財務省の文書書き換え問題は、
うーん……どうにも色々予想外の事態になってきました。
私的には、
「なんで?」という思いがつよいのですけど。
ざっと展開を俯瞰していると、
『築地移転』における『豊洲の盛り土問題』の展開に似ているかなぁ。
と感じています。
あれも、
大問題になったのですが、
ほじってもほじっても、
移転経緯での『汚職』や『不当な政治介入』を断定する証拠は出てきませんでした。
問題の中心になった『盛り土問題』は、
一部の専門家の解説だと、
巨大構造物の設計として、
地下とか半地下に『メンテナンス用の空間』を設けるのは当然の処置で、
途中から作り換えたのではなく、
当初の設計図で存在してない方がおかしく、
入れ忘れたと考えるべき。
それを役人が途中から、こっそりマギれさせて、
責任問題をさけるためにうやむやにして設計を進めていたら、
大問題になってしまった。
つまり、
盛り土確保の方針を決める段階で、
地下のメンテナンススペース確保との兼ね合いについて、
当然されるべき議論が一切なくて、盛り土の方針だけが決まっているのが
そもそもおかしく、
何かしらも意図を持った作為ではなく、
技術的な連絡をすっぽかした結果、
その責任問題になることを恐れた担当者がこっそり進めたのだろう、
という解説が出ていたのですけど。
あれも、
『石原前都知事』の汚職に結びつける方向で、
あれこれ騒ぎたてたのですけど。
(曰く、豊洲の土壌汚染を隠すために故意に変更したのではないか……って、馬鹿な騒ぎになってしまったんですよね。
それの一大問題が、農水省に出した豊洲市場開設の申請書類に記載されていた内容と現実に工事が進んでいる内容が異なる点、
つまりそれが『盛り土』の処理だったわけですが)
結局、
吊し上げたけど何も出てきませんでした……というより、
費用対効果で考えた場合、
消費地からの距離で『築地』と同じ程度で
土地の値段と『市場』として必要な広大な面積を充たす場所となると、
『豊洲』しかなかった。
ということが明らかになって、
市場の移転先選定仮定での不正はなかった、という
結論で落ち着きました。
っていうか、
世間が大騒ぎした『豊洲市場問題』ですけど、
今年の10月くらいを目処に移転する予定なのらしいですけど。も!
いまだに、
農水省の『市場認可』が下りていないのですよね。
……って、
それで大丈夫なのかい。
本当に。
次の都議会ではその辺はっきりさせてほしいのですけど……
築地市場(東京都中央区)の豊洲市場(江東区)への移転問題で、都は16日、来年9月から10月を移転時期とする案を市場の業界団体に示した。「来年6月上旬から秋」としていた時期を絞り込んだ形で、今月末にも都と業界団体で協議する「新市場建設協議会」を開き、合意を得たいとしている。
また同案では来年10月から築地市場の解体工事に着手し、跡地で東京五輪・パラリンピックの輸送拠点や環状2号線の整備に支障なく対応できるとしている。
市場移転の前提となっている豊洲市場の追加の土壌汚染対策工事は9件のうち、1件で入札不調が続き、近く3度目の入札手続きを行う。従来は工事完了時期を来年6月上旬としていたが、同案では「遅くとも7月末までには完了させる見込み」とした。
その上で農水相への認可の手続きや業界側の「夏場は避けてほしい」という要望などを考慮し、移転時期を「9月から10月をめど」と提案している。
業界側は小池百合子知事による豊洲市場の安全宣言を求めている。同案では農水相認可手続きが完了すれば安全面での条件が整うとし、「その段階で開設者として、しかるべき発信を行う」と記している。