kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

ちょっとマジメに物申す ―― 透析中止、他にも20人の情報 全員死亡か

このニュース、
調査が始まってから続報がパタリと出なくなりました。
それで、そろそろ一週間ほど経過しようか、
というのですけど。
それ以前に騒いでいたマスコミの情報の扱い方について。
とくに件の病院に対する姿勢について。
色々思うところがありまして、続報を待っていたのですけど何もでませんので。
ここに思ったことを書いておきます。



私の父が、
膵臓癌膵臓の大部分を摘出してから、もう5年が経ちました。
それで、
手術の後は体内でインシュリンを分泌できないので、
自分で注射して接種しています。
血糖値もこまめにチェックしています。
そんな事をしながら5年経過したのですが……
やはり、
色々な機能の低下は否めません。
年齢が年齢ですし。老化もあります。
腎機能の低下も、そのうちの一つです。
透析予備軍です。
なので、
ちょくちょく情報が入ってきます。
というか、
いつかは来るかもしれない日に備えて。それなりに情報を集めています。
そうして病院とかで色々な患者さんやお医者さんから聞いた話と、
今回の事件でマスコミが流している情報を照らし合わせると、
やはり首をかしげたくなる点が多いです。
病院を一方的に悪者にするのは、ちょっと違うんじゃないのかなぁ……と。
というのも、
ブックマーク貼った記事で、
透析を中止して
20人の患者が死んでしまったことを伝えていますけど。
そりゃ、死にますよ。
透析中止してるんだもの。
ただね、
透析中止して亡くなった患者さんって、
透析続けていたら……どのくらい生存できたのか?
そこが大事じゃないですか?
透析は、万能薬ではありません。
透析を続けていても、色々な病状が進行することは、ごく普通にあり得ます。
血管が脆くなったり、
神経が痛んだり、
臓器が弱ったり、
その症状は人によって様々です。
酷い場合には、
透析続けていても合併症で症状の回復は見込めず余命いくばくか、
と言われて数年生きている、とか。
そんな哀しい話もあります。
日常生活の制限も大きいですし。
食事の制限も多いですし。
なにより、普通に就労するのが困難です。
かなり、
先行きの見通しが立ちづらい。というか、
事態が好転するイメージが持てないんですよね。透析治療、って。
これが、
リタイアした年齢で。
後は、貯蓄をすりつぶしてゆるゆる生きるだけ。
というなら、まだノンビリ構えることも出来ますけど。
現役世代だと、相当しんどいですよ。
とくに、
好転の見込みがなくて、
金を使って延命するだけ……というのは、
家族を巻き込んで死地へと追い詰めてしまいかねないので。
実際、
治療費の負担で家族間がおかしくなってしまった、
そういう患者の噂話とかもありますし、ね。
そういう中で、
『周りの人との仲が険悪になるまえに死にたい』と願うことだってあります。
というか、
そんな事をいう患者だっています。
回復の見込みがない病気と付き合うのは、
本当にシンドイ。
何がシンドイのか、って。
回復する見込みはゼロだけど、
悪化する可能性は山積み、という現実ですよ。
治療を続けていても
体のどこかがジリジリと壊れていく。
真綿で首を絞められるように、死が少しずつ近づいてくるんです。
泣けますよね。
そんな日常がつらすぎて。
死んでしまいたい、殺してしまいたい、と願うことだってあります。
それを否定する、
健常者が考える綺麗事の『上っ面の善意』なんて糞喰らえ、の世界です。
健常者は、
『治療を受ければ元の肉体機能を取り戻して生活を再建できる』
と当たり前のようにイメージしますが。
透析はそうではありません。
あくまで延命できるだけ。
生活の再建は、治療とは別に患者が自分で手段を模索しなければなりません。
その見通しが立たなくて、生きることを諦める……
そういう事例もあります。
(私が父から聞いた又聞きの情報ですが……)
国からの手当は出ますけど。
それだけで生きていくのはかなりの困難を伴いますから。
合併症で他の病気も治療受けていたりしたら。
とてもじゃないけど、やっていけません。



記事として取り扱うのなら、
その辺の患者の背景とか一人ひとりの事情にきちんと焦点を当てて、
掘り下げて欲しかったです。
20人の数字だけでは、
何も伝わりませんよ。

 

 

www.sankei.com 

 東京都福生(ふっさ)市の「公立福生病院」で昨年8月、担当医が腎臓病患者の女性=当時(44)=に人工透析治療中止の選択肢を示し、中止を選んだ女性が約1週間後に死亡した問題で、平成25年以降、同病院で他にも約20人の患者が透析治療を選択しなかった可能性があることが8日、関係者への取材で分かった。これらの患者は全員死亡したとの情報もある。
 一般的に透析が必要とされる腎臓病患者が、透析や腎移植を受けないで生きていくことは難しいとされる。同病院を監督する都は病院側が必要な情報提供を行った上で、患者らの意向を十分に確認していたのかなどについて調査を進める。また、日本透析医学会が設置した調査委員会が来週にも、同病院に調査に入る方針を固めた。
 関係者によると、25年4月~30年3月、透析治療のため同病院を訪れた腎臓病患者149人のうち、20人前後が担当医と相談した上で透析治療を行わなかったという。女性のケースと同様、死亡リスクを伝えた上で担当医が透析治療をしない選択肢を示した可能性がある。