kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

鉢呂大臣の辞任、この国のマスコミの異様な報道

またまたお仕事が忙しくて、しばらくニュースを見ないでいたら、
鉢呂経産相が、失言の責任をとって辞任してました。
福島原発周辺の地域を視察に行った後の記者会見で、
周辺地域を「死の町」と表現した発言をしたこと、
さらに、8日の夜に視察から帰ってきたときに近くにいた記者団に「放射能を移してやる」という発言をした、責任をとって辞表を野田総理に提出しました。
野田総理は辞表を受理して、現在後任を選定中とのことですが……
これについて、マスコミは「当然」「我々は被災者の味方」というスタンスで、
鉢呂大臣・民主党へのバッシング報道を垂れ流しています。
さて、ここで問題です。マスコミは本当に被災者の味方なのでしょうか。
こんかいの失言を、時系列を追って考えると、明らかにおかしいんですよね。
ざっと書いてみますけど、
8日    鉢呂大臣、福島視察
8日夜   鉢呂大臣、東京へ帰還、待ち伏せ記者団に、「放射能をつけちゃうぞ」発言
9日午前  鉢呂大臣、視察の総括、記者会見「死の町」発言
9日夜   「死の町」発言を自民党、マスコミが問題視
10日朝  「放射能をつけちゃうぞ」発言が朝刊に掲載される。問題化。
10日夜  鉢呂大臣、辞表提出
だいたいこんな感じです。
……で、
大臣の辞表提出について、原因となった失言は「死の町」よりも、
むしろその後マスコミが報道した「放射能をつけちゃうぞ」発言なのですが……
こちらの方が先に発言されているにもかかわらず、報道されたのは後なのですよね。
「死の町」発言については、
前後の文脈から、
人っ子ひとりいなくなってしまった福島の町を復興することから日本の復興を始めなければならない。
と、鉢呂大臣が送っているメッセージをまったく無視して、真逆の意味で報道されていますし、
その後に、さらに「……と、どこかの記者が言っていた」という伝聞報道で
(発言を確認した記者の実名は今日に至っても公表されていない!)、
放射能をつけちゃうぞ」後追い報道がなされています。
本来なら、
これだけ重大なスキャンダルである場合、
まず9日の朝、鉢呂大臣が記者会見をする前に「放射能つけちゃうぞ」報道が一斉にされて、
9日午前の記者会見は、その糾弾の場と化しているはずですよね。
しかし今回の流れでは、
9日午前の記者会見で「死の町」発言
9日午後、自民党、マスコミが「死の町」発言を問題化。しかし、あまり盛り上がらず。
10日朝、後追いで「放射能をつけちゃうぞ」発言を追加、鉢呂大臣・民主党バッシングが激化。
10日午後、鉢呂大臣辞任発表、
となっています。
で、ここでマスコミが異様なのは、
鉢呂大臣の発言の真偽を検証することなく、「記者が確認した」というだけで事実と確定して報道していることです。
鉢呂大臣が福島視察から帰省した8日夜に議員会館待ち伏せしていたぶら下がりの記者団が確認したらしいのですが、
当時の発言の録音が一切残されておらず、

大臣が辞任するほど重大な問題発言なら、確認した記者の実名は無理でも、「○○社の記者が……」と、
某新聞の記者であることなど、最低でも情報のソース、発信元をはっきりするべきではなのに、
しかし、今回に限ってそういうことは一切なされていません。
で、インターネットで検索して情報を拾ってみると、
今回の失言問題について違和感、不自然さを感じる意見がゴロゴロしているのですけど。
マスコミは、そういう意見を一切報道せず、鉢呂大臣を一方的に責めているだけです。
これはどう見ても、まず鉢呂大臣(今では元大臣とよぶべきですが……)の辞任がありきで、
報道された、事実とされる出来事はそれを是認する世論を形成するための後付けにしか見えません。
この国のマスコミは、
国民を虚偽の報道で煽って太平洋戦争へと導いた戦前の大過を繰り返そうとしています。
マスコミの言うことを鵜呑みにして尻馬に乗っていたら、かなり危険な状況になってきました。
現在の日本では、
政府、政治家、役人よりも、
むしろ、まずマスコミ改革が必要ではないかと思います。
追記:
毎日新聞には、朝刊に記事掲載時に「本紙記者が聞いた」というようなことを書いてあるのですが。
今のところソースを確定することができる情報はこれだけのようです。
ネットでは、いろいろな憶測が流れていますが、「はっきりこれだ」という情報は出ていません。
いっそ、国会で鉢呂元大臣と、発言を聞いた記者の双方を証人喚問して、事実をはっきりさせてくれると、
すっきりするのですけどね。
民主党は、さっさと手打ちにしてしまうし。マスコミは、鉢呂元大臣が辞任したら、終わコンにして、
取り上げる気はまったくナッシングですし。
一国民としては、なんだかなぁ……って感じです。