毎日の習慣で
今日もネットのニュースサイトをチェックしていたら。
久しぶりに見るネタが出ていたので、
気になって
関連するニュース記事にブックマークを付けました。
・
・
・
この手の案件は、
私も
会社勤めをしていた時に何度が関わったことがありましたけど。
面倒くさいんですよねぇ。
インターネットの検索ソフトで
適当な画像を拾ってきて企画書を作ったりしている人が居て。
企画書の絵コンテに張り付けてあるサンプル画像を見て。
上司は、
その印象から企画にゴーサインを出します。
それで、
それじゃあ、と制作に入って。
独自の画像を用意するんですけど。
なんか、
企画書で見たイメージと異なってピンとこない。
企画書で使っていた画像の印象が最善だったのでアレを使え。
と、
上から指示が出て。
この画像ってどこの誰が制作した画像で、誰が権利を持ってるの?
って、
面倒な話になって。
さあどうしましょう……って、
おバカな騒ぎになった過去がありました(笑
・
・
・
実際、
インターネット上に溢れている
『フリー素材』とか
各種『商用可能な』単品バラ売り『素材』とか、
画像とか、
BGMとか効果音とかの各種音源とか、
文章例とか、
いろいろあるんですけど。
これらは、
販売者によって権利規定がマチマチでして。
私的利用は版権フリーですけど。
それ以外の使用は
営利、非営利問わず有料になります。
だから、
お役所とか、
学校現場での使用とかはお金を払ってください。って状況で
トラブルになったり。
サブスクみたいに、
法人契約して年間使用料を払えば使いたい放題、
と銘打ちながら。
それはあくまで基本使用料でして。
基本使用料では
企業内での閲覧などに使用目的を限っていて。
印刷する場合は別途料金かかります。
映像化、ネット配信も別料金。
再配布不可とか。
細かい契約条件が付記されていて。
それらをよくよく理解せずに契約して
パンフレットに画像使用して。
莫大な金額を請求された、とかね。
・
・
・
しかも、
広告関係って、
企業内部で内製することはほとんどなくて。
だいたい、
企業のホームページなども含めて、
外部に……
広告代理店とかに
まとめて制作委託したりするわけでして。
それで、
広告発注先に
権利関係とか全部クリアしてあるかどうか、
確認すると。
『クリアしています問題ありません』と答えるわけです。
でも、
本当にクリアしているのかどうか。
それは
炎上して
企業側が事実を知るわけです。
・
・
・
で、
今回ブックマークを付けたパナソニックの件なんですけど。
いやこれ、
ストック素材とかの権利関係とは別問題でしょ。
商品説明の使用例の写真画像として、
該当商品とは異なる撮影機材で撮影した写真画像を表示しているのは
内容の程度によっては
『優良誤認』で詐欺行為だよねw
『画像・イラストは効果を説明するためのイメージです』という
注釈をつけていたみたいだけど。
該当商品で撮影できない写真画像を掲載していたら
これだけだと注釈としては文言が不足していて。
さらに
『掲載されている商品では撮影できない画像を使用しています』とか
付け加えないとダメですよ。
・
・
・
この騒動が起きてから
そろそろ1ヶ月ほど経つんだけど。
いまだに
消費者庁からはアナウンスなし。
なんで動かないんだろ。
パナソニックが大企業だから忖度しているの……? (;-ω-)
パナソニックが炎上した有料画像問題 利便性の裏にリスクも 「20年以上前の感覚」でサイト作成
パナソニックがミラーレス一眼カメラなどのサイトで、自社製品で撮影していない有料画像を多用していたことが発覚し、問題となっている。カメラの作例と受け取られかねない使用例もあり、「性能を誤認させる」との批判の声が上がる。「ストック画像」と呼ばれる有料画像は、その手軽さから今や企業の広告・宣伝で欠かせない存在となっているが、過去に問題となった事例もある。業界関係者は「使用する際は『正直であること』を意識する必要がある」と指摘する。
5月下旬、パナソニックのミラーレス一眼カメラの新製品「LUMIX DC―S9」のサイトに他社製カメラで撮影された有料画像が使用されていることが交流サイト(SNS)上で指摘され、炎上する事態となった。ほかの製品でも有料画像が多用されており、一部のレンズの性能を訴求する項目では、当該製品では撮影できない、他社製の望遠レンズで撮影した画像が掲載されていた。パナソニックの担当者は「20年以上前の感覚でサイトを制作していた」ことが原因とした。
パナソニックは「ストックフォトの不適切な利用があった」と謝罪し、現時点で削除や差し替えが必要な画像は計68件、注釈などの追記が必要な画像は計51件あったと発表している。
