kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

どうか安らかに ―― 中村哲医師が死亡 アフガンで銃撃、車同乗の5人も

自分で書いておいて何ですけど。
こういう風に、
死後に注目されて祭り上げられるのは
ご本人の意志から
もっとも遠い場所にある、と感じます。
とくに、
NHKの報道の仕方とか。
ちょっと
気持ち悪いくらいです。
生前に
もっとちゃんと取材をして、何度でも時間を空けて繰り返しとりあげて。
現地事情をも含めて網羅した特番の一つ、作れば良かったのに。
こういう
地道な偉業の人を称えることは、
社会として
正しい選択だと思いますけども。
死んでから祭り上げるのは、
かつての『軍神』化と同じ。
『いつか来た道』です。
この事件に関して、
一部マスコミにはそういう空気が見え隠れする物があって、
空恐ろしくあります。




それともう一つ。気になるのは、
今回の事件、やたらとアフガニスタンの治安の悪化ばかり、に
焦点が当てられている点です。
でも、
この手の事件は、
アフガニスタンに限ったことではなく。
世界中どこでも起きる話です。
異邦人が現地人を飛び越えていったら、
妬みの対象になります。
その上、
政府から賞を貰うことは、
『政府側についた』と見なされるのは当然の結果。
中村医師ご当人もそのことは重々承知していたのでしょう。
それでも、
自ら亡き後の事業の行く末を考えたら、
そういう『お墨付き』がないとこの先成り立たない、と。
そういう覚悟の末、ではないですかね。

 

 

www.sankei.com 

 アフガニスタン東部ナンガルハル州ジャララバードで4日午前、現地で農業支援などの活動をしていた日本人医師、中村哲さん(73)の乗る車が武装勢力に銃撃された。州政府報道官によると中村さんは銃弾を受けて地元病院に運ばれたが、その後死亡が確認された。
 地元警察によると、車に同乗していたボディーガードと運転手のアフガン人5人も銃撃で死亡。犯人は現場から逃走し、警察当局が行方を追っている。犯行声明は出ていないがイスラム原理主義勢力タリバンは関与を否定する声明を発表。イスラムスンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の関与が疑われている。
 中村さんは同日朝に宿舎を出発して、25キロほど離れた用水施設の工事現場に向かうため、ジャララバード市内を車で移動中だった。車のフロントガラスには、少なくとも3発の銃弾の痕が残っているのが確認されている。
 中村さんは右胸に銃弾を受けたが、地元病院に搬送された当初は意識があった。その後、首都カブールで治療を受けるため、カブール北方のバグラム米空軍基地に搬送される途中に死亡したという。
 アフガンのガニ大統領は4日、声明を発表し、事件をテロと断定。哀悼の意を示した上で、「人々は彼の仕事をいつまでも覚えているだろう。このような残虐行為は、アフガンの進歩と繁栄のために働くという国民と国際的パートナーの決意を阻止することはできない」と強調した。
 中村さんは非政府組織「ペシャワール会」(福岡市)の現地代表で、貧困層への医療支援や灌漑(かんがい)事業の指導などを行い、2018年にアフガン政府から勲章を授与された。
 アフガンでは08年、同じくペシャワール会の日本人、伊藤和也さんがジャララバード近郊で武装グループに拉致され、後に遺体で発見された。

 

 

 

www3.nhk.or.jp 

アフガニスタンで長年、人道支援と復興に携わってきた医師の中村哲さんが銃撃され死亡した事件で、中村さんの遺体は7日、首都カブールから家族とともに帰国の途につく予定です。
アフガニスタン東部のナンガルハル州ジャララバードで今月4日、福岡市のNGO、「ペシャワール会」の現地代表の医師、中村哲さん(73)が、車で移動中に何者かに銃撃され死亡しました。
事件を受けて、中村さんの妻の尚子さんと長女の秋子さんは6日、首都カブールに到着し、中村さんの遺体と対面しました。
このあと、アフガニスタンのガニ大統領が大統領府で2人と面会し、哀悼の意を伝えるとともに、「襲撃犯を特定し拘束することは、われわれの責任だ」と述べ、捜査に全力であたる考えを示しました。
中村さんの遺体は7日、家族とともにカブールの空港を出発して帰国の途につき、8日にも日本に到着する予定です。
中村さんは農業用水路の建設などこれまでの活動が高く評価され、ことし10月にアフガニスタン政府から外国人として初めて名誉国民の表彰を受けるなど広く知られていただけに、現地の警察は、襲撃を行った武装グループが中村さんを標的にすることで、国内外に自分たちの存在を誇示しようとした疑いがあるとみて調べています。
一方、国連のグテーレス事務総長はNHKとの単独インタビューで、「家族と日本の人々に心からのお悔やみを申し上げたい」と哀悼の意を示したうえで、「最も弱い立場の人々に奉仕している人が殺されることは、絶対に許せない」と述べ、人道支援に対する攻撃を非難しました。

 

今回の事件報道で
とくに
日本メディアの扱いから感じるのは。
アフガニスタンを特別な場所にして、
日本と異なる世界、として見ている。その視点です。
たしかに、
政府が治安を維持出来ている日本社会と比べたら。
『テロリスト』=反政府勢力が
国の半分に近い地域を支配している、というか。
一般市民が、
簡単に小銃を手に入れて武装し、
気に入らない相手に対して、
実力行使で排除するのが、
当たり前になっている社会は。
日本人にとって、
まさに『異世界』なんでしょうけど。
でもね、
社会の仕組みが、
日本と丸っきり異なる『異世界』とは言えない、と思うのですよ。
日本は、
たまたま政府が強力な統治力、ガバナンスを維持できているので。
アンダーグラウンドな『反社会勢力』が大ぴっらに表に出て来ないように
押さえ込めている。
しかし、
現実には
日本社会の裏側で自動小銃や拳銃が売買されていて。
それらを使った殺し合いが、起きているわけで。
日本政府の力が弱まれば、
それまで押さえつけられていた、
そういう『反社会勢力』が表立って、
自分たちにとって邪魔な人達に危害を加えて実力で排除する。
ちょうど、
今回のアフガニスタンでの事件ような、
そういう事が
日本国内で起きたりする世の中になりますよ。
今はまだ、
海の向こうの遠い世界の出来事、で済んでいますけど。
それを、
日本とは隔絶された世界、のように報じるのは。
日本人の平和ボケを加速させて、
井の中の蛙』にするだけ、だと思うのです。
だから、
事件の概要を上手くまとめた解説を、時間をかけて探してみたのですが。
見つけられませんでした……