kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

マジ泣ける(涙 ―― 望月衣塑子記者の弟・望月龍平さん「原爆は落とされたんじゃなく打ち上げたのです それを爆発させたのは日本ですよ」

これ、
見た瞬間、
炎上狙いのネタ記事だと思ったのですけど。
どうやら、
ソースになっている書き込みは、
『ガチ』物のようで……



なんでも、
このソースになった『陰謀論』は、
繰り返しネット上に出てきているそうな。
って、
ことで記録代わりに
ブックマークを付けておきました。



いやぁ、
でもさすがにこれはないわぁ。
なんというか
『昭和』も時の彼方になってしまって。
無知が増えた、というか。
当時の資料をそれなりにあたれば
そんな事は絶対にあり得ない、って
すぐに判るのですけどね。



というのも、
この『陰謀論』の要になっている部分、
それが、
『敗戦によって利益を得るために、
 日本人が自ら原子爆弾を開発して、
 多くの国民を巻き添えに自爆した』
って内容なんですけど。
当時の状況を
資料で当たって、きちんと把握していれば。
終戦直前の日本に、
原子爆弾を開発することは不可能だ、
って
すぐに判ります。
だって、
爆弾開発に必須の材料『濃縮ウラン』がありませんから。
当時の日本の国力では必要量を生産出来ません(笑
当時の日本は、
ウランなどの稀少鉱物は、
海外からの輸入に頼っていました。
それも、
研究用に、
ごく少数輸入していただけで。
そもそも、
戦前のウランという鉱物は、
原子爆弾制作ぐらいにしか使い道がなくて。あとは着色剤くらいの限定利用で。
一般の商業、工業で使われる機会なんて
ほとんどありませんから。
日本国内には、
備蓄在庫なんてありませんでした(笑


そして、
原子爆弾』という
新しい兵器が実現可能なものだと考えられるようなるのは、
1930年代後半、
ドイツが第二次世界大戦を始めてからの話なんですよ。
つまり、
既に
世界的な戦争が始まっていて、
日本は
海外からの戦略物資輸入が不可能になっている状況。
で。
爆弾を製作するのに必要な、
大量のウランなど、
どこからも輸入できない状態です。
天然ウランそのままでは核分裂連鎖反応が発生しないので、濃縮必須。
爆弾を作るほどの濃縮ウランを作るには、大量のウランが必要なのです。
なので海の向こうのドイツまで、潜水艦を送って。
貴重な工業資材や資料を輸送しようとしたり
していますけど。
これも
ほとんど成功していません。
いくら
理論上で作れることが判っていても、
原材料がなければ作りようがありません(笑



こういう
基本的な事実を知っていれば。
見た瞬間に、
荒唐無稽な内容だ、って判るのですけどね。
最近、
細部ばかり取り上げて、
全体を見ていない人が多いですよねぇ。

 

 

 

news.nicovideo.jp

 

望月衣塑子記者の弟・望月龍平さん「原爆は落とされたんじゃなく打ち上げたのです それを爆発させたのは日本ですよ」

 

5月16日、かつて劇団四季で俳優として活動していたという望月龍平さんが、他のユーザーの原爆に関するツイートを引用し

原爆は落とされたんじゃなく
打ち上げたのです
それを爆発させたのは日本ですよ
本当の悪は誰でしょ

とツイートを行った。反響を呼びさまざまな返信が寄せられる。
「え?何? そういう内容の物語でも作ってるの?」
という返信に対し、望月さんは

これそんな大した技術でもないんだぞー
調べてみろよー
お前らの脳みそは、テレビで何度も流される情報で思考停止状態だからな
せいぜい炎上させて盛り上げてくれ
後で恥かくのはお前たちだけどな

と回答。
「……それをやって当時の日本になんのメリットがあるんでしょうな……。」
という返信に

日本には何にもメリットないよ
国民は酷い目にあった
それで金もらった奴がいるんだよ。
莫大の金を。
国民の命と引き換えに。
あの戦争に負けるというディールで、契約達成で大金もらってる奴が


と回答するなどしていた。
陰謀論」という言葉が飛び交う中、龍平さんが映画「新聞記者」の原案で知られる望月衣塑子さんの弟であると判明し衝撃が走る。Twitterでは「劇団四季」がトレンド入りし、「望月龍平」はライキング上位に浮上するなどSNSは大いに盛り上がっていたようである。

 

追記:
ちなみに、
米国が広島に投下した原子爆弾リトルボーイ』の総重量が約5トン。
こんな超重量の砲弾を打ち上げることができる、
そんな大砲は
当時の日本に存在しません(笑
今みたいに、
『ロケット推進技術』の砲弾なんて存在しませんから。
そもそも、
大重量を空へ向かって飛ばせるほどの
ロケット技術を当時の日本は有していませんでしたし。
開発中の
ジェットエンジン戦闘機『秋水』が
翼付で重さ4トンです。
これに5トンの爆弾抱えさせて、
ロケット代わりにして飛ばせられるのか、
というと、
無理でしょうねぇ。
ジェットエンジンを巨大化するなり、
複数機を同時に発動させるなり出来れば
打ち上げ可能になったかもしれませんけど。
そんな高度な技術は、
当時の日本にはありません。
(そんな技術を当時の日本が保有していたら、
(B29なんて楽々撃墜していましたよw
それなら、
この重さを抱えて飛べる飛行機は……
やはり当時の日本に存在しません(笑
スペック上だけで見ると、
一式陸攻で抱えて飛べそうに見えますけど。
飛行機に燃料入れて、搭乗員乗せて、固定金具などの重量も
計算に入れたら……
多分、重量オーバーで飛び立てないんじゃないかなぁ。
3トン未満の『桜花』を抱えて飛び立つ時で、
フラフラぎりぎりだった、って話だから。