ストック画像は、さまざまなシチュエーションに合わせてあらかじめ撮影・作成された画像で、使用料を支払うことで広告・宣伝などに利用できる。かつてはフィルムを郵送してやりとりをしていたが、インターネットの発達によって24時間いつでも安価に画像を入手できるサービスが2000年代ごろから登場。提供される画像は、一定の水準をクリアしていれば誰でも登録でき、1枚数百円程度から使用できるため、爆発的に拡大した。
調査会社のグローバルインフォメーションによると、ストック画像や動画などを含むビジュアルコンテンツ市場の規模は、2023年に169億1千万ドル(約2兆6600億円)と推定され、30年には584億1千万ドルに達すると予測されるという。
コストも時間も節約できるストック画像を企業はこぞって活用する一方で、問題となる事例も散見される。
19年に世界最大級の国際広告祭「カンヌライオンズ」で受賞した韓国の自動車メーカー、ヒョンデ(現代)の広告が、ストック画像を使用しており物議をかもした。運転中のメールの無意味さを啓発するために特定の速度で走行中に絵文字がどのように見えているかを示したという広告だったが、実際は有料画像を若干加工しただけだったため、独自性に疑問が呈された。
画像を提供する側のモラルが問われるケースもある。23年にソニーネットワークコミュニケーションズの光回線「NURO光」が広告に使用したイラストが、作者に無断で有料画像サイトに登録されていたものだったと判明。同社は作者に謝罪し、広告を削除することになった。
ストック画像サービスの国内最大手「PIXTA(ピクスタ)」で広報を担当する小林順子氏は「単に楽だから使うのではなく、誤解を与えないような使い方をする必要がある」と指摘する。同社ではストック画像を利用する場合には支払い完了までに複数回にわたって使用上の注意を表示する。また、画像を提供する側は、著作権などに関するテストをクリアしなければ登録できない仕組みになっている。
小林氏は「ストック画像は広告や宣伝に欠かせないものになっているからこそ、適正な利用を心がけてほしい」と話す。
パナソニックのカメラ製品サイトに無関係の写真 「20年以上前の感覚で制作」と釈明
パナソニックが6月20日に発売を予定するミラーレス一眼カメラ「LUMIX DC-S9」を巡り、SNS上で〝炎上〟する事態となっている。このカメラで撮ったものではない無関係の写真を製品サイトで使用しており、「性能を誤認させる」と批判が集まっている。同社は「現行機種のすべてのサイトで見直しが必要だと考えている」と説明。31日に予定していた新製品の魅力を伝えるライブ配信は急遽(きゅうきょ)中止となった。「動きのある被写体の撮影で自動的にピントが合います」
「S9」のサイトにはカメラの性能を紹介する文章とともに野原をかける犬の写真が掲載されていた。実はこれは有料画像サイトから利用許諾を得て入手した写真で、新製品で撮影したものではなかった。
このことがSNS上に投稿されると瞬く間に炎上し、パナソニックは28日夜、「新製品で撮影した写真でないことがわかりにくい表記となっていた」などとする謝罪文をサイト上に掲載。しかし、ほかの製品でパナソニックの独自技術による画質の良さなどを説明する際にも有料画像が使用されているとみられるケースが多数見つかっており、さらなる批判が集まっている。
同社の担当者は「20年以上前のビデオカメラの宣伝で実機のものではない画像をはめ込む手法があり、そのときの意識のままサイトを作ってしまった」と釈明。同社は平成13年に「LUMIX」というブランドを立ち上げてデジタルカメラに本格参入した後発メーカー。それ以前は家庭用ビデオカメラを主に扱っていた。
今回のS9を含むカメラの製品サイトはマーケティングと開発の部門が協力して内容を考えており、現行機種の全サイトで誤解を招きかねない有料画像の使用例があったという。現在、順次写真の差し替えを行っており、新たなサイト制作のルールも含めて、今後詳細を説明するとしている。
パナソニックの問題を受け、ほかの大手カメラメーカーも自社サイトのチェックなどに奔走した。ニコンは機能や性能を紹介する作例で「有料画像を使ったことはない」と説明。キヤノンはカメラを使用する場面の例を紹介する際に有料画像を使っているケースはあるとした上で「作例や性能を訴求する写真は実際の製品で撮影したものを使用している」とする。
ソニーグループもイメージ図として有料画像を使用する例はあるが、作例には使用した機材を明記することを徹底しているという。担当者は「どんな写真が撮れるのかをお客さまに伝えることが重要。基準を設けて適切にサイトを制作している」と話す。
近畿大総合社会学部の寺本誠教授(広告コミュニケーション)は「高級カメラということもあり、消費者は広告にもこだわりやリアリティーを求める。噓をつかれたという気持ちが炎上につながったのではないか」と分析した。(桑島浩任)