kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

本当に優勝しちゃったよ ―― 【ラグビーW杯】南アが32-12でイングランドを下し優勝

いやぁ、
以前、日本代表チームの対戦後に。
日本が負けた相手なのだから、優勝して欲しい……
とか書いたのですけど。
だから、ってワケでは、全く関係ないですが。
優勝しましたねぇ。



今回も
見逃さずにテレビで観戦しました。
凄い試合でした。
本当に、何が凄かったのか、と言えば。
南アフリカ代表チームってこんなに強かったのか』
と。
世界の頂点に立つ、
その強さをまざまざと見せつけられた。
そんな試合でした。
日本代表チームと戦った時は
空回りして発揮できていなかった実力が、
この試合で遺憾なく発揮された……と言えましょうか。
それが
この試合のハイライト、に
まさに誰の目にも明らかな形で現れていて。
それが南アフリカ代表チーム優勝の決定打になっていました、ねぇ。



そのハイライトというは、
前半終盤のイングランドとの攻防、
そして、
後半中盤での南アフリカ代表チームのトライ。
です。
まず、
前半での攻防で、
南アフリカ代表チームが試合の主導権を完全に握りました、ねぇ。
そのシーンは、
だいたい試合開始30分後頃から。
南アフリカ代表チームが何度目かのファイルをした後、
審判はイングランドチームのアドバンテージを認めて
プレイを続行させたシーンです。
イングランドが怒濤の攻めで、
南アフリカの陣地へと、ゴールラインへと肉薄します。
しかし、
それを南アフリカ代表チームが、
鉄壁……というよりも『執念』のタックル、ディフェンスで。
ことごとく潰します。
イングランドは、
ゴールラインに迫りつつも潰されて
前へ進めないので。
いったん後ろへとパスで戻し、
サイドを変えて再びの猛攻。
しかし、
これも南アフリカ代表チームが潰す。
イングランド代表チームが
中央から右へ、
右から中央、左へ。と。
何度も攻撃をしかけ、
南アフリカ代表チームのデフェンスライン突破を試み、
少しずつ、
ゴールラインへと肉薄、距離を詰めていくのですが。
最後の一歩を抜くことが出来ず、
すべて潰されます。
それこそ、
あと一歩、ゴールライン前1メートル、50cm、という。
そこまで肉薄したのに、
その先に進めない。
結局、
イングランドは最後まで南アフリカのゴールを踏めずに、
アドバンテージが終了し。
ペナルティーキックへ移行。
3点を獲得してイングランドの一連の攻撃が終了となりました。
ここで
イングランド代表チームがトライを決めていれば、
そのまま試合の流れは一気にイングランドへ……
となってもおかしくない場面で。
南アフリカ代表チームが守り切ったことで、
試合の展開は、
先行する南アフリカ代表チームと、
それを追いかけるイングランド代表チーム、
の形が決定づけられてしまった、
私には
そのように見えましたねぇ。



そして、
試合を決定づけたのが、
後半開始25分後前後の、
南アフリカ代表チームの速攻です。
中央からパスで、
左サイドへとボールを移し
イングランドのディフェンスライン突破を試みます。
この攻撃が圧巻でした。
まさに、
この試合のハイライトシーン。
中央からパスが出た時点で、左サイドに3人が展開。
間髪入れず次々に、
サイドライン際へとボールを送ります。
そして、
サイドライン直前の位置からボールを前方へキック=ショートパント。
イングランド・ディフェンスラインの頭上を越えて、
後ろへ抜けたボールを
イングランド選手と追いかけっこで、
南アフリカが競り勝ち奪取。
そのまま駆け抜けて、
一気に、
イングランドゴールへトライ。
あまりの早業、速攻で、
南アフリカ代表チームは左サイドでのパス回しで、
『前方へパス』したのではないか。
と反則を疑われて。
ビデオ判定による確認作業まで入りました。
しかし、
判定は『ゴール』。
これで、
試合がほぼ決着した、
と。
そんなシーンでしたねぇ。



