なんかブックマークに載せたコメントに
星を付けてくれた人がいたので。
そのコメントに関する補足をここに書いておきますね。
１００文字制限だと、
十分に書き切れなかったので。
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厚木のラーメン店が
商標登録している
お酒の『ＡＦＵＲＩ』に関して。
これと重複しそうな
『雨降ＡＦＵＲＩ』という商標を
老舗の酒蔵が出願して。
それで、
ラーメン店が提訴したそうで。
まあ、
このラーメン店の行動は、
ビジネス的にごくごく当たり前の内容だと思いますよ。
そして、
先願で登録されているので。
ローマ字表記『ＡＦＵＲＩ』のお酒に関する商標は、
老舗酒蔵には認められない筈です。
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ただ、
このラーメン店の代表が
インターネット上に
ラーメン店側の言い分を公開したのですけど。
その言い分が、
色々と怪しいというか。
ちょっと
これはこれで問題かなぁ。と、思われる内容が多々見受けられて。
まず、
商標は国内での酒について『ＡＦＵＲＩ』という
ローマ字表記で認められているものであって。
そこから
海外に拡大して効力を持つ、とか。
それから、
漢字表記の読み方で
ローマ字表記の『ＡＦＵＲＩ』を制限できるものではありません。
つまり
老舗酒造が
日本国内で『雨降』と商標出願したら、
これは問題なく認められるでしょう。
ラーメン店が『雨降』も商標登録してたら無理ですけど。
誰も登録していないのなら
『雨降』で読みがアフリとなる商標登録は問題なく認められます。
それで
パッケージにローマ字で『ＡＦＵＲＩ』の表記がなされた場合。
これは
『意匠』の問題であって、
商標的には『雨降』で登録された場合、
問題なく認められるはずです。
まあ、
『雨降』とデカデカと書かれていて。
そのルビ的に『ＡＦＵＲＩ』と使われている場合ですけども。
常識的に、
ローマ字のルビだと分かる範疇に収まっていると判断されれば。
そこは
問題になりません。
そこから先は、
『商標』としてのデザイン的な何か
特徴的な『ＡＦＵＲＩ』表記になっているのかどうか。
毛筆とかギリシア文字とか色使いとか、
単なるローマ字表記＋αの固有情報が類似しているかどうかの
争いになります。
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それと
海外展開に関しては、
英字表記が同じになってしまう場合、
これは
現在出願、登録済みの商標が認められなくなる可能性がありますね。
一般名詞化している地名の場合だと、
たとえば、
ワインとか、
シャンパンとか
特定配合のカクテルとか、
清酒の一級酒みたいな（今こういう分け方はなくなってしまいましたけど）
狭いジャンルというか
特定の商品に限定してなら認められますけど。
酒類全般とか
広い範囲に対して地名などの一般名詞の商標は、
欧米では難しい、というか、
ほぼ
無理です。
占有できません。
つまり、
清酒とワインと焼酎とラーメンと、
商標が欲しかったら
これはそれぞれの商品ごとの商標が必要になります。
そのうえでさらに、
競合がいなかった場合には認められていても、
他社からも出願がでたときに、
一般名詞だと解釈された場合、
占有が認められなくなります。
なので、
海外展開したいのなら、
『ＡＦＵＲＩ』名義は圧倒的に不利です。
グループの統一名義としては使えません。
どうしても使いたいのなら、
『ＡＦＵＲＩ●●』とか地名以外に特定できる固有情報が必要ですね。
ラーメン店としてなら、
今のところ
競合相手がいないので認められるでしょう。
ただ、
これも
競合相手が出てきて
『阿夫利地域のラーメンなのでＡＦＵＲＩラーメンと名乗っている』
とか言い出したら。
『博多ラーメン』と同じ概念になってしまって、
海外で
区別をつけるのが難しいので
商標としては微妙になりますね。
たとえば
最近だと『ツィッター』→『Ｘ』に名称を変更した例がありますけど。
アレなどは『Ｘ』の文字をデザイン化してそれを商標登録して。
そのデザイン化した『Ｘ』に類似するような命名サービスを排除する、
という手法で。
単に『Ｘ』の文字読みだけでは、
まったく商標にはなりません。相手にされません。
『ＡＦＵＲＩ』の表記は
それと同じ危うさを孕んでいます。
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この辺はねぇ、
海外展開を視野に入れて
弁理士に相談したら突っ込まれるハズなんですけどねぇ。
中村 比呂人 - 【AFURIが、「雨降AFURI」という日本酒を販売している企業を商標侵害で提訴したことで、ネットで炎上している件に... | Facebook
これローマ字表記だけなら商標として裁判所も認めるけど、地名的な概念全部含めては逆にこれまでの商標も含めて全部みとめられないぞ、ってなりそう。地名の商標が認められているのはほぼ特定分野の専業限定よ
2023/08/25 16:15
