kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

私はそうは思わない――日本人は国を守らないのか?

今日の気になる記事、今度は産経新聞です。



【正論】
防衛大学校名誉教授・佐瀬昌盛 国を守る気概を誰が教えるのか

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120321/plc12032103100001-n1.htm



昨今よく言われる議論。
平和憲法によって、日本国民がふぬけになったのではないか? というものですけど。
なんというか、相変わらず自分勝手なことを言っているなぁ。と思います。
先に、3月10日付け「橋下市長の痛い発言」でも書きましたけど。
官僚とか政治家とか、それに乗っかっている人たちは、こういう自分の立場からの見方が大好きですね。
からしたら、まったく物事の本質が見えてないバカじゃないかと思います。
仮に、この記事に書かれているように、日本人が利己的で国を守る気概もない人たちばかりだったら。
1年前の大震災の時に、誰かのために命を落とした人なんて、雀の涙ほどもいなかったでしょうよ。
たしかに他人を押しのけて自分のためにしか行動しない人もいますが、
それと同じ数だけ己を犠牲にして誰かのために生きている人がいると思います。
日本人はそのことを誇っていいと思います。
では、世界価値観調査で「国をまもるために戦うか」という設問について、肯定の意見がすくないのはなぜか。
これは、ズバリ設問の内容が悪いのです。
「親兄弟、妻、子供、友人、知人を守るために侵略者と戦うか」
「自分の住む町に侵略者が攻めてきたら戦うか」
多分、このような内容にしたら、肯定の意見は、もう少し増えたと思います。
日本人にとって一番の問題は、
『国』というのは、「親兄弟、妻、子供、友人、知人」が暮らしている「自分の住む町」ではなく、
「政府」というイメージが強いことだと思います。
そして、国民は日本政府のために戦うことを拒否しているのだと思います。
これはとんでもないことだ、と政治家の皆様は思われるかもしれません。
しかし、一国民である私としたら、「当然の結果でしょう」と思います。
これは愛国教育が不足した結果ではありませんよ。
仮に、戦前のような愛国心教育をほどこしていたら、今頃日本では、
愛国心に燃える蹶起将校が現れて、政治家や役人をそれこそ100人単位で暗殺し、国民は喝采を送っていたでしょう。
そのくらい、今の政府は腐っていると思いますし。国民は「政府は政府、自分は自分」と分けて考えていると思います。
政治家と役人と、それを取り巻く人たちは、今一度自分たちの暗部を見つめ直すべきです。
日本政府は国民に何をしてきましたか?
たとえば、北朝鮮拉致問題。20年も30年も被害者の訴えを放っておいて、にっちもさっちもいかなくなって。
たまたま運良く帰ってこれた人もいましがた、大部分の被害者は見殺しです。
たとえば、年金問題
社会保険庁のミスで、数千万人の年金記録が紛失しました。金を払ったのに、記録がなければ泣き寝入りです。
これは国民が悪いのでしょうか?
政府は、この過失に対して、いったいどんな責任をとったのでしょうか?
(仮に戦前こんなことがあれば、社保庁の職員は『逆賊』『君側の奸』と呼ばれて、『天誅』の対象だったでしょう。国民もそれを当然のことと見なしたでしょうね)
他にも、
尖閣諸島の漁船衝突事件、このときは中国と揉めて、大々的な反日キャンペーンが発生しました。
大きな経済的損失を被った人もたくさん出ました。身の危険にさらされた人も出ました。
その結果、日本はいったい何を得たのでしょうか。
このことについて、政府は誠意ある対応を国民にしたと言えるでしょうか?
とにかく近年の政府は、何かあるたびに国民にツケを回せばいい、と考えているようにしか見えません。
それで、どの面下げて「愛国心」を語るのでしょうか?
まず、人のことをとやかく言う前に、
政治家と役人が己の襟を正し、国民にあるべき姿を見せる。
愛国心」について語るなら、そこから始めるべきだと思います。
政府にだけ都合のいい話は、もううんざりです。