しかし、
このトライシーンで
南アフリカ代表が見せたプレイ。
サイドライン際での速攻パス回しから、
キックで敵ディフェンスラインの頭上を飛び越して
ボールを送り、
それを奪取して敵陣へ攻め込むプレイ……って。
日本代表チームが、
今回のラグビーW杯で
フィジカル差のある敵ディフェンスラインを突破するために、
多用していたプレイでした。
それを、
まさか南アフリカ代表チームが、
勝戦
こうも見事に使いこなしてみせる、とは。
日本戦では、そんな小技ほとんど見せなかったのに。
本当に、脱帽ですよ。
そして、
一日本人として
とても感慨深いものがありました。

 

 

 

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南アフリカのキックオフで始まった試合


■前半2分
南アフリカイングランドの反則を誘い、
ショットを選択したが、
ゴールならず無得点。


■前半9分
イングランドが自陣中央付近でノットリリースザボールの反則を犯し
南アフリカがSOポラードのペナルティゴールを決め。
3-0とリードする。


■前半22分
イングランドは左サイドの南アフリカ陣22メートルライン付近で
相手の反則を誘い、ペナルティーゴールを選択。
CTBファレルがしっかりと決め、
3-3の同点に。


■前半24分
南アフリカは敵陣22メートルラインのスクラムから
ペナルティーゴールを獲得し、
6-3と再びリード。


■前半34分にはイングランドフォワード陣の粘り強い攻撃から
南アフリカの反則を誘い、
ペナルティーゴール。
再び6-6の同点に追いついた


■前半38分
追いつかれた南アフリカイングランド陣内で
ノットリリースザボールの反則を獲得、
SOポラードがペナルティーゴールでみたび突き放し
9-6とリード。


■前半終了間際
南アフリカがSOポラードの前半4つめのペナルティーゴールで3点を追加し、
12-6で前半を終えた。


■後半はイングランドのキックオフで開始。


■後半5分
スクラムで優位にたった南アフリカは、
イングランドの反則を誘い、
SOポラードのこの日5本目のペナルティーゴールで
15-6とリードを広げる。


■後半10分
イングランドは南ア陣内のスクラムからコラプシングの反則を誘い、
ペナルティーゴールを選択。
CTBファレルが決めて
15-9と6点差に追いすがった。


■後半17分
イングランド陣内で試合を進める南アフリカは、
ラインアウトからボールを展開。相手のオフサイドを誘う。
ゴール正面からSOポラードがPGを決め、
再び9点差とする。
イングランドは1トライ1ゴールで追いつけない厳しい状況に。


■後半19分
プレー再開で南ア陣内に攻め込んだイングランドは、
オフザ・ゲートの反則を誘いショットを選択。
CTBファレルがペナルティゴールを決め
18-12と追いすがる。


■後半26分
センターライン付近から左サイドに展開した南アフリカは、
WTBマピンピのショートパントからCTBアムを経由。
最後は再びマピンピがパスを受け、
両チーム通じて初のトライを決める。ゴールも決まって
25-12とリードを広げる。
イングランドは苦しい展開に。


■後半33分
南アフリカはセンターライン付近の展開から、
コルビが右サイドを駆け上がり、
巧みなステップででフェンスを振り切ってトライ。
ゴールも決まって32-12
とリードを20点差に広げる。


■試合終了
南アフリカが32-12でイングランドを下し、
3度目のW杯優勝を決める。
フィフティーンに歓喜の輪が広がった。

 

 

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3大会ぶり3度目の優勝が懸かった南アフリカと、16年ぶり2度目の頂点を目指したイングランドとの対戦は南アフリカが力勝ちした。
 後半途中までは拮抗(きっこう)した展開だったが、その中でも、南アフリカスクラムで優勢に立ち、PGで得点を重ねていった。
 試合が動いたのは後半25分だった。南アフリカが相手の数的不利を突いてトライを挙げ、流れが決まったが、勝因の一つにはタッチキックを多用しなかったことが挙げられる。
 準決勝でイングランドが得たラインアウトは20回だったのに対し、この試合はわずか8回だった。イングランドはセットプレーからの攻撃が得意なチーム。最も作戦を立てやすいラインアウトからの攻撃の機会を奪うことで、相手の強みを封じ込める狙いがあったのだろう。
 今大会は、ディフェンスが効果的に前に出て相手の時間とスペースを奪うチームが多く、「ディフェンス優位」の傾向が顕著だった。その証しに、準決勝では全チームともトライ数は1つと少なかった。
 中でも最も防御が強固だったのが南アフリカで、優勝という形で時代の流れを示したといえる。
キヤノンアシスタントコーチ、元日本A代表監督)