なんていうか、
数年前の『悪質タックル』事件で、
その後に、
本来なしておくべきだった組織改革をできずに、
古い悪習をだらだらと温存し続けて。
それで
不祥事が止まらず、
ついに行きつくところまで行きついて
どうにもならなくなって。
ようやく、
組織のガン部分にメスが入った。
と。
この記者会見の模様を中継動画で見ていて、
そのように感じた次第です。
・
・
・
で、
林真理子理事長の処分に対して、
やたらと『辞任』を求める声がメディアから飛んでいるのですが。
いやぁ、
今この人のクビは切れないでしょ。
政府役人とのパイプ役で
文科省からの指令を受けて改革を進めているのが、
この人なんだから。
なので、
この人の首を切って挿げ替えるのなら、
故人となってしまった『稲盛』会長みたいな、
先頭に立って
ゴリゴリ組織改革の陣頭指揮をとれる能力と、
そういうプロパー人材に豊富なコネを持っている
有能な……レベルでも不足でしょうねぇ、
いまの日大の改革を進めるのには。
稀代の傑物経営者にチームを作ってもらって、
それで
乗り込んでもらわないと。
文科省は
納得しないでしょ。
そこまで落ちていますよ、
今の日大は。
だって
大学内で組織的な薬物乱用事件が起きるなんて、
前代未聞、異例事件です。
薬物乱用事件の現場となった日大アメリカンフットボール部は、
部活動とは言え、
大学か予算配分して活動費を出していて。
事実上
大学が運営している部活動ですからね。
たとえるのなら、
どこかの大学の学部内で薬物使用が蔓延していた、
って状況と同じですから。
大学組織としてのガバナンスが破綻しているだろ、って話になりますよ。
というか、
文科省の視点だと、
今回の
日大アメリカンフットボール寮薬物乱用事件を、
そういう目で見ているでしょ。
だって、
他の大学ではあり得ないし、こんな事件。
そのうえ、
日大アメリカンフットボール部だけで
不祥事が立て続けに起きていて。
その不祥事の内容がどんどん悪化していて。
今回は
集団での薬物乱用とか
反社会勢力に与する内容で、
教育機関として許容できる範囲を超えています。
もう終わりだろ、こんな大学、って話ですよ。
・
・
・
私的には
林理事長は文科省からガンガン詰められて
毎日
針の筵でキツイだろうなぁ、と。
だれか
代わりに引き受けてくれるのなら後を引き受けてくれ。って
言いたいようなそういう印象ですね。
他方、
林理事長の辞任を求めている人って、
日大の『旧守』勢力に与している人たちなんだろうなぁ、と。
私の目にはそんな風に見えたりw
・
・
・
今回の
アメリカンフットボール寮内薬物乱用事件に関して、
文部科学省から日大に対して、
8月22日に、
『アメリカンフットボール部員が違法薬物所持により逮捕された事件について、
真相究明や学校法人の管理運営体制における問題の検証等を
9月15日までに同省に提出するよう』
通達が出てますし。
大学に対して、
学内で起きた犯罪と報告書と、
その後のガバナンス改善案の提出を求める指導が入るのは、
異例中の異例です。
・
・
・
ところで、
メディアでは
この一事に関して。
大学側の会見とか他アナウンスに
日大アメリカンフットボール部の関係者、
生徒と直接接触していた
監督とかコーチとかが、
これまで一切表に出ていないことについて。
色々と意見が出ていますけどね、
私的には、
この人たちって
今回の事件で警察の捜査対象になっていて。
表に出てくる余裕がないんじゃないの、
弁護士から一切しゃべるな、とか言われていたりして。
だから何も発言しないのだろう。
と
そんな風に見ております。
日大・林理事長が会見、辞任を否定 廃部審議のアメフト部の方針示さず
日本大アメリカンフットボール部の違法薬物事件で大学運営の改善計画がまとまったことを受け、林真理子理事長は4日、記者会見を行い、学生らに謝罪したが「改革を成し遂げる責任を全うしていきたい」として自らの辞任は否定。アメフト部の廃部方針については、理事会が継続審議しているなどとし、自らの考えは示さなかった。
改善計画では、今回の不祥事の要因として「強固なムラ社会の意識」が「秘密主義」「排外主義」を引き起こし、ガバナンス(組織統治)機能不全が生じたと指摘された。適切に意思決定を進める上で情報共有を円滑化するため、理事長の直属部局を創設するなどの改革案が示された。林氏は「早急に見直さなければならない」として、態勢刷新を年度内にも断行する考えを表明した。
会見では、各学部長が議論を重ね廃部方針を決めたと説明された。ただ林理事長によると、継続審議する理事会が結論を出す時期は未定。林理事長は「私の考えはご容赦いただきたい」と述べるにとどめた。
実効性は不透明
「一連の対応の混乱により、学生や保護者らに心配と迷惑をかけたことをおわびします」。黒い上着にスカート姿で、ゆっくりとした足取りで記者団の前に姿を見せた林氏は冒頭、こう述べて深々と頭を下げた。
会見で、林氏は理事長職を継続して改革に取り組む決意を強調。しかし旗印として掲げた改善計画に示された改革案の中身について問われると、その応答には不明瞭な点も目立った。
学内での違法薬物事件の全容解明は道半ばだ。改革が急がれるが、林氏はその時期を「年度内」と表明した。しかし、当初は「できるだけ早く」と述べるにとどまり、報道陣から繰り返し問われ時期を明言した格好だ。
アメフト部の廃止方針についても、理事会の継続審議が継続中だ。改善計画では「最終的に学長の決裁で決定となる」と明記されたが、酒井健夫学長は不祥事の処分で年度内の辞任が決まっている。報道陣からは意思決定の適切さを問われたが、林氏は「学長の考えを聞いていないので分からない」などと述べた。
林氏は辞任勧告をめぐりパワーハラスメント行為を受けたと主張する沢田康広副学長から提訴された。改革にどのような影響を及ぼすのかという質問にも「係争中の案件なので申し上げられない」と明言を避けた。