
実際問題として、
会場の移行を考えた場合。
1日10万人規模の人数を収容可能な
イベント会場で、
なおかつ
徒歩で移動できる範囲に、
複数のイベント会場が存在している。
とか。
そういう立地を持つ会場って。
東京都23区内のどこに有るんだ……
と考えてみると。
どこにも存在しない、という(笑
可能性としては、
かつての築地市場跡、とか
いまの豊洲市場周辺の
物流センター。
ああいう広大なスペースに、
そのくらいの規模の、
巨大なイベント会場センターを作ってくれたら
なんとか
なりそうなんですけど。
築地なんて開発計画が頓挫していますから。
高さ数十メートルで、
複数階層の、
イベント会場を整備したら。
それなりに需要は
あるとおもうのですけどねぇ。
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まあ、
それはそれとして。
移転先が見つからないので、
先送りにしていた会場問題。
それが、
『東京オリンピック2020』という国家事業、
さらには
『新型コロナパンデミック』という世界的な一大ハザードというか。
それらにぶち当たって、
どうにも解決、回避できず
いよいよ首が回らなくなってしまいました、
と。
ある意味で、
これまで『弱点』として認知されていた点が、
もろ露わになってしまった。
今回の問題は、
そういう意味で、
オリンピックや新型コロナがなくても。
これまでのスタイルのままなら
いずれは必ず直面していた問題であり、
今のコミケの在り方の転換点、曲がり角を示している、
と思います。
これを契機にして
新たなスタイルへ移行しないと。
破綻確定じゃないかなぁ……
2020年GWのコミックマーケット98開催中止に続き、12月もコミックマーケット99の開催を延期せざるを得なかったことは皆さん既にご存じかと思います。この開催延期を決断したのは7月でしたが、その後9月には政府・地方公共団体によるイベント規制の緩和もあり、また、新型コロナウイルス感染症対策と社会経済活動の両立を図る方針が打ち出されています。
全国各地で各種イベントや展示会が再開されるのと時を同じくして、同人誌即売会も各地で開催され、回を重ねる毎に参加サークル数、来場者も増えています。今までそれぞれが培ってきた交流や文化・経済活動を絶やさないよう、安全なリアルの「場」が維持されることは、各主催団体の努力のみならず、参加者の皆さんの協力が不可欠でした。また、印刷会社をはじめ、長年共に支え合い同人誌即売会を作り上げてきた仲間である様々な関連企業の皆さんもコロナ禍で経済的危機に直面しており、同人誌即売会というリアルな「場」を開催し続けることが、今、改めて切実に求められています。この間、準備会もコミックマーケット99をどうやったら安全に開催できるのか、議論を重ねてきました。
一方で、11月3週以降、日本国内における新型コロナウイルス感染症の感染拡大が報じられつつあります。11月末以降に検討されていた大規模イベントの規制緩和も、11月12日に開催された新型コロナウイルス感染症対策分科会において当面来年の2月末まで延期が決定されました。
このように大変難しい状況ではありますが、コミックマーケットは、この夏同様に今後の状況を見越して、99回目を2021年GWに開催し、新たなスタートを切ることを決意した次第です。開催に当たり、予め検討しなければならないことも多岐にわたり、2021年GWの開催を実現するためには、これ以上準備を遅らせることはできません。未だ不安定な社会情勢ではありますが、今後、状況の改善がどう推移するかを睨みつつ、場合によってはさらに大きな決断をする可能性も念頭に置きながら、準備に臨むことを選択しました。
もちろん、新型コロナウイルス感染症対策として、各種のガイドラインなどに従い、充分な対応を行わなければなりません。具体的には、会場の収容人数の制約により、出展サークル専用通行証の枚数を減らすとともに、参加を希望されても抽選でお断りせざるを得ない状況は、サークル参加・企業ブースのみならず、一般参加者・コスプレイヤーの方にも起こりうるとお考え下さい。また、参加者の負荷軽減の観点から青海展示棟は使用しません。これまでの様に1日に20万人を集めるような形での開催はコミックマーケット99ではできず、様々な制約条件の下、1日数万人程度の来場者の規模とならざるを得ないと考えられます。参加者の皆さんに新たなご協力をお願いする形で、コミックマーケットを開催することになります。
「同人誌を中心としてすべての表現者を受け入れ、継続することを目的とした表現の可能性を拡げるための「場」である」ことを理念とするコミックマーケットとしては、このような形での開催は大変心苦しいのですが、送り手の皆さんが新しい表現を発表し、読み手の皆さんがそれを受容していく表現の「場」を、どのような形であれば再び作っていくことができるのか、その時の状況の許す範囲で再スタートし、再び多くの参加者を受け入れることを可能とするための一歩を踏み出します。準備会スタッフを含め、参加者の皆さんにはそれぞれの事情で同人誌即売会に参加できない方もいらっしゃると思います。参加される方にご不便をかけることも多々あると思います。我々も専門家や関係機関等のご助言をいただきつつ、最善の運営に努めていきます。どうか皆さん、この「場」に集う仲間として、ともに安全で楽しい「場」を作り上げていきましょう。ご理解とご協力をお願いします。
最後に、この間、多くの励ましのお言葉、ご支援やご配慮を参加者の皆さんのみならず、様々な方々からいろいろな形でいただきました。ありがとうございました。そして、この12月にはエアコミケ2として、いろいろな企画を行います。現在、エアサークル参加を募集中です。また、この冬はちょうどコミックマーケット45周年に当たることもあり、コミケの長い歴史を彩ってきた多数の作家さんに参加いただくエアではない記念イラスト集を刊行します。是非これらを楽しんでいただければと思います。